久しぶりに一気読みした一冊、新藤冬樹さんの「天使がいた30日」
愛する人を亡くした悲しみが淡々と静かに書かれているのだけれど、
マリーとの別れの情景が目の前に浮かんで
思わず胸が熱くなった・・
動物を題材にしたドラマや映画は見ない・・
どんなに真実を描いていても、そこにいるのは演技をさせられている動物たち・・・
それに気づくと気持ちが萎えてしまう・・
それなのに、その映像に号泣する自分がそこにいたりして・・・
それがとてもイヤ
でも本は別・・
想像の中で愛する自分のペットと重ねて、ぽろぽろ涙がこぼれても
何故か心は満たされている気がする・・
読み始めてすぐ思い出したのが、江國香織の「デューク」
愛するデュークを失くした時の言い尽くせない悲しみが、どんどん迫ってきて
そして、突然出会う青年とデュークがどんどん重なっていく時の戸惑いに胸がキュンとする
あの時強く思えばふっと街角で、自分も失くしたペットに出会えるんじゃないかと
いつも思ってた・・・
切なくて悲しいラストだけど、世の中にはこんな不思議なこともあるんじゃないかと
ちょっとだけ思った・・・
この作品、優かちゃん主演で放送されたんだよね・・・
でもやっぱり私は見ませんでした
19日AM9:00web拍手をありがとう♪