はじめて学ぶ日本児童文学史

ボランティア研修会で児童文学史をやるらしいので、自分でも本を探して読みました。探すと言っても、ついこの本に戻ってしまう。
他を、あとで探してみます。
以前もこの本を読んで、書いたページもあります

この本の第2部では、児童文学を「創作児童文学」「伝記と歴史読み物」「大衆的児童文学」という風に分けて書いてありました。わりとそこが気に入っているのです。日清日露戦争の頃のことですけどね。
それから、童心主義のこととか、戦争中の児童文学のこととか、小川未明批判のこと、タブーの崩壊、エンタテイメントと商品化の時代、と時代ごとに現実にあったことが説明されています。歴史を読むと、「良い物を与えようとした」その「良い物」の解釈を、人々はずーっと追い求めてきたんだよね、と自分では思って納得しているのです。それは今も同じですね。特に本に書かれているのは、作る側の苦心の歴史のように思います。
 
 私たちのように手渡す側の人間は、もうちょっと気楽に、受け取る子どもの側になってもいいと思う。手渡す側であるけど、「手渡す」とか「いざなう」とか言うと大げさで一段上から目線になっちゃうから、「子どもと気持ちが近い人」として、自分が読みたいものを探す気分になるといい。だから、やっぱりジャンル分けとかタイプ別に認識したり分類したりすると、どんな作品もフラットに捉えることができるよね。

子どもが本から離れたのは、少子化とかゲームのせいとかよく言われているけど、それよりもっと違う理由があるんじゃないかと思っています。子どもは大人以上に自由が好きだからね。そこをみんな見ないふりしているんじゃないかと思いますよ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 第13回全日... 絵本と児童文... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。