神奈川シニア連合第30回総会は、11月29日(月)13時00分からワークピア横浜において、代議員、来賓、役員、会計監査、顧問・傍聴者など106名を集め2年ぶりに開催されました。
総会では、組織拡大、組織強化に向けた検討、来夏の第26回参議院議員選挙勝利に向けた取り組みなど、2022年度活動方針を満場一致決定しました。
総会は、佐々木副会長の司会で始まり、冒頭、10月17日に逝去された小川 進幹事(JAM神奈川シニアクラブ)と今年亡くなられた産別の会員の方々に哀悼の意を表し黙祷を捧げた後、議長に岩野誠一代議員(私鉄総連)と佐藤 忠代議員(全水道)を選出。大会役員の任命に続き、資格審査報告、総会成立宣言が行われました。
そして、主催者を代表して池田会長は「①節目の30回総会を迎えた。諸先輩、各産別退職者会に感謝する。②会長に就任した直後からコロナ感染が拡大し、2年間ほとんどの活動を延期、又は中止する事態となった。③第49回衆議院選挙解散総は、会員の皆様にご協力を頂いたが、結果的に自民党の一人勝ちを許し、野党が自・公政権の受け皿になり得なかった。④これから、高齢者人口が増加する中で、持続可能な社会保障確立の取り組みが極めて重要である。2022年度も神奈川シニア連合の諸活動を着実に取り組むとともに、来夏の第26回参議院議員選挙の勝利に向け皆さんと力を合せ頑張る」と挨拶。続いて、吉坂連合神奈川会長、人見日本退職者連合会長から連帯と激励の挨拶を受けた後、東谷事務局長の2021年度活動報告と各種会計決算報告、飯田会計監査の2021年度決算監査報告が、満場一致で承認され休憩になりました。
議事再開後、「①組織拡大、組織強化に向けた検討、②政策・制度要求の取り組み、③ボランティア活動、④来夏の第26回参議院議員選挙勝利」など2022年度活動方針と予算、運営規則の一部改正、役員の一部変更などが満場一致決定されました。その後、退任役員への感謝状と記念品の贈呈が行われ、最後に池田会長の先唱で拳を高々掲げた「団結してガンバロウ」が行われ、閉会となりました。
[池田会長挨拶全文]
〇 第30回神奈川シニア連合総会に結集されました代議員、役員の皆様ご苦労様です。そして大変お忙しい中ご来賓としてご臨席いただきました連合神奈川の吉阪会長そして日本退職者連合の人見会長には後程ご挨拶賜りますがまず心から御礼申し上げます。
〇 さて本総会は第30回の記念すべき節目の総会であります。諸先輩のご努力により今日を迎えることとなりましたが、皆様共々喜び会いたいと思います。記念事業としては例年周年記念として次の総会時に実施しており今回も具体的には来年の総会時に実施ということになりますが、20周年には現在の神奈川シニア連合のメインスローガンを設定し今日にいたっていますし、また25周年には「神奈川シニア連合ボランティア基金」の創設等を実施してきました。今回も後々次に残せるものが出来ればと思いますが良いアイデアがあればお知恵拝借できればと思っているところであります。
〇いくつか申し上げ開会にあたっての挨拶としたい。
〇一点目は新型コロナについてです。今年もコロナに始まりコロナで終わろうとしていますが、先ずは会員の中で感染したという話を今のところ聞いておりませんで不幸中の幸いだとおもっています。
私が会長に就任したのが2019年11月です。2年間会長としてやってきましたがほぼコロナと同時期を会長としてやってきたことになります。
従いましてこの間、主だった活動は殆どできなかったわけですがこれからはウイズコロナの活動で何とか軌道修正できたらと思っています。
国内では感染者は減少し落ち着いてきたかに見えますが第6派は必ず来ると専門家の見方がありますし、世界的に見ますとワクチン接種が進んでいるといわれている地域でも感染の再拡大が進んでいます。いわゆるブレークスルー感染対策として政府は第3回目のワクチン接種を来月から順次開始するとしています。 コロナ弱者の我々高齢者としては是非速やかに進めてほしいと思います。
然しコロナの収束には、一国での取り組みだけでは不十分で、いわゆる先進国以外での収束がなされなければ収まることはないと思います。是非地球的規模で対策が進んでほしい。そのために日本としても最善を尽くして欲しいと思います。
〇 2点目は高齢者と持続可能な社会保障制度についてです。
ご案内の通り高齢者の割合は年々増加し今年9月の総務省統計では3640万人29,1%となっています。100歳以上の後継者は86510人(うち88%は女性)、団塊の世代すべてが間もなく後期高齢者となります。
高齢者が増えれば医療・介護費が増加するのは当然のことであります。 2021年度の予算ベースで年金、子供関係を含めた社会保障費は約36兆円、33%にもなっています。
この対応策として政府は3年前の安倍政権時代より「全世代型社会保障検討会議」において論議されてきましたが、その中で利用者負担増がいろいろ検討されてきており、すでに8月からは介護施設の利用料が増になり、来年秋には後期高齢者の医療費の一部2割負担が決まっています。
年金は年々目減りし負担は増えるという、高齢者を取り巻く生活環境は年々厳しくなってきています。また一方で財源の問題もあります。
2021年6月末の国の借金は1220兆円で国民一人当たり992万円となっています。今後さらに新型コロナ対策も出てきますし借金は増えることになります。この借金は全て子や孫へと引き継がれていくことを考えると財政規律の問題についてもしっかりと取り組む必要があると思います。
当面の対応策として借金はやむを得ないとは思います。また持てる者の応能負担は当然のことですが、給付の抑制や負担増を高齢者に一方的に押し付けることは絶対容認することは出来ません。
是非このことを含め、「負担と給付」の問題等「持続可能な社会保障制度」のあり方について公的負担を柱とした納得のいく全体での論議を是非続けてほしいと思います。
〇 第3点目は組織拡大についてです。
神奈川シニア連合が発足して30年になります。発足時の組織人員は組織人員は約23千人でした。そしてピークは2003年の39千人強でした。以後減少が続き今年度は3万人を切り29千人弱となりました。云うまでもありません数は力であります。今高齢者を取り巻く課題は年々増加していますし風当たりも強くなってきています。何としても我々の率直な声も聴いて貰わなければなりません。そのために組織強化をし力をつける必要があります。
今日まで、中長期の目標を掲げ取り組んできましたが残念ながら、現役の定年延長等の問題等はありますが目標は達成せず逆の道を辿っています。何とか減少に歯止めをかけなければなりません。現役の皆さんの力を借りながら、シニア連合の最大の課題として取り組んでいきたいと思います。
〇 第4点目は政治課題です。
10月の総選挙では残念ながら自民党に過半数を与えることとなりました。野党連合に期待しましたが前評判のようにはなりませんでした。理由はいろいろといわれていますが、結局は自公政権に不満を持っている人たちの受け皿とはなり得なかったわけで率直にこの点を反省して欲しいと思います。
明日立憲民主党の党首選ですが、来る参議員選挙に向け、何としても自民党一強体制打破するために勝てる体制を作ってほしいと思います。
我々シニア連合も現役の皆さんと一体となり頑張りたいと思います。
〇 最後に、本総会は2年ぶりの対面での総会となりますが、まだまだコロナは油断できません。従ってできるだけコンパクトに実施しようということで進めてきました。ご来賓についても行政、政党関係の皆さんにはメッセージでの参加でお願いをいたしました。是非ご理解いただき本総会がスムーズにそして有意義に終了することが出来るようお願い致しまして冒頭の会長挨拶とさせていただきます。
〇宜しくお願いします。 有り難うございました。
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