泌尿器科が好きなタダのおっさん

_とある医局の風景をつづります_

がんプロフェッショナル養成プラン

2007年08月01日 12時50分27秒 | 社会・制度
今週は担当者2が務めさせていただきます。このブログは数人の人間が週代りに交替で担当いたしますので、いろいろな考え方や意見が出てきて楽しいのではないでしょうか。
 さて今我が教室は、祝賀ムードに包まれております。以前より主任教授はじめ多くのスタッフが尽力していた「がんプロフェッショナル養成プラン(通称:がんプロ)」というプロジェクトに採択されたからであります。
 がんプロとは何ぞやと思われる方も多いと思われますが、目的は「質の高いがん専門医などを養成し得る内容に優れたプログラムに対し財政支援を行うことにより、大学教育の活性化を促進し、今後のがん医療を担う医療人の養成を推進することを目的とした事業」ということです。(図)
これでわかる人はいいのですが、わからない人のために私がわかっている範囲でお答えしますと、「国から支援を受けて、がんの専門医を育成する」ということになります。これは北陸にある金沢大学・富山大学・福井大学・金沢医科大学・石川県立看護大学と一緒に行いますので、北陸の癌医療が発展し、今まで勝手に行ってきた癌治療が、均一化されるということになります。素晴らしいプランですね。詳しくは8月1日の北国新聞の朝刊に載っていますので、ぜひご覧ください。
 
 話は変わりますが、担当者2は癌の研究を行いながら、その一方で女性の泌尿器科外来を開催しております。この女性外来へ受診される方の多くが、失禁(おしっこが漏れることですね)、性器脱(子宮や膀胱・直腸などが下がってくること)で悩んで来られます。患者様方がよく言われることが「医者へかかったのだけれど、年齢だから仕方がないねと言われました」ですが、この21世紀の医学の時代でも尿失禁の認知レベルはこれぐらいなのかと思ってしまいます。
 このブログを見てる方にわかっていただきたいのですが、尿失禁は適切な治療をすればかなり治ります。ぜひ悩んでいる方を見かけたら教えてあげてください。
 難しい話ばかりになりましたが、今後も悩める女性の皆様によりよい老後を提供できるように頑張りたいと思っておりますので、ご支援よろしくお願いいたします。
もっと知りたい方は下記のアドレスまで
 金沢大学泌尿器科 http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med29/



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