徒然なるまま!

サラリーマン生活に終止符を打ち、第二の人生を気ままに過ごしたいと希望しているが、果たして現実はどうかな!何でもあり!!

今をときめく

2022-12-28 14:34:03 | 学術

歳をとると、1年が早いですね。ついこの間正月を迎えたと思っていたらもうすぐ年の瀬です。今までは、このことを数学的に考えていました。いわゆる分数で考えると、今まで生きてきた歳月が分母にきて、一年が分子にきますので、歳を重ねるにしたがって、その値は小さくなります。だから、歳を重ねるごとに1年が早く感じる。頭の中で勝手に考えたこの理論は、最近まで正しいと思っていました。

ところが、これが全く根拠のない間違いである事を知りました。脳科学者の情報です。歳をとると時間がたつのが早く感じるのでは、「ときめく!」ことが少なくなるからだそうでです。そういえば、最近ときめくことが少なく、いや殆どなくなっていました。

ここで、元化学屋の私としては、人間の思考も、脳内で起きている化学反応の所以であるという発想に行き着くのですが、調べたところドーパミンという神経伝達物質が「ときめき」に関係しているとありました。つまり、歳を重ねるにしたがってドーパミンの量が少なくなるという事でしょうか。

昔、カウンセラーになる為の研修期間中に開催された交流会で、実年齢よりはるかに若く見える方に出合いました。その方は、最初に「私幾つに見えます?」と問いかけてきました。じつ年齢を聞いて、本当にびっくりしていると「今ね、わたし恋してるの」とかぶせてきました。もちろん冗談なのですが、後でわかったのは、この方は交流会などで初対面の方とお話をする場合に、最初の掴みとして、このようなテクニックを使っているのでした。そこから話が弾むのですが、その方が言うには、読書、ショッピング、友達との語らい、ごく平凡ですが、毎日が楽しくて、楽しくてしょうがないというのです。

先日、現役の高齢プログラマーA先生の講演会をオンラインでで聴講しました。80歳を超えられていますが、来年の6月まで講演のスケジュールが埋まっており、高齢者を対象にICT啓発に忙しく飛び回っています。自分より若い高齢者にスマホの使い方を教えています。この先生の口癖は「インターネットなんて、誰もできるんだから、怖いことなんかない。楽しまなくっちゃ!」です。

ここで紹介したお二人は、歳を重ねてもドーパミンが適度に有って、日々ときめいています。そして何よりも、夢中になれるものを持ち続けているところがすばらしいです。今からでも遅くはありませんね。


人生いろいろ、人も色々

2022-03-04 15:23:51 | 日記

ある程度の年齢に達すると、周りが見えてくるものだ。

ご高齢のおじいさん、おばあさん!なぜもっとさっさと行動できないのだろうか?そんな風に思ってはいけない。やがてあなたもそうなるのだから。

先日、郵便局へ定形外郵便を出す為に窓口へ行った。普段は、余り待つこともなかったのだが、その時は4人くらい順番待ちで並んでいた。見ると窓口にご高齢のご婦人が口の開いたダンボール箱を前に、係の人とやり取りしておる。送付伝票も書いておらずその場で、老眼鏡を取り出して書こうとしている。やがて書き終わって、お金を支払うと郵便局の係の人が「お届けは、〇月〇日になります」と説明があった。普通なら、「宜しくお願いします」といって窓口を離れるところだが、そのご婦人は「〇月〇日に届きますよね。なるべく早く届けたいんですが、もっと早くなりませんか?〇月〇日に届きますよね!」と2度ほど繰返し、ようやく納得して窓口から離れた。

こんな光景に出くわして、後ろに並んでいるあなたはイライラしますか?

私は、微笑ましい光景だと思って見守りました。なぜか?というと、そのご婦人の背中から一生懸命な姿を感じとったからです。

荷物の中身は、もしかするとお孫さん、いや曾孫さんに送るプレゼントかもしれません。かわいい孫、曾孫に早くとどけたい!そんな気持ちだったと思います。

微笑ましいじゃありませんか!

 


人生の達人 その2

2021-06-24 11:30:06 | 日記

私の友人(幸太郎さん;仮名)の話です。

幸太郎氏は、某社の広報部門を統括しておりました。

大勢の部下を抱えその会社の広報で重責を担っていましたが、或る時、その会社の不祥事が発覚しマスコミに叩かれるところとなりました。

当然の事ながら、幸太郎氏は責任者としてプレスの矢面に立つことになりました。

ところが、その会社のトップは、不祥事を認めようとせず、責任逃れのコメントを用意させようとしていたのです。幸太郎氏は、焦りました。リスク対応として最悪のシナリオとなることは明らかでした。このような場合は速やかに非を認め、再発防止の対策を講じ、責任者は監督責任をとって、その組織から去るべきです、最高責任者とは、常にそのような覚悟をしていなければならないのです。

このようなことを幸太郎氏は、部下に常々話していました。まさか、そのような事態が自分の会社で起こるとは!

一晩考えて、辞表をしたためました。

翌日の経営会議で、広報対策として出席をもとめられました。懐には昨夜認めた辞表が入っています。

あらゆるリスクを想定し、エヴィデンスに基づいた正確な情報開示と謝罪、対策を盛り込んだコメント文を会議で説明し、経営者の理解を求めました。もし、採用されなければ、その場で懐の辞表を出す覚悟でした。長い沈黙のあと、経営者は決断しました。

これで最悪の事態はひとまず回避できましたが、これからの後始末が大変です。

広報の部下たちは、本当に心配しておりましたが、幸太郎氏は経営会議の結果のみを淡々と伝えただけでした。

その後経営者は一掃され、ガバナンス強化の組織が立ち上がりました。幸太郎氏はその部門の上級スタッフとしてプロモートされました。

彼の懐には常に辞表が入っていますが、それは誰も知るところとはなりませんでした。

 

 


人生の達人 その1

2021-04-06 13:08:11 | 日記

私の叔母は、敬虔なクリスチャンで一生独身を貫き、看護師としての人生を全うして亡くなった。97歳であった。

太平洋戦争を経験し、従軍看護師として戦地を転々とし、数々の修羅場をくぐり抜けて復員したそうだ。そのキャリアを買われて、当時としては極めてまれな、県の健康福祉課の課長となった。

その後は、県下の病院の看護師長を歴任し、退職後は地元の看護短期大学の教授として後進の指導にあたった。叔母は、自分の過去については一切語らなかった。もちろん、戦争中の修羅場の話も一切せず。退職後、春の叙勲の候補として通知が来た。

叔母は、叙勲を辞退した。私はその話を聞いた時、なぜ!と思い、叔母になぜ辞退したのか質した。

「私には、もったいない!こうしている間にも、日夜寝食を忘れて看護の道にまい進している後輩たちの存在がある。それが私の勲章さ!」と言ったのだ。

なんという人なんだろう。

叔母が亡くなった時、お別れの会で牧師さんから、色々なエピソードを聞いたが、初めて聞く話ばかりであった。アフリカの難民に資金援助していたこと、富山県の山村でボランティアをしていたことなどなど。

自らは施し、対価を一切求めず、口にも出さず全てを心にしまい込んで、人生を閉じた。


「キャリアの80%は、予期しない偶然の出来事によって形成される」

2020-10-12 11:23:26 | 学術

米国のクランボルツ先生によって提唱された機会遭遇理論(Palaned Happenstance Theory)は、大きな反響を呼んだ。

ご自身は、世界的心理学者となった訳だが、彼は幼稚園時代の旧友を偶然再会し、テニスを楽しむようになった。

そして、そのまま大学へ進学してからもテニスに全力投球する日々を送り、将来はテニスの選手を夢見ていた。

しかし、3年になるとき学校から、専攻を決めないと除籍処分にする旨通告を受けてしまいます。

その時、唯一親しかった教授でテニス部のコーチに相談したところ、「そりゃ心理学だろう」と言われました。

なぜ、その教授は心理学を勧めたのか?それは、たまたまその教授の専門が心理学だったからでした。

そんな偶然で、クランボルツは心理学の世界に足を踏み入れました。これが、私にとって最高のキャリアだと信じていますと語っている。

 

そして

1.個人のキャリアは、予期せぬ出来事に左右される

2.予期せぬ出来事を避けるのではなく、起きたことを当人の主体性や努力によって最大限生かす

3.偶然をただまつのでhあなく、自ら行動を起こすことによって積極的にチャンスを作り出しキャリア形成の力とする

その為に

1.好奇心・・・・新しい学習機会の模索

2.持続性・・・めげない努力

3.柔軟性・・・目の前の状況や既成概念にとらわれず、ありのままを受け入れる

4.楽観性・・・困難や障害は当たり前と気楽に考える

5.リスクテイキング・・リスクを恐れず行動に移す

と結んでいます。