あかんたれの私は
個展の時とか
自分にとって大きな出来事のあるとき
肌身離さず、持ち歩くものがあります。
巾着袋に入れて
虹の橋に渡った
ミュウとリュウとショコラの写真
それと・・・錆びついた小さなティースプーン
なぜスプーン?
年老いたリュウの介護をしていたとき
もう立ち上がれなくなって
でも・・・おかげさまで食欲だけは旺盛で
スプーンに山盛り缶詰をすくって 口に入れていました。
目も不自由になっていたから
あるとき がっついて
私のスプーンを持つ手まで 噛み付いて
思わず、私は手を離してしまい
スプーンごと、リュウはご飯を食べてしまった。
それは、あきれるぐらい
スポーンと どこにつかえる事もなく
落ちていった。
どんなに、慌てた事か
落ち込んだことか・・・
スプーンのせいで、死んだらどうしよう・・・
「リュウ君の様子に変化がないのなら、たぶん大丈夫でしょう」という獣医さんの言葉に支えられ
変わらず がつがつと、私の手から直に缶詰を食べるリュウに助けられた。
老衰で、リュウが亡くなって・・・お骨を拾う時
葬儀社の方が 不思議そうに言った。
「きれいに焼けたお骨の中に、なぜかスプーンがあるんですよね」
私のアホの証のスプーンが
焼けて、錆びてはいたけれど
そのままの形で残ってた。
あまりに辛く、持ち帰ること躊躇していた時
娘が言ってくれた。
「おかあさん、リュウの体に入っていたものだよ。」と
悪さもせず、リュウの内臓の中で共存してくれていたスプーン
なんか・・・リュウみたいだ
多くを求めず 共存してくれた
黒く錆びたちっぽけな
でも、とても うつくしいスプーン
そんなどこにもないお守りを
リュウは残して逝ってしまった。
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個展はじまりました。
可南つちびと展 『ココニ イルヨ』
2009年5月3日~7月5日(日曜日のみ開館)
川西市湯山台2丁目25-21 ぎゃらりい 手風琴
AM11:30~PM5:00
tel&fax 072-741-4270
御案内状をご希望の方は、右にあるメッセージBOXより「DM希望」とし、
お送り先のご住所とお名前をお知らせ下さい。