「くりぼう」です。
近年記憶にないくらい少ない降雪量に、このまま春になってもいまいち納得がいかないと思っていた矢先、本格的な寒波がやってまいりました。暦の上では一足早く春を迎えたこの時季、都心では豪雪地帯の御株を奪うような記録的降雪に世間が注目しました。また、インフルエンザなど体調を崩されている方もちらほらで、何やかんや冬らしくなっております。
そんな中で先日開会したソチオリンピックですが、お約束の時差については大したことなかろうと、開幕するまで全く意に介していませんでした。しかし、そこは東西に長いロシア。わずか5時間とはいえ、日本の時刻が先に進んでいるため、興奮・感動の代償には夜更かしが避けられない状況です。
ただいま、医局のでっかいテレビで熱烈観戦中。いつものような当直の夜ではありませんので、手元にはアツアツのコップ酒です。暇さえあれば、幼い娘二人の身の上を案じている私ゆえ、自分より年下の女性が魅せるパフォーマンスには滅法弱いというか親目線になってしまうというか、特に女子のフィギュアスケートはまともに直視できないくらいの「ノミの心臓」でして、不本意ながらアルコールの力を相当借りながらの観戦であります。
現在、フィギュアスケート団体戦を観ている最中ですが、「トリプルルッツ」というジャンプを良く耳にしますよね。ド素人・門外漢の私には良く分かりませんが、トリプルアクセルに次いで二番目に難度の高いジャンプらしいです。普段の私ならば、「ルッツ」という響きに「下部尿路症状」を示すLUTSを想起し、なおかつLUTSの正しい読みは「ルッツ」ではなく「ラッツ」だよ、恥ずかしいから「ルッツ」と呼ぶのは止めましょう、なんてことをドヤ顔で申し上げるところですが、4年に一度、このときばかりは「良し、ルッツ決まった!」と興奮し、「ルッツ」という発音を解禁するのです。
4年に一度の寝不足による業務の支障は、一体どこまでが公序良俗の範疇なのであろうかと、そんなことも思いながらのオリンピック観戦(考え過ぎか?)。酒飲むだけが取り柄のオッサンも、これ以上ないほどに世間から注目される選手たちの苦悩を、ごく一部ではありますが共感できますよ。その選手たちの誰か一人くらいは、このブログを読んで下さっていないものかと淡い幻想を抱きつつ、これ以上イったらヤバいというK点、公序良俗の境界を気にしながらの熱い日々。安酒をわざわざ熱燗にしなくとも十分に熱い日々です。
くりぼうも、金文字の刺繍を施したド派手スクラブを纏いながら、生きがいの一つである競馬予想そっちのけ(注:土曜日の東京競馬が降雪で月曜日に延期、本来ならこの時間帯は翌日の勝ち馬予想に明け暮れるはず)で、眠れぬ夜を数えてゆきます。
でもね、LUTSはアレやっぱり「ラッツ」ですよ!若い先生方、何となく無難に「ルッツ」と発音するのは止めましょうね!
さて、羽生選手の金メダルに沸くであろう日本列島。自然災害と呼ぶべき今回の豪雪ですが、いつかこの歴史的快挙をふと思い出した時、ソチ五輪の記憶を美しく彩るものになっていることを願います。
では、五輪後半戦も楽しんでまいりましょう。