3日間・・作り続けているつちびとがある
こうなると・・もはや、人間らしさの皆無な生活
生きるために最低限のことしかしない
お風呂も・・入っていないなあ・・・
この暑い夏に!
寝る前に、首の廻りぐらいはタオルで拭くけど・・・2日風呂入っていない
私は でも 自分の好きでやっていること
一人暮らしだから、人に迷惑をかけるわけじゃないし・・・
なんて・・汚い自分を、誰にともなく 言い訳していると
ふと・・思い出したことがある
昔・・たぶん、私が高校生の頃・・
我が家で 一時期、祖母も一緒に暮らしていて・・・
ほとんど、寝たきりだった
そして、40年も前のことだから・・
介護施設とかもほとんどなく・・我が家の風呂も老人がまたげる高さでなく
母に、体を拭いてもらうことはあっても・・・
祖母は 風呂に何ヶ月も入っていなかった
素朴な発想だった・・・
お風呂に入れたら・・おばあちゃん、気持ちいいだろうなあ・・と思った
祖母には我が家の浴槽につかるのは無理だと言うみんなの空気の中で
なぜ・・そう思ったのか解からないけれど
その当時・・私は、痩せていたから
私ならお婆ちゃんを抱いて我が家の浴槽に二人で入れそうな気がした
そして・・・入った
祖母は・・・まるで・・私のことを神様にするように
何度も・・手を合わせて・・・ありがとうを繰り返した
ふとした私の気まぐれに・・・あらん限りの感謝をくれた
もう・・・その当時の事は・・・ほとんど覚えていない
決して・・よくできた娘でも、孫でもなかった
どちらかと言うと・・・落ち零れの・・どうしようもない奴だったと思う
でも・・・例え、気まぐれでも・・・
一緒にお風呂入っておいて・・よかったな
この体の中にすっぽりと抱いた
痩せて・・・皮膚のたれた祖母の体
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もうその感覚を、ぼんやりとしか憶えていないけど
それでも・・・今になって 思うと・・・
老いるということを 頭ではなく 体感させてもらった
当時は・・人ってこんなふうになるのだ・・と驚きはしたけど
まだ、老いることなど他人事でしかなかった私は
おばあちゃんが身をもって見せてくれたこと・・・ほったらかしにしてきた・・
この頃・・・よく思い出す
他人事ではなく 老化がこの身にも訪れているからだろうか・・・
老いも含めて・・命を作りたいと思っているからだろうか・・・・
この腕に抱いた・・あのしわしわの皮膚の感覚
そして・・・もっと冷静にみつめれば・・・
あれは・・私が若く・・そして、相手が祖母だったから
あんなに気軽に出来たのだろう・・・
母と祖母・・・・同じことが起こったとしても
せつなさや やりきれなさが
どうしてこんなに違うのだろう・・・・
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