私の父は、8年前91歳で他界した。父は晩年まで老眼鏡をかけて、よく新聞を読んでいた。その途中で読めない漢字、意味の分からない熟語やカタカナ言葉が出てくると、必ず辞書を引いて読み方や、それらの意味を学習していた。それから、おもむろに硯箱を出してきて、墨をすり始める。折込チラシの中から裏白のチラシを選び出して、今、学習した漢字やそれらの意味を筆で書いていた。これがまた、達筆なのである。私はそんな父を、ひそかに尊敬していた。
人は男に生まれない。 男になるのだ。 今日、自分は大きくなったか? 昨日に比べて成長したか? センチメートルやキログラムではなく、「 オトコの広さ 」 「 オトコの深さ 」 といった単位でどれだけ自分を伸ばせるか。それが 『 男 の課題 』 だと思う。 いくつになっても、まだまだ大きくなれるはすだ。 さあ充実した人生を目指して、上を向いて進んでいこうぜ !!
一 日 生 き る こ と は 一 歩 進 む こ と で あ り た い 湯川秀樹