植物を育てています

盆栽の手入れをしながら感じたことをお話ししようと思います

五葉松の植え替えについて

2020-12-24 23:52:40 | Weblog
 先日 K様から 「五葉松の植え替えについて」の質問をいただきました。


 五葉松の植え替えについての質問



質問1 五葉松の植え替え時期について

   教材の五葉松も8月の植え替えが出来ますか。



  おすすめは しませんが 可能です。

少し姿を整える程度の剪定を行い 植え替えします。

針金掛けや、大きく剪定をした場合には ひと月程度 待っていれば 植え替えは可能です。



真夏の植え替えは 作業後の管理に 少し難しいところがありますが、 朝・夕の葉水、毎日たっぷりの水やり、

午後からの直射日光を避ける。等、それらが行えれば、問題ありません。

逆に春、秋だと 水やりのタイミングが難しくなるのを避けられるというメリットはあります。

(植え替えで、失敗した場合、3日後には答えが出てしまいますが。)



 質問2 また、五葉松の植え替えは、いつがベストでしょうか?

    (いつも、五葉松の植え替えを3月にしています。)



 日中に セーターを脱ぐ、 長袖のシャツ(下着を着て2枚目)で ちょうどいいくらいの気温。

長袖のシャツの袖をまくる位。
 
さいたま市だと大体4月初旬~5月中旬(日中半そでになる位) あたりが おすすめ です。



 3月中旬ごろから問題ないと考えますが、寒い日があると、

鉢が凍ったり、朝・夕の葉水が凍ることで葉色が悪くなる。 などの問題があります。

水やりも日中、葉水も日中のみとなります。当然軒下に置かねばなりません。

(取り込んだ鉢は 出すタイミングにも気を遣うようになる)






 質問3 盆栽園では、いつ植え替えしていますか?


プロは、五葉松は、一年中 植え替えをしています。



 やはり 4,5月 または 9月下旬~10月中 にやりたいのですが、春は雑木の植え替え(芽出しの時期)が、

優先になるので、5月に入ってからの方が多いですね。(秋は少ない。9月に植え替えた鉢は 取り込まず、

10月後半から11月に植え替えた鉢は 冬取り込む必要あるので。)


 しかし ちょい直し ちょい剪定 では すぐに 植え替えをします。

しっかり針金をかけて かなり曲げていれば(たくさん巻かなくても、

強く曲げることは多々ある。) 最低でも10日は待ちます。(健康状態の確認)



 そして、 1か月以下で 植え替えするときには 根をくずし始める時から

根ほぐし、根を切ることに、細心の注意を払い 根を極力痛めぬようにして 

多めの根を残すように植え替えします。

(実際は、奥行きのない鉢、元の鉢より 小さい場合が 多いので、半分近く、

または それを越える時があります。)




 植え替え後も 根の状況によっては 葉水や 盆栽パワーを 使ったりします。

その木の状況によってですが 置き場所も朝日が当たり 午後から陰るところなどにします。



 五葉松は 関東平野において 植え替えを中止すべき 事例としては

植え替え後、 真夏、真冬に 5階の屋上に置く。 無茶な 植え替え。 



植え替え後、 管理を こまめにできるのであれば、 時を選ばずに 出来ます。


 こまめな管理が 継続的に行えないならば、 4月中。または9月下旬~10月中旬。が無難です。




 ほかの種類の盆栽も そうですが、 鉢の上の部分(葉)は 結構 いいこ ぶりっ子 です。(盆栽を大事にしている方にとって)

鉢から抜いて 根を見てみると 本当の健康状態がわかります。


そのぬいた 根 の 元気度 に依って どのような 植え替えを 始めるかを 決めてゆきます。


 もちろん、 抜く前の目的が まずありき。ですが。(どの鉢に植えようか、どこを正面にしようか等)

植え替える前から 弱っているならば、なおさらです。

何年か 自分の盆栽として 付き合っていくうちに 盆栽の気持ちもわかってくるので、

盆栽の顔色見ながら植え替えも 剪定、針金掛けが できると 良いですね。

秋に植え替えた 五葉松の管理について

2020-12-22 03:07:34 | Weblog

 寒くなって 今までは 屋外に置いてあった 五葉松も

霜に2回程度あてたら 直接 霜に当たらないところへ移動します。


 過保護は禁物で 屋外の温かめのところ程度が のぞましい。

日照時間より、気温変化の少ないところ、風当たりの強くないところ などが 良い。




 水やりの時間も 午前10時過ぎから、午後2時までに行う。

(葉水も同じ。)(凍っていると 土が乾いているように見える。)


 早朝や夜に 水やりを しなければならない時は その時だけ

屋内に取り込む。(半日程度たったら元の場所に戻す。)


 苔などで乾きがわかりにくい時には 日当たりの良い側の苔をはがして 乾きを確認する。

または 根元の周りの苔を取り除くのも良いかもしれません。

 土を触るのも 良いと思います。 触って 冷たければ まだ大丈夫。

触っても 冷たく感じなければ、水やりをした方がよいでしょう。

また、不安を感じたときには、水やりをしましょう。



 真冬の冷え込みが厳しく かわいそうだと思うときなどは

発泡スチロールの箱に入れるのも 良いかもしれません。

(鉢の高さがあればよい。蓋はしない。下に穴をあけるのを忘れない。)



 取り込みは さほど 問題はありませんが、

春が近づき 外に出す時は 雨または 雪の日 曇りの日を

選んで外に出します。

また出した後も、急に冷え込むときなどは 一時的に戻します。


五葉松の石付き

2020-12-13 01:49:41 | Weblog


さいたま市 大宮盆栽美術館において 毎年 さいたま国際盆栽アカデミーを開催しておりましたが、前年度 その上級コースの実技部門の講師を務めさせていただきました。

たしか、今年の2月の下旬 その年度の春から五葉松を 正面を決める→樹形構想→剪定→針金掛け→植え替えて完成。 その「植え替えて完成」の講座の時に 時はコロナ。


延期に。

 
ほかのことでも そうですが、 最後の完成!!の直前の延期。・・・





手前での延期には、美術館としても苦渋の決断だったと思います。



本年度は 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年度の盆栽アカデミーは中止になってしまいましたが、

その 植え替えて完成の講座を 10月に 前年度の補講 という形で 何とか行えました。

人数を減らして 2回に分けて 時間短縮 さらに換気対策 フェイスシールド マスク 手袋等 全員着用。



そんな中、K様 撮影してくださったので 紹介したいと思います。




前年度 上級コースの実技のお題は「五葉松」

最初に 五葉松を見て、どこを正面として、どのような樹形に仕上げるか決め、 樹形構想をご本人が練って それを全員の前で発表。 

そこから 剪定→ 針金掛け→ 植え替え(鉢などの選択を含む。) 

こちらの場合 針金掛け のち 石付き盆栽 を選択しました。





植え替え前


今回は石付きなので 準備が少し増えます。


準備する道具。



上から
ピンセット
又枝切り
剪定ハサミ
ヤットコ
針金切り
根ほぐし




次に 土



やや細かめな赤玉土/桐生砂  下に敷く大きめの赤玉土/桐生砂





けと土 (けと土は 植え替えをする前に 十分に練る。)



赤玉土の微塵 または極小粒を少し混ぜる。



この時 いっぺんに入れず、少しずつ。



※けと土の状態 を みながら 赤玉土を足したり、霧吹きなどで水分を足したり。









今回使う クラマ石





底網を付ける。 固定する針金を通す(針金は十分に長め)
 底網の止め方は 前回の五葉松の植え替えを参照




この石の場合、土台が安定しているので 2組のみだが 
安定の悪い場合は 状況に応じて針金の組数を増やす。





けと土で 石の上に 土手を作る。細くて高いのではなく、土台は十分太めに。



針金が下にならぬよう浮かす。



石付きなので 苔も用意しておく。





鉢から抜く




この時 根の状態を よく確認する。

明るい色の根がたくさんあるか?
黒ずんだ根が多くないか?
太い根が 周りにないか?
腐ったようなにおいがしないか?


現状の根の形と次に植える鉢との形の相違による 難易度がどれくらいであるか?
(通常、仕立て鉢から 植え替えて 「見せる鉢」に変える場合、小さくなる。
そのため 根の総量が場合によっては30%程度までしか残らなくなることも想定される。)

現在の根の姿が 本当の樹勢なので まず周りを回っている根の状況から判断して
新しい鉢に植え替えた際、どの程度のリスクがあるかを判断する。
(通常は 根の状態を完全に把握することはできないが 抜いた時には はっきり見えるし 臭う。)







基本、最初の作業は 根張りを出すのだが、この木の場合、正面決める際、針金掛けの際にも 
根張りは ほぼほぼ出してあるので、石付きにするため  まず 高さが問題なので 下の根をほぐす。



通常 元気な盆栽ほど 根を処理するのが大変です。




ほぐす際 力いっぱい ザクザクほぐすのではなく、根に引っかかった際も
無理に断ち切るのではなく、なるべく 丁寧に。時にはやさしく。

そのため このように、握りの部分が太い一つ爪 の道具もあるとよい。





ある程度 ほぐせたら 根の全容を確認、 石の上に時々合わせて

ほぐしすぎ、切りすぎがないようにする。




残る根の量を確認しながら ふと根を処理する。







細い根の処理は なるべく 植えこむ直前に。










もう一度 石と合わせて 根の量、入れられる土の量 

石に対して土の部分が多すぎないかどうかの確認。





ちょうどいい画像がないのですが、この後 
仮に 石の上に五葉松を置いて 
けと で作った輪郭と 五葉松の根の量 入れる土のスペースがあるか 

もちろん 構図に問題はないか を確認します。



これで 問題なし、 決定となったら 
植える直前に 余剰の根を切る。









やや大きめの用土を少し入れる。
その上に 細かめの用土を 中央付近を山にしていれる。






けとの土手を壊さぬように 根を回しながら押し付ける。


正面、横から 位置を確認する。

目線は見下さず、見上げず。 盆栽の中央の高さに目線を置く。









問題がなければ 針金で固定。




余りの針金は そのまま残す。








余りの針金を使い けと土の土手の中に その針金を外に出ないように
埋める。(決壊防止)







根と用土に隙間がないように 箸でつついて確認する。






けとの土手の上の部分を伸ばすように用土となじませ、

しっかり押さえる。



この時 余剰な用土、けと土は取り除く。






けとの土手のラインが直線、整った曲線にならないようにする。
(可能なら 凸や凹 を作る。)








ここまでに費やした時間が長すぎる場合は ここで水やり。

(細根を切って、けとを押さえるまでの時間)

根に負担が少ないならば、そのまま苔張り。

そののちにたっぷり 水やり。








8か月?遅れでの 完成 でした。
















で、 k様  ご自宅で 飾られた 画像が こちら。







 植え替え作業の 一部始終を こんなにも撮影してくださって、 k様、本当に、ありがとうございました。













 で、も、 この石付き、K様のですよねぇ?・・・


かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」

2020-12-09 01:12:42 | Weblog
本日 さいたま市 プラザノースにて  かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」
を行いました。


コロナの問題もあり、開催自体も危ぶまれましたが、無事に開催できました。


今日お越しの方々は 全員 初盆栽 とのことで 説明時間を短縮して 

個別に指導する時間を 増やす方向にいたしました。







「梅の寄せ植えの回」なのですが、今回も 松竹梅の寄せ植え と しました。


松竹梅 は 宋代(960~1279)の中国 文人画の画題として好まれた「歳寒三友」(サイカンノサンユウ)が伝わったもの とされています。

歳寒三友 →松竹梅 

松、竹は 寒中にも色あせることなく緑をたたえ、

梅は寒中に花開く。これらは「清廉潔白」「節操」という文人の理想を表現したもの。

だそうです。


このことが平安時代に日本に伝わり江戸時代に流行をした と あります。

しかし日本ではもっぱら おめでたい意味として流行った ようです。








  松:常緑であることから「長寿」の象徴

  竹:折れにくく成長が早いことから「生命力・成長」の象徴 

  梅:寒い冬に花咲かせ高貴な香りを放つことから「気高さ・繁栄」の象徴 




本日 寄せ植えに使った 素材。


冬至梅 (バラ科 サクラ属) 落葉小高木

野梅系。野梅性の白花で 中輪一重

ほかの梅より早く、冬至のころに咲くのが品種名の由来。

梅の花全般の花言葉 上品 高潔 忍耐 忠実

白梅の花言葉 気品






 
黒松 (マツ科) 常緑針葉樹

花言葉 不老長寿 向上心 慈悲 永遠の若さ 勇敢 など







寒菊 (キク科) 多年草

花言葉 けなげな姿








竜の髭 (ユリ科) 多年草

花言葉 変わらぬ思い






南天 (メギ科) ナンテン属 常緑低木

葉には毒があるようです(調べたら・・・)しかし含有量が少ないので、逆に食品の防腐効果があるようです。

そんなことから 「長寿を祈願する」 「不浄を清める」などの意味があるようです。

花言葉 機知に富む 福をなす 良い家庭 







小熊笹 (単子葉植物 イネ科 タケ亜科または、タケ科)

欧米では SASA と呼ばれているようです。 ササの葉には防腐効果があるので、保存食をくるむのに用いたようです。

花言葉 ささやかな幸せ








ヤブコウジ (ヤブコウジ科) 常緑小低木 別名 十両

花言葉 ふくよかな愛 明日幸福








黄金シダ (シダ植物門) 

花言葉(シダ) 愛らしさ 誠実 魅惑 夢 愛嬌







斑入りセキショウ (ショウブ科ショウブ属) 多年生植物

花言葉 不明です ご存知の方は 教えていただけると幸いです。



用いた土 赤玉土(硬質)6/4 桐生砂





盆栽 とは。 盆(鉢)の中で 長い年月 栽 培 すること。

鉢の中の自然。  自然とは、太陽が照り、 風が吹きます。

自然の木や草は 日によく当たるところはよく伸び、風に吹かれれば 風下側になびきます。


私が盆栽村に弟子入りして、 針金掛けを習い始めのころ 

よく 外輪郭を 不等辺三角形に と言われました。

南側はよく育つし、 風下側は やはりよく伸びます。

鉢の正面から盆栽を見ると、左右対称には なっておらず、どちらかに寄っています。

これが 太陽の方角であり 風の向き。

盆栽の寄せ植えでも、一本の盆栽でも 必ず取り入れる 決まりです。




鉢の前に すべての材料を並べると すべてを植えこむには

楽には入らない、 鉢の面積に対して 皆さん 数が多すぎるように見えます。

さらに 確実に 三分の一は 風、または陽を表現するために 使えない部分があります。


また 長く栽培していますよって 見せるため 「植えました。」ではなく

「植わっているのを 育てています。」 という風に 見せねば なりません。



準備として 最初に鉢を 椿油 や ベビーオイル 等で きれいに磨きます。

鉢の穴に 底網を固定するアルミ線を作ります。












次に 梅などの木を固定するためのアルミ線も3組通します。

長さは 鉢の端から端までの長さの2倍強 必要です。

注意点は、鉢の穴に針金を通す際 必ず 鉢穴の内側同士を通すこと。








まず、梅が かっこよく みえる 正面を決めます。



一番大きい材料 梅 の周りの根を 削って 比較的 背の高い材料を

ウメに寄り添って育ったように 配置していきます。

鉢の正面から見て 梅の根元や幹を なるべく見せるように配置します。


この時に 気を付けるのは 根をほぐして削っても ハサミで大量に切らないこと。

梅が中央に植わっていないこと。

正面の真横から見たとき 前過ぎず、後ろ過ぎず。 後ろに倒れそうになっていないこと。 


右流れなら 右側 三分の一 の場所には 植えないこと。(左の場合は逆)


ウメの根元を中心に 放射状にほかの種類が植わるように 工夫します。

全ての植物の根をほぐしても なるべく切らないようにします。


大きい植物から 位置がきまったら 針金で固定していきます。

土をやや湿らせた状態で 使うと バラバラになりずらくなります。

根の量のあまり多くない シダ、竜のひげ、セキショウなどは 苔を張ってからでも間に合います。

時々鉢の正面 真横から 位置 配置 流れを確認しながら 作業を進め

土を入れます。


ここまで 日当たりでの作業を行ったり 時間がかかりすぎているときには 水やりを先にしてしまいます。

逆に それほど時間がかかっていない、日陰での作業なら 苔を張ってから 水やりとなります。


植え替え後の水やりは 下穴から出てくる水が 透明に澄むまで 3~5回繰り返し与えます。


苔は 梅の根元を高めに 鉢のふちに近づくにつれ なだらかに下げると 雰囲気が違ってきます。

砂を敷く部分は コテ、指で 土が浮きにくくなるように 押さえてから

砂を敷きます。 砂もしっかり押さえます。

最後に 鉢の汚れを ふき取りましょう。

(初めの時に しっかり 油が塗ってあれば さっと ひと吹きで きれいになります。
 



出来上がった 皆さんの作品。

並べて記念撮影。



























今後の(開花前)の管理


 ふつう 植え替えは お彼岸前後 と いわれています。

これからの置き場所は 軒下など 直接 霜などの当たらないところで管理してください。

日当たりは 良いところなら 梅の開花がすすみ 

陽が直接当たらなくても 寒すぎなければ 問題はありません。







 梅の花は めったに狙われませんが ヤブコウジは 鳥に見つかったら 3日と持ちません、

網などで囲うのが一番ですが、近場に使わぬCDロムを2,3枚ぶらさげたり、アルミホイルをぶら下げる、

100円ショップのカラスを使う。

見た目は悪いですが 布を切ってかぶせるのも いいかもしれません。







 水やりは 出来れば日中 決めた時間に毎日確認して (朝早く または、夜しか出来ないときには 

かけた水が氷るのはよろしくないので、水やり後 凍らない場所に 一時避難させてください。)






 日当たりの良い場所ならば 天気が良く 風が強い日などは2日一回程度。


あまり日当たり、風当たりが弱いところなら 3,4日に一回。






 梅が咲くまでは 霧吹きも有効です。(水やりとは 別で)

乾いているかどうかは、梅の根の近くの苔を少しはがして 触ってみてください。

冷たければ、まだ大丈夫。 冷たいと感じなければ 

360°からしっかり下から水が出てくるまでたっぷり与えてください。

 水やりをしてから4日過ぎて 不安でしたら やはりたっぷり与えてください。








梅の開花が近づき屋内に入れたときの管理


 水は屋内でも毎日は乾きません。乾きがわからないときには苔をはがしてみてください。

みずやりをする際には、下からしっかり水が出るまでたっぷり与えましょう。






 可能なら なるべく室温の低いところや 日照は(ガラス越し)あまり関係ありませんが 

寒暖の差が少ないほうが花が長持ちします。







松竹梅の 開花後の 管理


その①
 梅の花が終わって 家の中から外に出す際は、いったん 家の中の一番寒いところに移動します。

移動して3,4日経過後 今度は外に出すのですが、雨または雪の日 曇りの晩でも結構です。場所は屋外の暖かめのところ、陽にあたる必要はありません。

それから約一週間後くらいに 普段の置場所に戻します。やはり雨または雪の日を選んでください。


















その②
 梅の花が終わった後 梅の実が成るところがあります。 来年もたくさん咲かせるためには、実は取り除いてください。

最終的に移動した場所に置いてから 春が近づいてくると、梅の新芽が出てきます。

残念ながら花だけ咲いて新芽が出ない枝もあるでしょう。

各々の枝から幹に近いほうの新芽を2芽ほど残してその先を切ります。

この作業の時期に 梅、松 を 他の草物 を残し 別の鉢に植え替えします。

この時、元の鉢側  梅、松を抜いた場所には 石ころを(大き目)入れ隙間に赤玉土を入れます。

梅、松は別々の鉢入れて、やはり根の近いところの周りに石ころを入れ、あとは赤玉土で植えます。

可能であれば、半日程度の日照の場所があれば、草物の鉢を置き、松は日当たりに置きます。梅はその中間がよいでしょう。

肥料は植え替え後1か月が経過してから。




今日は 忙しすぎて、 こんな お話ができず、すみませんでした。

プラザノースでは また来年春に サクラの講座があります。 こんな話下手な 講師ではございますが またよろしくお願いいたします。

 梅たちを お大事に。

  

陶芸+盆栽を楽しむ「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」

2020-12-03 22:17:15 | Weblog


去る 10月19日 プラザノースにて

 陶芸+盆栽を楽しむ「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」 という 講座がありました。

器である『鉢』のほうは 下山先生 が講師をされ、出来上がった鉢に
 木を植えこんで 盆栽にするほうの講師を
私が務めさせていただきました。


ここ数年は プラザノースにて 「かんたん盆栽講座」の講師をさせていただいておりますが、
陶芸とのコラボは 初めてのことでした。




植えこむ前の 皆さんの作った、鉢。






作る前に、参考になればと、数鉢 鉢作家のやや変わった鉢をお見せしましたが、
私も買って 植えたくなるような 鉢ばかり。











備品の カエルや童、猫は 下山先生が 作られた とのことです。












途中経過がないのですが、 完成品が こちら。





みやさまかえで 
 童が かわいいです。





長寿梅  



地板でもあると さらに雰囲気が出そうです。








みやさまかえで  

 本物のカタツムリは、盆栽の敵ですが、これなら 雰囲気出ていいですね。





長寿梅






みやさまかえで 
  
 こちらも カタツムリ。





長寿梅








左から 真柏  みやさまかえで  みやさまかえで




真柏 松らしく 鉢が渋い。






 宮様カエデ 窯変が素晴らしい。








みやさまかえで  緑釉きれいですね。






同じく 長寿梅 みやさまかえで  みやさまかえで






長寿梅




 実は 盆栽屋にとっては 猫も敵なんですが。



こんなかわいい奴なら いいかな。








左から 長寿梅 長寿梅 長寿梅 みやさまかえで




私も初めての体験でしたが とても 楽しかったです。

 コロナの影響で 開催が危ぶまれましたが、開催できて幸いでした。

 予定では 来年も開催するとのこと。
新たな陶芸作品に出合えるのを 楽しみにしております。


そろそろ本格的に冷えてきました さいたま市。
かわいい盆栽たちを 軒下などに 移動しましょう。


今月の8日 プラザノースにて 梅の寄せ植え 講習会があるのですが、
こういった小物があると おしゃれかもしれません。


画像の公開が遅れてしまい すみませんでした。