神奈川シニア連合ブログ

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日本退職者連合会長参院選後の談話

2016-07-11 19:31:39 | 日記
第24回参議院選挙結果についての談話

安心して暮らせる社会にするために地道に粘り強く闘っていく

7月10日に行われた参議院議員選挙は、退職者連合にとって残念な結果だったと言わざるを得ない。退職者連合が推薦した連合候補者12人全員の当選を果たすことができず、野党4党が協力した32の選挙区でも11人の当選にとどまり、自・公与党の改選過半数獲得を阻止することができなかった。さらには、改憲勢力を3分の2以下に抑え込むこともかなわなかった。

退職者連合は、この選挙を「安倍政権の暴走に歯止めをかけ、政治の流れを変える闘い」と位置づけ、中央・地方の組織をあげて取り組んだ。社会保障制度をはじめ拡大する格差と貧困の問題、安保関連法制や安倍総理が目論む憲法改正の是非をめぐる問題などなど、有権者の関心は高かった。

しかし、自・公与党はそれらの課題にはほとんど触れず、「安倍政権打倒」の一点で協力する民進党と共産党をなりふり構わず攻撃するという徹底した争点隠しを行った。これでは新たに有権者となった若者たちだけでなく、有権者の多くが選挙への関心を削がれ、投票先の選択に迷い、投票率が低迷するのも当然であろう。

自・公与党が改選議席数を上回ったといっても、安倍政権の政策や政治手法が無条件で支持されたわけではない。安倍政権の基本的な政策の誤り、国民の生活をないがしろにした政治姿勢が、勤労国民、わけても高齢者や社会的弱者を苦しめ、社会保障制度を先細りさせ、民主主義、立憲主義、平和主義を揺るがしているのである。

退職者連合は、今回の選挙結果をもって「政治の流れを変える闘い」を終わらせるわけにはいかない。勤労国民の暮らしを守り、誰もが生き生きと安心して暮らせる社会にするために、地道ではあっても粘り強く闘っていく。


2016年7月11日
日 本 退 職 者 連 合
会 長 阿 部 保 吉