いっしょによもうよ としょかんのほん

個別読みが「いっしょによもうよ としょかんのほん」というタイトルで、図書館事業になりました。

読み聞かせ団体別に時間を申し出てやることになりました。新潟かみしばいクラブ、絵本の会がらがらどん、おはなし日和 の3団体が始めます。
今日(4日)はその一回目で、行ってきました。

午前10時半から12時まで。自転車紙芝居のおじさんSさんと私2名です。
それぞれが名札をつけて、自分で数冊手元に持って希望者が来るのを待ちました。
 たまたま団体で来られた園の子どもたちが、先生のすすめもあり、紙芝居を希望してそれぞれが持ってきました。ジャンケンで順番を決め次々と読み、Sさんのところにも何人も行き、2手に分かれて読みました。
 『ながいかみのラプンツェル』前後編・桜井信夫/脚本(童心社)は、長い。読みながら「これはセリフ部分だけでいいな」と感じたので、ちょこちょこ説明をくわえながらセリフ主体で読んでいきました。瀬名恵子の短いもの、たべられたやまんば、かさじぞう、など。他の親子連れも一緒に混じって聞いている。
 演台も特注で作っていただいて、急いだので高さ調節をしなかったら、ちょっと高かった。二人がかりで調節しないとだめみたいです。「いっしょによもうよ」のときは、演台使わず座卓でもいいかもしれない。カミシバイハウスを、児童コーナーの隣の離れになっているビーンズルームですることになり、このときには使えます。

 Sさんは奥のソファーの辺りで読んでいたのですが、次々と子どもたちが絵本を選んでくれて、絵本もたくさん読みました。読んだ本のタイトルをせっせと書きとめておきましたが、二人で20以上は読んだと思います。
 私は、3歳くらいのお子さんに3冊、絵本を読みました。椅子に座っている子の斜め横に膝をついたので、ジーンズで来てよかった。お母さんは大喜びで、「いいっ」とかおっしゃっていた。自分の時間が少し持てたみたい。私たちも、もう少し目立って、何をやっているボランティアか分かるようになればいいかもしれない。ただ、自分から押し付けるものではないので、本棚の横に邪魔にならないようにして立って、空き時間は自分で絵本を読んでました。
 絵本を探している人に話しかけられたので、カウンターの人に取り次ぎました。お探しの絵本に心当たりがあってすぐ分かったけど、作者名がわからないので機械に頼らなくては探し出せません。作者名を知っていたら自分で探しちゃうんだろうかな、それはいけないんだよね。問題提起。紙芝居のことだったら、探してあげてもいいんかな?問題提起。

 他の団体の方も、「絵本を勧める」という目的で活動なさるのなら、「おはなしのじかん」を「いっしょによもうよ としょかんのほん」に内容をスライドさせればいいのにな、と思いました。どの会も、都合をつけるのは2人が精一杯だと思うので。ただ、プログラムを作る訓練も必要かな、とも思います。やりすぎは困るけどね。
 聞き手選書だと数冊はどんな順序でも聞ける、ということは分かっているのです。部屋の戸を閉めないオープン型だと、聞き手が続けて聞くことを前提にしていないのだけど、なんとなく次に対する期待が起こる。
プログラムって、本の並べ方じゃなくて、おはなし会でどういうジャンルを取り入れて聞き手参加型にしていくか、を追求するものだと思います。もう亡くなってしまいましたが羽田健太郎氏のコンサートって、そういう考えだったような気がする。

そして、基本の考えでもありますが、「自分のいいところを見せるのでなく、相手のために」「おはなしや本を届けることの楽しみ」「前後関係を推測しながら読む」みたいなことを知っている人がいいな。少なくとも 「これをやれば人気者になれる」という方は、もう少し考えて欲しいなと思います。

 トイレ近くの柱や壁をぐるり囲むようにして、ベンチ型ソファーがあります。ちょっと隠れた感じになりますが、そこにマンガコーナーから持ってきたのかマンガ単行本を読みふける男の子を数人見かけました。柱をとりまくベンチは、私が提案しました。形になってとても嬉しいです。
 数年前、大阪の国際児童文学館に朝早く行ったことがあります。長新太の漫画本とかがある中二階のコーナーは、ちょうど能舞台のように室内にせり出していました。開館早々の時刻に、リュックを背負い、そこの先端の椅子にすわって、マンガを読みふける男の子の姿が、なつかしく思い出されます。
 
 
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