合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

大学受験?大学見学

2012-02-26 | コドモたちの学校
はるばる240km…息子ウーの大学入試、チェロの実技と面接の部に行ってきました。

初めてそのキャンパスを訪れるのが入学の日、なんてこともザラらしいですが、小心者の我が家としては、願書出願前は無理としても、決定の前に一度どんな雰囲気の学校なのか見ておきたい。ちょうどいいチャンスでした。

音楽自体を専攻ではないけれど、音楽を使った分野、ということでオーディションが必須でした。曲はバッハの Cello Suite No.1 ii-Allemande こんな曲と、フォーレのElegie, Op.24 こんな曲の2曲。バッハは無伴奏ですが、エレジーの方は私が伴奏を担当。フォーレは大好きな作曲家だけど、3週間前に突然言い渡されて大慌て…。


しかも、当日は、オーディション、試験、面接にキャンパス見学と1日がかりになるので、犬たちを家に置いていくわけにもいかず、クッキーはもちろん、うぃるちも初の遠出旅行となり、もうすぐ家を出て行く末っ子との記念になりました。



朝5時半に出発。何にもない何にもない全く何にもない道路をひたすら走る途中で朝日が昇りました。



突然大学町に入りました。



練習室からの眺め。起伏のある土地に、調和の取れた建物が並んで、きれいなキャンパスです。


でも、一応音楽学科なのに、練習室のピアノの音が軒並み外れていて、アメリカクオリティを実感。実際、本番のオーディションに使われたピアノも、ピアノの音より鍵盤のパコパコする音の方が気になって仕方がないというシロモノでした。先だって行われたリサイタル(発表会)でも、会場は州立大学の立派なホールなのに、やっぱりピアノのレベルは……。

日本では、地方の小さいホールにも立派で管理の行き届いたピアノが置かれているのが普通なので、未だに戸惑います。でも、みなさん結構上手に弾きこなすんですよね。私は微妙なキーのタッチの違いで突然大きくなったり出なかったりする鍵盤に四苦八苦。後から息子に「今日弾いた中で音大出てないのおかーさんくらいだからさ、仕方ないよ」と妙な慰められ方をしました。アメリカの音大では、「状態の悪いピアノのハンドリング」なんてクラスがあるんだろうか?? しかし、どちらにしても「だから日本の音楽のレベルの方が高い」なんてことはないわけで、そのあたりが実にフシギかつ面白いところです。


ともあれ、教授陣はこの上なく優しく、あたたかい人達で、感触も良くてひとまず安心。この学科に入れなかったとしても、とにかくこの大学自体には合格しているので、ほぼ決まりかな?と思いました。学校の印象が良かったことが何より。



オーディションが無事終わり、試験が続く息子を残して我々はキャンパスを散策。体感気温は氷点下。




「ここ、犬はDO NOT ENTERなの?」




「ここ、夏場はきれいなグリーンなんだって。」




「『やらせ』にも協力してあげたの。」




「映画館とかもある~。」




「年長者の特権で先にお尻を嗅がせてもらった。」




「ボクはしっかりお手紙を書いてきたでちよ。」




「新聞の販売機も置いてあるけど、大学生って新聞読むのか?」



「オレ、階段とかキライだからスロープで降りるの。」



「兄さん、ボクも階段はキライでち。」



「兄さん、ずるいでち。」


凍えながら時間をつぶして、ランチタイムは大学から支給される「バッフェスタイルのピザ」(涙)を食べ、ちょこっと説明を受けて午後の部。


この間に、ふとした思いつきで道を調べてみたところ、意外な事実を発見!ウチからこの大学まで3時間。この大学からフーの大学まで1時間半、そしてフーの大学からウチまでまた1時間半なんです。つまり、直接帰っても、フーのところを経由してもかかる時間は同じ!

ということで、急遽進路を変更して、「犬たちのおかーさん」の顔を見て行くことにしました!突然の来訪におかーさんは大喜び。ついでに日本食なんかも傲らされ(笑)、楽しいひとときを一緒に過ごして帰宅となりました。おかーさんは、文字通り寝る間もないほど忙しく、勉強に遊びに、また震災関係のチャリティ活動にと動き回っているみたいだったけど、クッキーの顔を見て元気出たかなー。


またこんな道で130km。



「愛しのおかーさんに転がされたでち。噛みまちよ。」


駆け足、大学への旅でした。トータル326マイル(525km)…迷ったり買い物したりしたので、実際にはもっとですが…の走行中、クッキーはほとんど立ちっぱなしでした。これが一番の問題です。どうも車に乗ると座っていられない性分らしく、今までにもこれでずいぶんトラブル起こしてます。どうしてもダメなんです。おかげで、ベッドを2つも独占のうぃるちは伸び伸びふかふかで幸せそうでしたが。




「実はボクの方が身分が高いでちか?」


ちがいます。


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10 コメント

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Unknown (TAMA)
2012-03-08 06:26:37
☆kitaさん、

同じですね。軽だとハンドルが取られるってすごい!それは怖いかも。
日本の600km、高速ですよね?私は日本でそこまで長距離一気に(休憩を取っても)運転したことがないです。こちらだと600kmなら6時間で巡航できます。
でも路面や外灯の整備が悪いのでストレスは多いかもしれません。
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Unknown (kita)
2012-03-06 10:53:12
家の犬にも立ちっぱなしの子が一頭います。車が動き出すまでは座ったり寝ていても、動き出すと立ち上がってしまいます(^^
軽四に乗せると体重もあるのでよろけると車もハンドル取られる~となったりします。

しかしやはりアメリカですね。600km一気ですか。
私は大抵一人で運転ですが、600kmだと二回は休憩します。
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Unknown (TAMA)
2012-02-28 09:02:24
☆シナモンさん、
ほとんどオットが運転しましたが、まだ日本から帰って間もなく、時差ぼけのため夕方いきなり玉砕。私が最後の100kmほど交替しました。自転車なら500kmくらい走っちゃう人なんですけど(笑)。
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Unknown (シナモン)
2012-02-28 08:44:15
600kmくらいを、ドライバーは一人ですか?
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Unknown (TAMA)
2012-02-27 21:13:48
☆LiLAくまさん、(いつのまにかハンドル定着してるし)
そそ。ギリシャというよりはグリースでちかね。

フォーレ、ウチは中盤よりも一番最後の1ページが問題だったんですが、なんと本番では、最後から2ページめの最後のあたりで「(パンパン)、はい結構ですありがとう」となりました。ばんざい
それにしても、弾いてて楽しい曲でしたねー。
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Unknown (TAMA)
2012-02-27 21:11:34
☆wbmomさん、

ほんとに、なまじ車で通える距離なのが悩ましいですよねえ。(あ、でもこれからは飛行機ですか?)
この生活ももうすぐ終わりとなると寂しかったりして?
ティノちゃんおりこうさん。だいたい、いざとなったら抱っこできちゃうんだからいいですよねー。
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Unknown (TAMA)
2012-02-27 21:08:00
☆えくぼママさん、

グレートスモーキーマウンテンでも、立ちっぱなしで足が痛くなっちゃって大変だったクキさんです。無理矢理座らせても3秒で立ちあがっちゃう。ケージも考えた方がいいでしょうか。
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Unknown (LiLAくま)
2012-02-27 14:00:27
あれれ,このキャンパスは行ったことあるかも.
ギリシャですかね.
フォーレの後半部分,ピアノは無事でしたか.
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Unknown (wbmom)
2012-02-27 08:48:57
おーついにうーちゃんも大学生になっちゃうんですね~。寂しいよ、ほんとに(涙)。
それにしても2人のところを回ると?300マイル以上?(笑)うちもこの間夫が日本に出張中に娘のところに一人でドライブしてきました。
往復600マイル、10時間・・・(--;)ま、これももうそろそろおしまい?だけど(笑)

クッキーは立ちっぱなし??あれま、なんでなんでしょうね。ティノはすぐに拗ねポーズ(手をあごの下に入れ込んで)寝ちゃいます・・。
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Unknown (えくぼママ)
2012-02-27 06:55:46
お疲れ様でした。窓からの建物、これまた綺麗。
クッキーさん、ドライブの間中立ちっぱなしは、体力が心配ですね。見張っていないと気が済まない?(^o^)ゲージとかはダメですよね。
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