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朝の光(聖書の言葉)

9.祝福 (説教集 永遠の命)

9.祝福 
 
ルカ24:44-53 

(天に上げられる)


「イエスは,

そこから彼らを

ベタニアの辺りまで連れて行き,

手を上げて祝福された。

そして,祝福しながら彼らを離れ,

天に上げられた。」

(ルカ24:50,51)




(ルカ24:36-49)
(イエス,弟子たちに現れる)


 復活なさったイエスさまは,

弟子たちのところに現れます。


そして,弟子たちの心の目を開いて,

御自分を通して起こったことは,

聖書に書いてあったことであると,

次のようにおっしゃいました。


「次のように書いてある

『メシアは苦しみを受け,

三日目に死者の中から復活する。』」

(ルカ24:45,46)


イエスさまが苦しまれることも,

死者の中から復活されることも,

聖書に書かれてある神様の御旨であることを,

イエスさまは

弟子たちの心の目を開いて悟らせました。


イエスさまの苦しみは罪人として

十字架につけられことによって実現し,

復活は死人として葬られた墓で起こりました。


罪人として処刑され,

墓に葬られたイエスさまを,

神様は復活させてくださいました。


イエスさまの復活は,

罪の赦しと死に対しての勝利でした。





(Ⅰコリント15:54-56)
(イエスの復活)


パウロは,

この罪と死に対してのイエスさまの勝利を,

聖書(イザヤ25:8,ホセア13:14)

に基づいて次のように示しました。


「死は勝利にのみ込まれた。

死よ,お前の勝利はどこにあるのか。

死よ,お前のとげはどこにあるのか。」

(Ⅰコリント15:54,55)


そして,「死のとげは罪である」

(Ⅰコリント15:56)と記します。


パウロはキリストの復活は,

死への勝利と罪への勝利であると

宣言しています。


それは,

神様がイスラエルへの呼びかけの中で

示されていました。


「わたしはあなたの背きを雲のように,

罪を霧のように吹き払った。

わたしに立ち帰れ,

わたしはあなたを贖った。」

(イザヤ44:22)


この神様の約束である罪の贖いは,

イエスさまの復活によって実現しました。


イエス・キリストが

十字架において献げてくださった命は,

わたしたちを罪の奴隷から

救い出すための贖いの代価でした。


それは,イエスさまを信じる者が

罪から赦され義とされるためでした。


「ただキリスト・イエスによる

贖いの業を通して,

神の恵みにより

無償で義とされるのです。」

(ローマ3:24)


「イエスは,

わたしたちの罪のために死に渡され,

わたしたちが義とされるために

復活させられたのです。」

(ローマ4:25)





(ルカ24:36-49)
(イエス,弟子たちに現れる)


復活なさったイエスさまは,

聖書に書かれている

「メシアの苦しみと復活」

(ルカ24:46)を告げた後で,

次のように言われました。


「また,罪の赦しを得させる悔い改めが,

その名によって

あらゆる国の人々に宣べ伝えられる。」

(ルカ24:47)


イエスさまの復活によって

死は勝利にのみ込まれ,

死のとげである罪は

霧のように消え失せました。


神様はイエスさまの死によって罪を贖い,

イエスさまの復活によって

罪が贖われていることを明らかにされました。


続いて,

「罪の赦しを得させる悔い改めが,

その名によって

あらゆる国の人々に宣べ伝えられる」

(ルカ24:47)

という宣べ伝えも,

イエスさまの死と復活によって始まります。


神様はイエスさまを復活させ,

弟子たちのもとにお遣わしになりました。


そして,次に罪の赦しの悔い改めを

あらゆる国の人々に宣べ伝えるということを

始めてくださいました。




(ルカ24:50-53)
(イエス,天に上げられる)


弟子たちは神様からの力をいただき,

イエス・キリストが苦しみを受け,

三日目に死者の中から復活したこと,

悔い改めるなら罪の赦しを得ることが

出来ることの証人とされます。


これらのことを明らかにされたイエスさまは,

弟子たちをベタニアの辺りまで連れて行き,

手を上げて祝福し,

祝福しながら弟子たちから離れていかれました。



「イエスは,

そこから

彼らをベタニアの辺りまで連れて行き,

手を上げて祝福された。

そして,祝福しながら彼らを離れ,

天に上げられた。」

(ルカ24:50,51)


このイエスさまの昇天の出来事によって,

弟子たちにイエスさまが

神様であることが明らかになりました。

弟子たちは離れていかれる

イエスさまを伏し拝み,

大きな喜びに満たされます。

そして,エルサレムに帰り,

エルサレムの神殿の境内で,

絶えず神様をほめたたえました。  

イエスさまが神様であることが

わかったからです。


「彼らはイエスを伏し拝んだ後,

大喜びでエルサレムに帰り,

絶えず神殿の境内にいて,

神をほめたたえていた。」

(ルカ24:52,53)


神様の力がイエスさまに働き,

イエスさまは死に打ち勝ち,

わたしたちの罪を贖ってくださいました。   


聖書に書いてあるとおり,

わたしたちの罪は

「霧のように吹き払われた」

(イザヤ44:22)

のです。


わたしたちの罪の贖いとして,

わたしたちの代わりに

十字架にかかってくださったイエスさまを,

神様は復活させ,

昇天させさせてくださったのです。


        


(エフェソ1:15-23)
(パウロの祈り)


パウロはエフェソの信徒への手紙の中で,

神様がイエスさまを昇天させ,

神様の右の座に着かせてくださったことを

次のように記しています。


「神は,この力をキリストに働かせて,

キリストを死者の中から復活させ,

天において御自分の右の座に着かせ,

すべての支配,権威,

勢力,主権の上に置き,

今の世ばかりではなく,

来るべき世にも唱えられる

あらゆる名の上に置かれました。」

(エフェソ1:20-21)


わたしたちの罪の身代わりとして

十字架にかかって,

わたしたちの罪を贖ってくださった

イエスさまは,

神として今,

わたしたちを豊かな祝福のうちに

おいていてくださっています。



祝福を受けつつ仰ぐ初夏の空  



(松隈 牧師) 

(2008年5月4日 昇天主日)


2012-06-18

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