3月から、「どなたか欲しい方いらっしゃいませんか~?」と叫んでいるんですが、もらい手のないこのマグネット。
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避妊・去勢手術をしてください!
これ、動物愛護キャンペーンの一環として出回っているものなのですが、このデザイン、もともとはこちら↓から来ています。
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イラクへ行っている兵士たちの無事帰還を祈るため
街角でも
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こんなふうに売られています。
これが現在では、いろいろな形に広まっているわけですね。
普通はレスキュー団体などがまとめて買い上げ、再販するときには推奨価格の5ドルで売り、差額を寄付として受け取るようです。
これに限らず、アメリカという国は寄付によって成り立っているなあ、と感心することが多く、ここは日本との大きな違いだと思います。
例えば学校でも何かにつけて寄付金集め。これは子どもたちの学校の資金集めのこともありますが、例えば、「ガンになってしまった○○先生の治療費を集めよう」なんて目的で大ドッジボール大会を開いてしまうこともあれば、先日の6年生のように、クラス同士で1セントコインの数を競って、合計額をウミガメ救済に役立てよう、なんてこともあります。(この「ペニーウォー」についての説明はこちらの記事をどーぞ)あるいは、年末になると学区内の貧しい人たちのために、各クラスに割り当てられた缶詰などの食糧品を家庭から持ち寄ることもあります。
他に、まとまったキャンペーンとしては、子どもたちが近所を回ったり、親戚に頼んだりしてカタログの商品を買ってもらうものがあります。そして、取れた契約数や金額に応じて子どもたちが賞品をもらえたりするんですから、日本的に「子どもはお金から遠ざける」感覚でいるとびっくりして目を回してしまいそうになります。
春先になると、地域の高校生のアスリートグループ(要するに運動系の部活をしている子どもたち)がガーデニング用のマルチを売りに来るし、年末にはペットショップでも実に様々な形で寄付が募られるのも、以前記事にした通り。
また、先日Taeさんにコメントで教えていただきましたが、イギリスのRSCPA、そしてたぶんアメリカのASCPAなども活動資金は全て寄付で賄っているようです。本当に生活に寄付が密着しています。そういった動物保護団体は、動物の写真入りのアドレスシール(例えば私の名前と住所が入っている)ものを(勝手に)送りつけて「これを自由に使ってもらって構わないから寄付していただけないでっしゃろか」というような方法も取ります。こういう社会で生活していると、寄付というものが全く特別なものでなくなり、生活の一部になってきます。
バレエという芸術そして、教育に携わる我がバレエ団も例外ではなく、非営利団体として活動しているので、公演の時は各種スポンサーを募り、民間からも広く寄付を受け付けます。
動物保護団体の寄付で今までおもしろいと思ったものでは、飲み物関係の大企業から、「明日までに100人、新しい紅茶のモニターを集めてくれたらお宅の団体に2000ドル寄付しよう!」なんていうのもありました。タダでおいしい(…かどうか知らないけど)お茶が飲めて、その上レスキューグループにお金が入るんですから、あっというまにemailが飛び交い、人数を達成しました。
同じレスキュー団体の資金集めボランティアでは球場でのビール売りとか、デパートでの商品包装、なんていう労働もあったっけ。
上手くできているなーと感心するのは、動物関係にしろ、芸術や教育関係にしろ、非営利団体に寄付をするとその分はちゃんと翌年の税金から控除されるようになっているんですよね。寄付をした側にもちゃんとメリットがあるわけです。感心・・・。こうして、人の善意がうまくすくい上げられるように機能していると良いですね。
今日も一つ小さな寄付をしてきました…と言っても本当に小さくて、プレッツェルを一袋。
学校のアフタースクールでウーが取っている、サイエンス・クラブというのがあります。週に一度、放課後1時間ほど残って、科学的な経験や遊びをさせてくれるグループ。理科の先生のご厚意のようです。この学年末に、その先生が自宅を開放して、メンバーを集めたパーティをしてくれるとか。そのパーミッション・スリップ(参加許可証)に親がサインするのですが、そこに「寄付してもらえるものがあればチェックをつけてください」と書かれていました。こんな感じ
_スナックかチップス類
_ソフトドリンク
_ホットドッグ用のパン
_ホットドッグ用のソーセージ
_クッキー類
_紙コップ
_紙皿
_その他
_付き添いでパーティに参加します
#なお、寄付してくださる物品は前日に学校へ届けて下さるとありがたいです。そうしたら何が必要で何が不要かがあらかじめわかりますから。
日本で子どもの絡む行事に参加すると、こういったものは事前に事細かに検討しつくされ、一部の隙もなく担当が決められ、細心の注意を払って計画が練られるのですが、こちらではいつもこの程度。今回なんか、最後の2行が画期的なんです。いつも当日ババーンと紙皿ばっかり集まっちゃったり、飲み物が何もなかったり、「あーあ」って感じで慌てて買いに行ったりしてるんだから。
私にはこのお気楽なやり方が合っているみたいです。
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おきらくごきらくなのよ~
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オレってこんなのーてんきなキャラじゃ…
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ように見える(笑 二人ともお似合い(^^)
寄付、アメリカ市民の羨ましい資質ですよねぇ。
寄付が集まる => 団体は寄付者の方を向いて活動する
これが日本だとこうはいかない
補助金が下りる => 役所の方をむいて活動を行う
なんだもんなぁ……
(補助金が「下りる」という表現がすでにダメダメじゃん)
でも詐欺まがいもあって・・・。。。
学校の寄付・・こんなのでいいのっとビックリ
近くにいたらいつでも寄付するのに・・・。
うちにいらない物いっぱ~いあるから
送りましょうか(笑)
ホプちゃん・・・女の子って お顔
クッキー君・・・男の子って お顔
そのままやん(爆)
もうすぐ次男の誕生日・・年4回ステーキが
食べれる日・・・うちの子達・・うふふ。。。
日本だとメチャ寒い時期に吹きさらしの屋外に子供が立ってたりして。もちろんやってる人達の自己犠牲精神には頭が下がるけど、もっと楽な時期にやっても集まるお金の価値が下がるわけじゃなし、その根性を募金額アップに向けたほうが…と私は思うんだよねー。
時々密着しすぎて「勘弁して~!」ということもなきにしもあらずですが(笑)。昨日も近所の店のおじさんがChristian Aidの封筒持ってやってきましたよ~。うう、今月結構苦しいのにな・・・。
あと、寄付の中でもわたしがスゴイ!と思うのはやっぱり遺産の寄付額です。子供たちには同額テキトーに残して、あとはお気に入りのチャリティにボ~ン!!というおじいちゃんおばあちゃんがいっぱいいますよね。ヘンな相続争いを避けるのにはいい方法かもしれませんが・・・。
わんちゃんたちのお花、かわい~!!
Hope、本当にふさふさしてきました。近いうちに鼻の三角地帯ももう一度アップで載せますね。
そうか!日本では寄付の代わりに「給付金が下りる」がそれ(活動資金)に当たるのかもしれませんね。表現に性質が表れてますね。日本語はすごい。(感心してる場合か…)
日本のファンシーショップで売っているものはどこにも寄付はされていないんじゃないでしょうか。たぶん卸しで値で買い入れてあとは店の利益ですよね。
それでもそのマグネットを見る人が多ければ広い意味での広報活動にはなると思います…。たぶん。
それにしても…わかるなあ。<振り込み料を払ったら寄付の方が少なくなってガッカリ
不要品といえば、しょちゅうサルべーションアーミーから電話もかかってきて、「いらないものがあったら○月○日に玄関の前に出しておいてください」って。何でも持っていってくれちゃうらしいです。
そうでなくても不要品を寄付するリサイクルショップもたくさんあります。日本人はものを大切にする、と思われているけれど、そういう面では使い捨て文化なんですよね。
次男ちゃんのお誕生日はみんながラッキーな日なんですね。いいなあ。