写真展巡り06/07/09

◆ランドマーク・オブ・ニューヨーク展／東京都庁第一本庁舎南展望室
　都庁の展望室なんて、何年ぶりだろうか。石原都政のおかげで単なる展望台ではなく、こんな写真展をタダで見せてくれるのはありがたいが、食い物の匂いにまみれて、というのはちょっと…。
　ニューヨーク市の歴史的重要建造物（ランドマーク）保護法というのがあって、
施行されて40年になるそうな。指定された様々な建物のモノクロプリント81点。素人っぽい撮影もあるが、被写体の渋さが勝っている。セントパトリック協会やブルックリン橋といった有名どころから、名もない水道管理小屋のようなものまで。レトロフューチャーなTWAターミナルが印象に残った。
◆市原基／鯨を捕る／ペンタックスフォーラム
　捕鯨船のルポかと高をくくっていたらとんでもない。すごい迫力。鯨のおなかの縞々のディテール、肉塊の弾力、血のにおいが迫ってくる。
◆epSITE retrospective 1998-2006／epSITE
　８周年記念の棚卸し第１弾。都築響一や内山英明もやってたのか、見たかった。
◆ポップアート1960’s→2000’s／リキテンスタイン、ウォーホルから最新の若手まで／損保ジャパン東郷青児美術館
　ビルの前を通りがかったら、30周年で入館無料とのこと。初めて入った。今世紀になってからの作品も多数あって、意外な感じ。別室に奉られたゴッホのヒマワリも拝んできた。
◆田代一倫／浮憂世代／新宿ニコンサロン
　斜め下への視線で統一した高校生のポートレート。普段は明るく楽しくだらけた風情を垣間見るだけだが、今時の高校生にもまじめに悩んでいる一面がある、というシンプルな構図だが、なんか…落ち着かない。
◆堀木吉矩／胸を張れるから／新宿ニコンサロン
　複雑な家庭環境から精神が不安定な彼女に向き合い、結局向き合いきれなかった、という真面目なスナップ。心理を写す、ということに、やや興味がわいた。