本日 さいたま市 プラザノースにて かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」
を行いました。
コロナの問題もあり、開催自体も危ぶまれましたが、無事に開催できました。
今日お越しの方々は 全員 初盆栽 とのことで 説明時間を短縮して
個別に指導する時間を 増やす方向にいたしました。
「梅の寄せ植えの回」なのですが、今回も 松竹梅の寄せ植え と しました。
松竹梅 は 宋代(960~1279)の中国 文人画の画題として好まれた「歳寒三友」(サイカンノサンユウ)が伝わったもの とされています。
歳寒三友 →松竹梅
松、竹は 寒中にも色あせることなく緑をたたえ、
梅は寒中に花開く。これらは「清廉潔白」「節操」という文人の理想を表現したもの。
だそうです。
このことが平安時代に日本に伝わり江戸時代に流行をした と あります。
しかし日本ではもっぱら おめでたい意味として流行った ようです。
松:常緑であることから「長寿」の象徴
竹:折れにくく成長が早いことから「生命力・成長」の象徴
梅:寒い冬に花咲かせ高貴な香りを放つことから「気高さ・繁栄」の象徴
本日 寄せ植えに使った 素材。
冬至梅 (バラ科 サクラ属) 落葉小高木
野梅系。野梅性の白花で 中輪一重
ほかの梅より早く、冬至のころに咲くのが品種名の由来。
梅の花全般の花言葉 上品 高潔 忍耐 忠実
白梅の花言葉 気品
黒松 (マツ科) 常緑針葉樹
花言葉 不老長寿 向上心 慈悲 永遠の若さ 勇敢 など
寒菊 (キク科) 多年草
花言葉 けなげな姿
竜の髭 (ユリ科) 多年草
花言葉 変わらぬ思い
南天 (メギ科) ナンテン属 常緑低木
葉には毒があるようです(調べたら・・・)しかし含有量が少ないので、逆に食品の防腐効果があるようです。
そんなことから 「長寿を祈願する」 「不浄を清める」などの意味があるようです。
花言葉 機知に富む 福をなす 良い家庭
小熊笹 (単子葉植物 イネ科 タケ亜科または、タケ科)
欧米では SASA と呼ばれているようです。 ササの葉には防腐効果があるので、保存食をくるむのに用いたようです。
花言葉 ささやかな幸せ
ヤブコウジ (ヤブコウジ科) 常緑小低木 別名 十両
花言葉 ふくよかな愛 明日幸福
黄金シダ (シダ植物門)
花言葉(シダ) 愛らしさ 誠実 魅惑 夢 愛嬌
斑入りセキショウ (ショウブ科ショウブ属) 多年生植物
花言葉 不明です ご存知の方は 教えていただけると幸いです。
用いた土 赤玉土(硬質)6/4 桐生砂
盆栽 とは。 盆(鉢)の中で 長い年月 栽 培 すること。
鉢の中の自然。 自然とは、太陽が照り、 風が吹きます。
自然の木や草は 日によく当たるところはよく伸び、風に吹かれれば 風下側になびきます。
私が盆栽村に弟子入りして、 針金掛けを習い始めのころ
よく 外輪郭を 不等辺三角形に と言われました。
南側はよく育つし、 風下側は やはりよく伸びます。
鉢の正面から盆栽を見ると、左右対称には なっておらず、どちらかに寄っています。
これが 太陽の方角であり 風の向き。
盆栽の寄せ植えでも、一本の盆栽でも 必ず取り入れる 決まりです。
鉢の前に すべての材料を並べると すべてを植えこむには
楽には入らない、 鉢の面積に対して 皆さん 数が多すぎるように見えます。
さらに 確実に 三分の一は 風、または陽を表現するために 使えない部分があります。
また 長く栽培していますよって 見せるため 「植えました。」ではなく
「植わっているのを 育てています。」 という風に 見せねば なりません。
準備として 最初に鉢を 椿油 や ベビーオイル 等で きれいに磨きます。
鉢の穴に 底網を固定するアルミ線を作ります。
次に 梅などの木を固定するためのアルミ線も3組通します。
長さは 鉢の端から端までの長さの2倍強 必要です。
注意点は、鉢の穴に針金を通す際 必ず 鉢穴の内側同士を通すこと。
まず、梅が かっこよく みえる 正面を決めます。
一番大きい材料 梅 の周りの根を 削って 比較的 背の高い材料を
ウメに寄り添って育ったように 配置していきます。
鉢の正面から見て 梅の根元や幹を なるべく見せるように配置します。
この時に 気を付けるのは 根をほぐして削っても ハサミで大量に切らないこと。
梅が中央に植わっていないこと。
正面の真横から見たとき 前過ぎず、後ろ過ぎず。 後ろに倒れそうになっていないこと。
右流れなら 右側 三分の一 の場所には 植えないこと。(左の場合は逆)
ウメの根元を中心に 放射状にほかの種類が植わるように 工夫します。
全ての植物の根をほぐしても なるべく切らないようにします。
大きい植物から 位置がきまったら 針金で固定していきます。
土をやや湿らせた状態で 使うと バラバラになりずらくなります。
根の量のあまり多くない シダ、竜のひげ、セキショウなどは 苔を張ってからでも間に合います。
時々鉢の正面 真横から 位置 配置 流れを確認しながら 作業を進め
土を入れます。
ここまで 日当たりでの作業を行ったり 時間がかかりすぎているときには 水やりを先にしてしまいます。
逆に それほど時間がかかっていない、日陰での作業なら 苔を張ってから 水やりとなります。
植え替え後の水やりは 下穴から出てくる水が 透明に澄むまで 3~5回繰り返し与えます。
苔は 梅の根元を高めに 鉢のふちに近づくにつれ なだらかに下げると 雰囲気が違ってきます。
砂を敷く部分は コテ、指で 土が浮きにくくなるように 押さえてから
砂を敷きます。 砂もしっかり押さえます。
最後に 鉢の汚れを ふき取りましょう。
(初めの時に しっかり 油が塗ってあれば さっと ひと吹きで きれいになります。
出来上がった 皆さんの作品。
並べて記念撮影。
今後の(開花前)の管理
ふつう 植え替えは お彼岸前後 と いわれています。
これからの置き場所は 軒下など 直接 霜などの当たらないところで管理してください。
日当たりは 良いところなら 梅の開花がすすみ
陽が直接当たらなくても 寒すぎなければ 問題はありません。
梅の花は めったに狙われませんが ヤブコウジは 鳥に見つかったら 3日と持ちません、
網などで囲うのが一番ですが、近場に使わぬCDロムを2,3枚ぶらさげたり、アルミホイルをぶら下げる、
100円ショップのカラスを使う。
見た目は悪いですが 布を切ってかぶせるのも いいかもしれません。
水やりは 出来れば日中 決めた時間に毎日確認して (朝早く または、夜しか出来ないときには
かけた水が氷るのはよろしくないので、水やり後 凍らない場所に 一時避難させてください。)
日当たりの良い場所ならば 天気が良く 風が強い日などは2日一回程度。
あまり日当たり、風当たりが弱いところなら 3,4日に一回。
梅が咲くまでは 霧吹きも有効です。(水やりとは 別で)
乾いているかどうかは、梅の根の近くの苔を少しはがして 触ってみてください。
冷たければ、まだ大丈夫。 冷たいと感じなければ
360°からしっかり下から水が出てくるまでたっぷり与えてください。
水やりをしてから4日過ぎて 不安でしたら やはりたっぷり与えてください。
梅の開花が近づき屋内に入れたときの管理
水は屋内でも毎日は乾きません。乾きがわからないときには苔をはがしてみてください。
みずやりをする際には、下からしっかり水が出るまでたっぷり与えましょう。
可能なら なるべく室温の低いところや 日照は(ガラス越し)あまり関係ありませんが
寒暖の差が少ないほうが花が長持ちします。
松竹梅の 開花後の 管理
その①
梅の花が終わって 家の中から外に出す際は、いったん 家の中の一番寒いところに移動します。
移動して3,4日経過後 今度は外に出すのですが、雨または雪の日 曇りの晩でも結構です。場所は屋外の暖かめのところ、陽にあたる必要はありません。
それから約一週間後くらいに 普段の置場所に戻します。やはり雨または雪の日を選んでください。
その②
梅の花が終わった後 梅の実が成るところがあります。 来年もたくさん咲かせるためには、実は取り除いてください。
最終的に移動した場所に置いてから 春が近づいてくると、梅の新芽が出てきます。
残念ながら花だけ咲いて新芽が出ない枝もあるでしょう。
各々の枝から幹に近いほうの新芽を2芽ほど残してその先を切ります。
この作業の時期に 梅、松 を 他の草物 を残し 別の鉢に植え替えします。
この時、元の鉢側 梅、松を抜いた場所には 石ころを(大き目)入れ隙間に赤玉土を入れます。
梅、松は別々の鉢入れて、やはり根の近いところの周りに石ころを入れ、あとは赤玉土で植えます。
可能であれば、半日程度の日照の場所があれば、草物の鉢を置き、松は日当たりに置きます。梅はその中間がよいでしょう。
肥料は植え替え後1か月が経過してから。
今日は 忙しすぎて、 こんな お話ができず、すみませんでした。
プラザノースでは また来年春に サクラの講座があります。 こんな話下手な 講師ではございますが またよろしくお願いいたします。
梅たちを お大事に。
を行いました。
コロナの問題もあり、開催自体も危ぶまれましたが、無事に開催できました。
今日お越しの方々は 全員 初盆栽 とのことで 説明時間を短縮して
個別に指導する時間を 増やす方向にいたしました。
「梅の寄せ植えの回」なのですが、今回も 松竹梅の寄せ植え と しました。
松竹梅 は 宋代(960~1279)の中国 文人画の画題として好まれた「歳寒三友」(サイカンノサンユウ)が伝わったもの とされています。
歳寒三友 →松竹梅
松、竹は 寒中にも色あせることなく緑をたたえ、
梅は寒中に花開く。これらは「清廉潔白」「節操」という文人の理想を表現したもの。
だそうです。
このことが平安時代に日本に伝わり江戸時代に流行をした と あります。
しかし日本ではもっぱら おめでたい意味として流行った ようです。
松:常緑であることから「長寿」の象徴
竹:折れにくく成長が早いことから「生命力・成長」の象徴
梅:寒い冬に花咲かせ高貴な香りを放つことから「気高さ・繁栄」の象徴
本日 寄せ植えに使った 素材。
冬至梅 (バラ科 サクラ属) 落葉小高木
野梅系。野梅性の白花で 中輪一重
ほかの梅より早く、冬至のころに咲くのが品種名の由来。
梅の花全般の花言葉 上品 高潔 忍耐 忠実
白梅の花言葉 気品
黒松 (マツ科) 常緑針葉樹
花言葉 不老長寿 向上心 慈悲 永遠の若さ 勇敢 など
寒菊 (キク科) 多年草
花言葉 けなげな姿
竜の髭 (ユリ科) 多年草
花言葉 変わらぬ思い
南天 (メギ科) ナンテン属 常緑低木
葉には毒があるようです(調べたら・・・)しかし含有量が少ないので、逆に食品の防腐効果があるようです。
そんなことから 「長寿を祈願する」 「不浄を清める」などの意味があるようです。
花言葉 機知に富む 福をなす 良い家庭
小熊笹 (単子葉植物 イネ科 タケ亜科または、タケ科)
欧米では SASA と呼ばれているようです。 ササの葉には防腐効果があるので、保存食をくるむのに用いたようです。
花言葉 ささやかな幸せ
ヤブコウジ (ヤブコウジ科) 常緑小低木 別名 十両
花言葉 ふくよかな愛 明日幸福
黄金シダ (シダ植物門)
花言葉(シダ) 愛らしさ 誠実 魅惑 夢 愛嬌
斑入りセキショウ (ショウブ科ショウブ属) 多年生植物
花言葉 不明です ご存知の方は 教えていただけると幸いです。
用いた土 赤玉土(硬質)6/4 桐生砂
盆栽 とは。 盆(鉢)の中で 長い年月 栽 培 すること。
鉢の中の自然。 自然とは、太陽が照り、 風が吹きます。
自然の木や草は 日によく当たるところはよく伸び、風に吹かれれば 風下側になびきます。
私が盆栽村に弟子入りして、 針金掛けを習い始めのころ
よく 外輪郭を 不等辺三角形に と言われました。
南側はよく育つし、 風下側は やはりよく伸びます。
鉢の正面から盆栽を見ると、左右対称には なっておらず、どちらかに寄っています。
これが 太陽の方角であり 風の向き。
盆栽の寄せ植えでも、一本の盆栽でも 必ず取り入れる 決まりです。
鉢の前に すべての材料を並べると すべてを植えこむには
楽には入らない、 鉢の面積に対して 皆さん 数が多すぎるように見えます。
さらに 確実に 三分の一は 風、または陽を表現するために 使えない部分があります。
また 長く栽培していますよって 見せるため 「植えました。」ではなく
「植わっているのを 育てています。」 という風に 見せねば なりません。
準備として 最初に鉢を 椿油 や ベビーオイル 等で きれいに磨きます。
鉢の穴に 底網を固定するアルミ線を作ります。
次に 梅などの木を固定するためのアルミ線も3組通します。
長さは 鉢の端から端までの長さの2倍強 必要です。
注意点は、鉢の穴に針金を通す際 必ず 鉢穴の内側同士を通すこと。
まず、梅が かっこよく みえる 正面を決めます。
一番大きい材料 梅 の周りの根を 削って 比較的 背の高い材料を
ウメに寄り添って育ったように 配置していきます。
鉢の正面から見て 梅の根元や幹を なるべく見せるように配置します。
この時に 気を付けるのは 根をほぐして削っても ハサミで大量に切らないこと。
梅が中央に植わっていないこと。
正面の真横から見たとき 前過ぎず、後ろ過ぎず。 後ろに倒れそうになっていないこと。
右流れなら 右側 三分の一 の場所には 植えないこと。(左の場合は逆)
ウメの根元を中心に 放射状にほかの種類が植わるように 工夫します。
全ての植物の根をほぐしても なるべく切らないようにします。
大きい植物から 位置がきまったら 針金で固定していきます。
土をやや湿らせた状態で 使うと バラバラになりずらくなります。
根の量のあまり多くない シダ、竜のひげ、セキショウなどは 苔を張ってからでも間に合います。
時々鉢の正面 真横から 位置 配置 流れを確認しながら 作業を進め
土を入れます。
ここまで 日当たりでの作業を行ったり 時間がかかりすぎているときには 水やりを先にしてしまいます。
逆に それほど時間がかかっていない、日陰での作業なら 苔を張ってから 水やりとなります。
植え替え後の水やりは 下穴から出てくる水が 透明に澄むまで 3~5回繰り返し与えます。
苔は 梅の根元を高めに 鉢のふちに近づくにつれ なだらかに下げると 雰囲気が違ってきます。
砂を敷く部分は コテ、指で 土が浮きにくくなるように 押さえてから
砂を敷きます。 砂もしっかり押さえます。
最後に 鉢の汚れを ふき取りましょう。
(初めの時に しっかり 油が塗ってあれば さっと ひと吹きで きれいになります。
出来上がった 皆さんの作品。
並べて記念撮影。
今後の(開花前)の管理
ふつう 植え替えは お彼岸前後 と いわれています。
これからの置き場所は 軒下など 直接 霜などの当たらないところで管理してください。
日当たりは 良いところなら 梅の開花がすすみ
陽が直接当たらなくても 寒すぎなければ 問題はありません。
梅の花は めったに狙われませんが ヤブコウジは 鳥に見つかったら 3日と持ちません、
網などで囲うのが一番ですが、近場に使わぬCDロムを2,3枚ぶらさげたり、アルミホイルをぶら下げる、
100円ショップのカラスを使う。
見た目は悪いですが 布を切ってかぶせるのも いいかもしれません。
水やりは 出来れば日中 決めた時間に毎日確認して (朝早く または、夜しか出来ないときには
かけた水が氷るのはよろしくないので、水やり後 凍らない場所に 一時避難させてください。)
日当たりの良い場所ならば 天気が良く 風が強い日などは2日一回程度。
あまり日当たり、風当たりが弱いところなら 3,4日に一回。
梅が咲くまでは 霧吹きも有効です。(水やりとは 別で)
乾いているかどうかは、梅の根の近くの苔を少しはがして 触ってみてください。
冷たければ、まだ大丈夫。 冷たいと感じなければ
360°からしっかり下から水が出てくるまでたっぷり与えてください。
水やりをしてから4日過ぎて 不安でしたら やはりたっぷり与えてください。
梅の開花が近づき屋内に入れたときの管理
水は屋内でも毎日は乾きません。乾きがわからないときには苔をはがしてみてください。
みずやりをする際には、下からしっかり水が出るまでたっぷり与えましょう。
可能なら なるべく室温の低いところや 日照は(ガラス越し)あまり関係ありませんが
寒暖の差が少ないほうが花が長持ちします。
松竹梅の 開花後の 管理
その①
梅の花が終わって 家の中から外に出す際は、いったん 家の中の一番寒いところに移動します。
移動して3,4日経過後 今度は外に出すのですが、雨または雪の日 曇りの晩でも結構です。場所は屋外の暖かめのところ、陽にあたる必要はありません。
それから約一週間後くらいに 普段の置場所に戻します。やはり雨または雪の日を選んでください。
その②
梅の花が終わった後 梅の実が成るところがあります。 来年もたくさん咲かせるためには、実は取り除いてください。
最終的に移動した場所に置いてから 春が近づいてくると、梅の新芽が出てきます。
残念ながら花だけ咲いて新芽が出ない枝もあるでしょう。
各々の枝から幹に近いほうの新芽を2芽ほど残してその先を切ります。
この作業の時期に 梅、松 を 他の草物 を残し 別の鉢に植え替えします。
この時、元の鉢側 梅、松を抜いた場所には 石ころを(大き目)入れ隙間に赤玉土を入れます。
梅、松は別々の鉢入れて、やはり根の近いところの周りに石ころを入れ、あとは赤玉土で植えます。
可能であれば、半日程度の日照の場所があれば、草物の鉢を置き、松は日当たりに置きます。梅はその中間がよいでしょう。
肥料は植え替え後1か月が経過してから。
今日は 忙しすぎて、 こんな お話ができず、すみませんでした。
プラザノースでは また来年春に サクラの講座があります。 こんな話下手な 講師ではございますが またよろしくお願いいたします。
梅たちを お大事に。
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