図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
続・4枚の紙芝居を作ろう
2008-01-25 / 論文
4枚の紙芝居を作ろう(子ども手作り紙芝居)
(カテゴリーに「論文」としてしまったけど、ほとんど書き散らかし状態です。)
子どもが作るケース、大人が作るケース。ぬりえの催しもありました。
その中に、もちろん良い事悪いことがありました。
企画する立場でやっていくうちに問題点が浮かび上がってきました。
① 慣れた人がどうしても 教えようとする場合がでてきます。実践で獲得したもので大切な知識ですので、教えたくなるのも当たり前です。色の濃さをこうするとこういうふうに見えるよ、こうすると上手くいくよ、ということです。
実は、子ども手作りは、「出来上がる段階で気持ちを表出させること」が目的であって、上手くいったとしても、それは指導の成果であり、子どもが自ら獲得したことではありません。他の種類のお教室のように、塗り方書き方にはお手本があるわけではありませんし、ある方向に導く物ではありません。
語り方、読み聞かせの技術講習も、これに似ています。いい点を指摘して、「こうすればもっとよくなる」と指導してやる気を引き出すやり方です。習う側も気持ちがいいし、それで伸びる人も多いのでしょう。でも、私は思うのですが、それではあくまで 指摘する人は指導者の意識があり、依存させる危険が大きくないですか。
「私たちは子どもが自由に描けるようにサポートするだけ」だと思うのです。作り方の段取り説明をして、段取り以上の「表現」にあたる部分には手を加えてはならないと思います。それを理解する段階で、つい今までの感覚が出てしまうこともあります。気をつけたいと思います。
② 大人向けに「ぬりえ紙芝居」を作ったときも、依存させるだけかなー、と思いました。「何色で塗るの?」「自由に」と問答のあげく「とりかかることもできない」という状態になることを、避けたかったです。色見本をつけました。もちろん「自由にぬってね」とコメントを入れることはしましたし、色見本を見せずにやったイベントもありました。「色見本」でなく「色の参考」と説明すればいいかもしれません。同じ場所は同じ色に、というのは基本です。
③ 「子どもをじっと見ていて」と書いたせいで、じーっと見続けてしまい子どもが緊張する、という事態が起こりました。椅子に座って向かいに座ったり近くに座ったりすると、どうしてもそうなります。これは、マズイ。こうなったら、もう、近くにいない方がいいわけです。
時間の制限もあり、書かずに終わってしまったら自信喪失しないかと、こっちも必死になってしまいました。あんまり、大人は座らないほうがいいですね。座れば「指導」したくもなります。どの程度声かけすればいいのか、これはボランティア自身が、受講生から学んで失敗をくり返さなくちゃならないのかもしれません。子育てと同じことか。
④ セリフを書くとき、文字を横書きにするケースがありました。近くにいたボランティアさんは、縦に、と指摘して、子どもが「あーあ」とつぶやくのを見ました。横書きだから、もちろん左から右に文字が並んだのでしょう。最初に説明しなかった私のミスでもあります。これも、その場では、そのままでいいことにして、次から縦にしてね、でやりたいと思います。
⑤ 「紙芝居をつくろう!」「紙芝居つくり」というタイトルを使うことが多かったです。これも、もしかして、「習う物」というイメージに捉えられなかったか。あるいはちゃんとした物を作らなくちゃというイメージを与えなかったか。
「オリジナル紙しばいつくり」という催しを、会員さんがやりました。恵まれた立場でいらしてPRが利いたのか、小学生の参加がありました。
オリジナル、あるいは手作り、と書けば「自分で勝手にやっていいんだな」と思ってもらえるかもしれません。基本的に「自由に描けるようにサポートする」という路線は、崩したくないと思います。
(カテゴリーに「論文」としてしまったけど、ほとんど書き散らかし状態です。)
子どもが作るケース、大人が作るケース。ぬりえの催しもありました。
その中に、もちろん良い事悪いことがありました。
企画する立場でやっていくうちに問題点が浮かび上がってきました。
① 慣れた人がどうしても 教えようとする場合がでてきます。実践で獲得したもので大切な知識ですので、教えたくなるのも当たり前です。色の濃さをこうするとこういうふうに見えるよ、こうすると上手くいくよ、ということです。
実は、子ども手作りは、「出来上がる段階で気持ちを表出させること」が目的であって、上手くいったとしても、それは指導の成果であり、子どもが自ら獲得したことではありません。他の種類のお教室のように、塗り方書き方にはお手本があるわけではありませんし、ある方向に導く物ではありません。
語り方、読み聞かせの技術講習も、これに似ています。いい点を指摘して、「こうすればもっとよくなる」と指導してやる気を引き出すやり方です。習う側も気持ちがいいし、それで伸びる人も多いのでしょう。でも、私は思うのですが、それではあくまで 指摘する人は指導者の意識があり、依存させる危険が大きくないですか。
「私たちは子どもが自由に描けるようにサポートするだけ」だと思うのです。作り方の段取り説明をして、段取り以上の「表現」にあたる部分には手を加えてはならないと思います。それを理解する段階で、つい今までの感覚が出てしまうこともあります。気をつけたいと思います。
② 大人向けに「ぬりえ紙芝居」を作ったときも、依存させるだけかなー、と思いました。「何色で塗るの?」「自由に」と問答のあげく「とりかかることもできない」という状態になることを、避けたかったです。色見本をつけました。もちろん「自由にぬってね」とコメントを入れることはしましたし、色見本を見せずにやったイベントもありました。「色見本」でなく「色の参考」と説明すればいいかもしれません。同じ場所は同じ色に、というのは基本です。
③ 「子どもをじっと見ていて」と書いたせいで、じーっと見続けてしまい子どもが緊張する、という事態が起こりました。椅子に座って向かいに座ったり近くに座ったりすると、どうしてもそうなります。これは、マズイ。こうなったら、もう、近くにいない方がいいわけです。
時間の制限もあり、書かずに終わってしまったら自信喪失しないかと、こっちも必死になってしまいました。あんまり、大人は座らないほうがいいですね。座れば「指導」したくもなります。どの程度声かけすればいいのか、これはボランティア自身が、受講生から学んで失敗をくり返さなくちゃならないのかもしれません。子育てと同じことか。
④ セリフを書くとき、文字を横書きにするケースがありました。近くにいたボランティアさんは、縦に、と指摘して、子どもが「あーあ」とつぶやくのを見ました。横書きだから、もちろん左から右に文字が並んだのでしょう。最初に説明しなかった私のミスでもあります。これも、その場では、そのままでいいことにして、次から縦にしてね、でやりたいと思います。
⑤ 「紙芝居をつくろう!」「紙芝居つくり」というタイトルを使うことが多かったです。これも、もしかして、「習う物」というイメージに捉えられなかったか。あるいはちゃんとした物を作らなくちゃというイメージを与えなかったか。
「オリジナル紙しばいつくり」という催しを、会員さんがやりました。恵まれた立場でいらしてPRが利いたのか、小学生の参加がありました。
オリジナル、あるいは手作り、と書けば「自分で勝手にやっていいんだな」と思ってもらえるかもしれません。基本的に「自由に描けるようにサポートする」という路線は、崩したくないと思います。
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