我家の庭木には、毎年のようにキジバトが巣を作り雛を孵す。
キジバトのつがいが飛来し、我家のいろんな木にある古い巣を物色していたのは、6月2日のことだった。 「 その後、姿を見ないなぁー 」 と思っていたら、6月5日の朝、メタセコイアの巣に抱卵するキジバトを発見する。
メタセコイアにある巣は、地上6m、2Fの窓から水平に3mの位置にあり、何とか写真を撮りたいと思い、覗き込んでみるが枝や葉の陰になり、見通しが悪い。加えて、抱卵中のキジバトは卵を満遍無く温めるために、体の向きをいろいろ変えるので、なかなかシャッターチャンスがない。「 鳩にだって、肖像権がある。写真は撮らせない!」 と言っているようだ。しかしながら、3日間粘って、ようやく1枚の写真撮影に成功する。
キジバトの抱卵期間は15~16日、育雛期間は14~19日だそうだ。順調にいけば、あと10日で卵が孵る予定だ。
天敵は何と言っても、卵を持ち去ったり、雛を襲ったりするカラスである。そのカラスも我家の周りには、数多く見られ、私もカラスによる被害が心配だが、何とか無事に育って欲しいと、願うばかりである。
この写真のキジバトの瞳は、前総理の潤んだ瞳に、似ているような気がしてきた。