演じ方など

紙芝居のボランティア活動についての考え。19年の時点で。
「★★基本的なこと」は、しつこくお願いしている。そうでないと団体活動が継続できない。他は、個人の考えとして答える程度。

活動を続けるためには「ボランティアとしての一般的な知識と能力」が10分の6、「紙芝居に対する知識」が10分の3、残り10分の1が「演じ方」ではないかと思います。
 そのわずかな部分のことについて、これと違うからだめだ、ということはありません。違うところが面白い、という側面もあります。

★★基本的なこと
  会員はみな対等ですので、他を見て、自分の考えに沿って活動します。
  会の財産(知的、物的、人的)財産は共有ですから、申し出て使います。
  先生の指示に従うお稽古ごとではありません。
  公益性が高いので、利用者の利益を考えます。
   ネタ帳を各自の形式で作ってください。

★作者名を読むか
  論文に書いた理由で、必要なし。

★脚本を変えていいか
  論文に書いた理由で、変えていい。脚本家は専門家として尊敬していますが、現場に立てば演じ手の責任で話を進めなくてはなりません。脚本家も対等な人間です。

★アクセントはNHKの辞典にあわせるか
  自分が普段使うとおりにする。(さぎ、うさぎ)どっちでもよい。
  意味が変わるときだけ気をつける。(橋、端、箸など)

★立ち位置
  論文に書いた理由で、横。

★なぜ紙芝居の会なのに、絵本や語りをとりいれるのか
  論文に書いた理由「集団相手の絵本の読み聞かせは、絵本の紙芝居的利用法」
          「紙芝居は、絵を見せて語ること」
  公益性の高い団体だから、相手の目的にあわせる。

★紙芝居は朗読か
  論文の通り、違う。朗読技術は個性の一つ。
心を込めて読んだとしても、朗読は「読む」こと。紙芝居は応答の形式を重んじる「語り」の一種類で、たとえ質問文でなくても、常に聞き手の反応をうかがう気持ちを持つ。

★服装にこだわるか
  お客様に絵を見せることが基本。都市の語り手であることを考え、各自の判断で決める。

★どうすれば気に入った作品が見つかるか
  良いかどうかは相手が決めると、割り切る。
  自分はうまいのだからそれに見合ったものが良い、という概念を捨てる。
  固定化している絵の好みを、ゆるやかにする。
  子ども文化と児童文化を分けて考える。
  出会った紙芝居のなるべく良いところを見るようにする。
  
★一枚目をコピーするか
  やり方の一つの方法。必須ではない。最後の紙をぬいて一枚目を語ったら、舞台の中に戻すことを習慣にする、または最初だけ後ろセリフ面を見ながら語る。そうすればコピーは必要なし。

★ネタ帳をなぜ勧めるのか。
  いつでも「これならできる」ものを明らかにし、手で記録して自分の実力をつけるために、最良の方法だから。プログラムを作るときには、責任者に紙芝居の内容を早い段階で説明しなくてはならない。そのためにも必要。
 最近は図書館リクエストしてもなかなか現物が手元に来ないことがある。100くらいネタが記録されていれば、実力がついていると考えられるので、図書館の書架からその場になって選んで持って来ることもできる。

★幕紙は必要か
  やり方の一つの方法。必須ではない。舞台が筒抜けになってもかまわない。

★舞台は必要か
  必須ではないが、あったほうがいい。練習時に使うと、絵を見て語ることが自然に身につく。

★拍子木は必要か
  必須ではないが、あったほうがいい。拍子木に合わせて手をたたくのは、ある種の手遊びの一種。

★照明は必要か 
  必須ではないが、あったほうがいい。

★抜いた後、舞台に差し込むか
  差し込まず、後ろに置いた方がいい。

★大型紙芝居は良いか
  演じ手が自分で操作できる大きさが、限度。

★上手くなるまで人前に出ない方がいいか
  いつでも人前でできる。みんなが上手くなっている最中です。

★声色は必要か
  絵の気持ちになる程度は、変えたほうがいい。

★話し方講座、語り方講座を受ける必要があるか
  情報の一つとしてならば必要。知識は本を読むことで代用できる。その人の持ち味が消されないこと。受講したことで、一段高い気分にならないこと。講師の発言を鵜呑みにしないこと。絵が主体だということを忘れないこと。
 でも受講されると、結局、話し方が均一化され、多様なおもしろさみたいな感じが消え、自分の語りに酔う人が増えるようだ。私としてはあまりおすすめしたくない。歴史を学ぶと語りの方向は自分で決められるような気がするんですが。
 暗誦型を自分の言葉型に変えるときには、洗脳を解くみたいなもんで、やっぱり自己改革ノウハウみたいなものがいるかもしれない。

★ 身振り手振りはどの程度か
 絵が主人公と認識してもらえば、自然と決まっていくと思う。
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