新型コロナウィルスが世界的に猛威を奮っています。
ではどうすれば、自分を守ることができるのか?これに対する完璧な答えは残念ながらありません。
私自身が科学者の端くれとして、考えられ得ることを書いてみます。
先ず、ウィルスとは、生物と無生物の中間に位置すると言われています。菌に代表される微生物は、細胞膜で覆われた生き物です。
しかし、ウィルスは、細胞膜と呼ばれるものが無く、油膜で覆われた中に増殖する為のDNAが入っています。
アルコールや界面活性剤で消毒するのは、この油膜を破壊する事で中に入っているDNAを死滅させる為です。
手洗は、とても大切なことなのです。
では、このウィルスが人間の体の中に、どこから侵入するのか?ですが、人体が外部に対して開放されている箇所になります。
口、鼻、目、耳、肛門、尿道、膣口、傷口などがあります。
健康な皮膚は強力なバリア機能がありますので、皮膚から侵入する事はありません。
こうしてみると、マスク、防護服、眼鏡等で完璧を期しても、100%安全は保障されません。
なぜならば、私達は、自分では気づかない動作、しぐさがあります。目が痒い時、思わず目をこすったりしますよね。
私たちにできる事は、極力ウィルスにさらされる頻度(確率)を下げることしかありません。
ですから、外出を避け、人混みに近づかないことです。もう、数学的確率論で考えねばなりません。
外出するときは、最低マスク、眼鏡(伊達メガネでもよい)を装着すること、帰宅時は、先ず手を石鹸で洗う。
次に、アルコールで玄関ノブ、部屋のノブを拭いて下さい。
トイレは、手を洗った後に行くこと、これが意外に大切ではないかと思います。
すこしでも参考になれば幸いです。