図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
新潟県民話語りグループ連絡協議会
個人会員です。会報ありがとうございました。幾つか意見を言います。
★ スポンサーの件。
私などには分からないご苦労がおありかとお察し申し上げます。「大きな費用がかかることを計画するので苦労が増える」という視点に立つと、問題解決の方向が見えてきます。つまり、県内統一するような、大きなことを考えなければよいのです。
「民話は語り手である前に生活者でした」ということを申し上げます。『決定版日本の民話事典』日本民話の会/編(講談社α文庫)のP432から樋口淳氏が「語りの世界」として書いておられます。それぞれの地域で、それぞれが助成金を受け、地域の語り手として地域の聞き手と共にあればいいのだと思います。地産地消の方向で行けば、昨今問題のCO2削減にも貢献できます。
ただ、語り手が、地域で不安なまま活動するのはつらいものです。お互いを励ましあう手段として、情報が行き来すればいいかと思いますので、この会報がそのような役割を果たすことを願っています。「連絡協議会」にふさわしいでしょう。
お金は時として、色がつき、人の上下を生んだりします。たくさんの人やお金を持ってくる人に引きずられることも考慮しなくてはなりません。
★ 活性化について
民話の語りが、人々に受け入れられるようにするために、自分たちが、まず意識改革をするべきかと思います。それぞれが大切にするおはなしを、どうしたら市民に知ってもらえるのか。
大声で叫ぶことではないのはお分かりだと思います。権威を見せることでもないと思います。民話は民の語りで、権威から遠いところで語られたということを思い出せばいいのです。集団は時々、権威への序列を作る作用をしますので、なるべく分散化してそれぞれが自立し、お互いの財産を対等に尊重すればいいかなと思います。
時代と共に進むことも大切です。今では使われなくなった道具、言い回し。もしそれらを自分の近所の子どもに語るならば、品物を見せたりちょっと説明したり、言い換えたりするでしょう?今の子どもの文化に例えたりするでしょう?そういう、聞き手本位の形に、自分たち自身を壊すことも大切だと思います。
嫌われそうですが、新潟市の語り手たちの苦戦ぶりを見れば分かります。皆、高い技術を持ち、熱心に学び、一流の高みを目指したのです。でも、市民との溝は深まり、自分たちだけの世界にはまることになったと思います。名誉のために言わせてもらえば、試行し、失敗した姿を見せて、この道ではないよ、と指し示した勇気あるボランティアでした。(ごめんなさいね、みなさん。まあ、許してもらえないかも知れないけど)私が「語り技術の向上はまちがい」と言った根拠です。また、朗読と語りは別のものですから、朗読技術はあってもなくてもどっちでもいいのだと思っています。
★ 自分の宝物を守るために
それぞれが大切なおはなしを持っておられることと思います。自分自身が人気者になるのでなく、自分の宝物を人気者にするのだと、発想を変えてみませんか?
語りは瞬間芸術ですので、残すために民話集が作られます。それを読んで誰か他の人が語るわけですね。それがスタンダードでした。図書館の書棚にたくさんあります。取り寄せて、読むこともあります。読んで聞かせることもあったでしょう。
★ 我田引水
それを紙芝居にしませんか?すぐ、有名な先生に頼もう、立派なものにしよう、と思ってしまいますが、民話ですのでその必要はありません。自分たちで作ればいいのです。
普通の大きさにして、20枚以内にしましょう。時間も10分以内にしましょう。主人公を決めて、それが動くように、話を組み立てなおせばいいのです。残酷な話ならば、主人公を植物や動物や道具にして、それが伝説の人物に関わるように話を組み立てていきます。このブログの論文に書いてあります。
子ども向けの作り方を応用して作れます。誰でも読める文章にしましょう。
そして、図書館に寄贈しましょう。できたら、普通の棚に入れてもらうといいですね。一般家庭で使われなくては何の意味もないのです。前述の本にある通り、「誰でも語り手」になるのです。必要ならば、相互貸し出しで地域の外に簡単に出すことが出来ます。
ステージで大勢を集めて専門の人が読むことにとらわれると、そこで止まってしまいますし、人を集めることの大変さは、現場の人間が一番知っています。また、立派だと思われないほうが、人に伝わります。
あなたが神輿の上に乗って尊敬されるのではありません。あなたの作った紙芝居が神輿になり、その上に市民を乗せて楽しませるのです。
紙芝居に対する見方も変わって来ています。普通の親が、普通に借りていきます。あなたは人気者にならず、あなたの話が人気者になります。それで・いいです・ね?
19年12月追記
地域の伝説で紙芝居を作られるときに、出典を 奥付(最後のセリフの画面)に書き加えていただきたいです。
参考文献だとか、●●さんから聞いた話だとか。それがあると、本当におはなしの命が過去からつながっているのだな、と感じます。地域の紙芝居であるという根拠になります。
★ スポンサーの件。
私などには分からないご苦労がおありかとお察し申し上げます。「大きな費用がかかることを計画するので苦労が増える」という視点に立つと、問題解決の方向が見えてきます。つまり、県内統一するような、大きなことを考えなければよいのです。
「民話は語り手である前に生活者でした」ということを申し上げます。『決定版日本の民話事典』日本民話の会/編(講談社α文庫)のP432から樋口淳氏が「語りの世界」として書いておられます。それぞれの地域で、それぞれが助成金を受け、地域の語り手として地域の聞き手と共にあればいいのだと思います。地産地消の方向で行けば、昨今問題のCO2削減にも貢献できます。
ただ、語り手が、地域で不安なまま活動するのはつらいものです。お互いを励ましあう手段として、情報が行き来すればいいかと思いますので、この会報がそのような役割を果たすことを願っています。「連絡協議会」にふさわしいでしょう。
お金は時として、色がつき、人の上下を生んだりします。たくさんの人やお金を持ってくる人に引きずられることも考慮しなくてはなりません。
★ 活性化について
民話の語りが、人々に受け入れられるようにするために、自分たちが、まず意識改革をするべきかと思います。それぞれが大切にするおはなしを、どうしたら市民に知ってもらえるのか。
大声で叫ぶことではないのはお分かりだと思います。権威を見せることでもないと思います。民話は民の語りで、権威から遠いところで語られたということを思い出せばいいのです。集団は時々、権威への序列を作る作用をしますので、なるべく分散化してそれぞれが自立し、お互いの財産を対等に尊重すればいいかなと思います。
時代と共に進むことも大切です。今では使われなくなった道具、言い回し。もしそれらを自分の近所の子どもに語るならば、品物を見せたりちょっと説明したり、言い換えたりするでしょう?今の子どもの文化に例えたりするでしょう?そういう、聞き手本位の形に、自分たち自身を壊すことも大切だと思います。
嫌われそうですが、新潟市の語り手たちの苦戦ぶりを見れば分かります。皆、高い技術を持ち、熱心に学び、一流の高みを目指したのです。でも、市民との溝は深まり、自分たちだけの世界にはまることになったと思います。名誉のために言わせてもらえば、試行し、失敗した姿を見せて、この道ではないよ、と指し示した勇気あるボランティアでした。(ごめんなさいね、みなさん。まあ、許してもらえないかも知れないけど)私が「語り技術の向上はまちがい」と言った根拠です。また、朗読と語りは別のものですから、朗読技術はあってもなくてもどっちでもいいのだと思っています。
★ 自分の宝物を守るために
それぞれが大切なおはなしを持っておられることと思います。自分自身が人気者になるのでなく、自分の宝物を人気者にするのだと、発想を変えてみませんか?
語りは瞬間芸術ですので、残すために民話集が作られます。それを読んで誰か他の人が語るわけですね。それがスタンダードでした。図書館の書棚にたくさんあります。取り寄せて、読むこともあります。読んで聞かせることもあったでしょう。
★ 我田引水
それを紙芝居にしませんか?すぐ、有名な先生に頼もう、立派なものにしよう、と思ってしまいますが、民話ですのでその必要はありません。自分たちで作ればいいのです。
普通の大きさにして、20枚以内にしましょう。時間も10分以内にしましょう。主人公を決めて、それが動くように、話を組み立てなおせばいいのです。残酷な話ならば、主人公を植物や動物や道具にして、それが伝説の人物に関わるように話を組み立てていきます。このブログの論文に書いてあります。
子ども向けの作り方を応用して作れます。誰でも読める文章にしましょう。
そして、図書館に寄贈しましょう。できたら、普通の棚に入れてもらうといいですね。一般家庭で使われなくては何の意味もないのです。前述の本にある通り、「誰でも語り手」になるのです。必要ならば、相互貸し出しで地域の外に簡単に出すことが出来ます。
ステージで大勢を集めて専門の人が読むことにとらわれると、そこで止まってしまいますし、人を集めることの大変さは、現場の人間が一番知っています。また、立派だと思われないほうが、人に伝わります。
あなたが神輿の上に乗って尊敬されるのではありません。あなたの作った紙芝居が神輿になり、その上に市民を乗せて楽しませるのです。
紙芝居に対する見方も変わって来ています。普通の親が、普通に借りていきます。あなたは人気者にならず、あなたの話が人気者になります。それで・いいです・ね?
19年12月追記
地域の伝説で紙芝居を作られるときに、出典を 奥付(最後のセリフの画面)に書き加えていただきたいです。
参考文献だとか、●●さんから聞いた話だとか。それがあると、本当におはなしの命が過去からつながっているのだな、と感じます。地域の紙芝居であるという根拠になります。
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