高知県に土佐楮の研修旅行へ行ってきました
けして鰹目的ではありません。
あくまで、土佐楮です。
最近土佐楮を栽培する農家さんのドキュメンタリー映画「明日をへぐる」が各地で上映されて話題ですが、その楮の生産地地土佐。
楮と言うのは農産物でして、根っこを株分けして育て、春に芽が出てから冬に葉が落ちるまで、下草刈り、芽欠き、害虫、害獣除け、など手をかけてかけてようやく収穫出来ます。
葉っぱを虫に食べられたら、枝に栄養がいかないし、せっかく育てても鹿に食べられ猪に掘られては台無し。
芽欠き、これも上手にしないと傷になります。何かの蔦が絡まれば茶色く変色。
何とも手がかかります。
さらに「たくり」「へぐり」と言われる、
黒皮を剥がし白皮にする作業が加わります。
しかし、高齢化や人手不足などで楮を栽培する農家さんが減っていっています。
とある文化財の紙は土佐の楮を使用していて、土佐楮がなくなればそちらもなくなってしまいます。
と言うわけで、現状把握と引き続き栽培のお願い、鰹のたたきの為に行ってきたのです。
1日目は早く着いたので、三日目に予定していた
紙の博物館へ。常設展に加え、丁度知り合いが主催するイベント「夜の紙博」を見ることができたし、久しぶりに元気そうな顔も見れて大満足◎
夜は手のひらサイズの鰹のたたきでこれもまた大満足◎
二日目はお堅いところへ。
色々とお話を伺っているうちに話はマニアックに。原料の割合を少しずつ変えて漉いた紙、原料を細かく刻んで漉いた紙、赤楮、黒楮、打紙、真弓紙、青壇紙、竹紙等々宝物が出てくる出てくる。
もうワクワクが止まりません。
そういう実験楽しそうすぎます!
ずっと話を聞いていたいけど、仕事の邪魔しては悪いし、次の予定もあるしで、後ろ髪引かれる思いでした。
絶対また来るぞ!
最重要ポイント1軒伺った後、
二組にわかれ、引き続きお堅いところへ行く組と、職人達は土佐和紙工芸村へ。
紙すき体験をしました。
色紙作り。二枚作れるとのことで、
折角なのでクリスマス用にしました。
大満足◎
土佐和紙は紙も多種多様で楽しいですが、加工も上手なので、お店にいるとワクワクしますね。
二日目の夜は有名処、明神丸本店へ
中の写真は撮ってませんでした。
こちらも大満足◎
最終日は色々と見学しつつ帰りました。
いやー、とっても勉強になりました。
現状のお話を伺い、「明日をへぐる」は必ず見に行かなきゃいけないなと強く思いました。
行けて良かった!