☆ 効果のあるロザリオの唱え方
(聖グレニョン・ド・モンフォール)
(聖グレニョン・ド・モンフォール)
ロザリオがふさわしく祈れるように聖霊の助けを願ったら、しばらく神の御前に身をおき、私がお教えする方法で何連かを捧げてください。
各連を捧げる前にほんのしばらく休み(どれだけの時間を祈りにあてるかによって決める)、その一連で今まさに栄光を帰そうとしている奥義を観想してください。いつもその奥義により、また聖母のとりなしを通じ、この奥義の内で、もしくは、あなたが特に必要として黙想している奥義の中で、最も輝き出ている徳を必ず全能の神にお願いしてください。
ロザリオの祈りの間に、大抵の人たちが陥る二つの落とし穴を避けるよう、よほど気をつけて下さい。その第一は全く何の恵みも求めないという危険です。ですからロザリオを唱える目的をたずねられても何と答えていのか分からないのです。従ってロザリオを唱える時はいつも、特別な恵みを必ず求めてください。キリスト教の素晴らしい徳の一つを身につけられるように、あるいは、あなたの罪の一つに打ち勝てるよう神の助けを求めてください。
聖なるロザリオを唱える時、多くの人たちの犯す第二の大きな過ちは、できるだけ早くこの祈りを済ませてしまおうとすることの他何の目的もないことです! これは、ロザリオを心から実践していないあまりにも多くの者が、この祈りを実際よりもずっと大変な重荷に思っているからです。とりわけ、ロザリオを規則的に唱える約束がしてあったり、多少自分の意に反し、償いとして唱えるよう言われたために良心に重くのしかかっている時にこういう感じを受けます。
大部分の人たちのロザリオの唱え方を見ると、全く情けない限りです。みんな呆れる程の速度で、また祈りの言葉を不明瞭な発音でもぐもぐ唱えているのですから。たとえ最もとるに足らぬ人に対してでも、ここまでいい加減な挨拶の仕方をするなど考えられないでしょうに。
私たちは一体、そんな粗雑な挨拶でイエズスとマリアをお喜ばせできると考えているのでしェうか! そんなことでは、この聖なる祈りを何千回唱えたところで何の実りも結びはしません。一向に以前と比べて改善されたところがなかったとしても何の不思議もありません! 敬愛する信心会の皆さま、「天にまします」と「めでたし」は唱えるのがたやすいので、どうしても速くなることに注意し、数回短い休止を入れるようお願いします。
ご覧のように、この二つの祈りの中で、休止する部分に私は † 字の印をつけてみました。
A.主の祈り
(文語)
天に在すわれらの父よ † 願わくは御名の尊れんことを † 。み国の来たらんことを † 。み旨の天に行わるるごとく † 地にも行われんことを † 。われらの日用の糧を † こんにち、われらに与え給え † 。われらが人に赦すごとく † われらの罪を赦したまえ † 。われらを試みにひきたまわざれ † われらを悪より救いたまえ。アーメン。
(口語)
天におられるわたしたちの父よ † み名が聖とされますように †。み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり † 地にも行われますように † 。わたしたちの日ごとの糧を
† 今日も お与えください † 。わたしたちの罪をおゆるしください †。わたしたちも人をゆるします。
† わたしたちを誘惑におちいらせず、† 悪からお救いください。アーメン。
B.アヴェ・マリアの祈り
(文語)
めでたし聖寵満ちみてるマリア † 、主はおん身と共にまします † 。おん身は女の内にて祝せられ † 、ご胎内の御子イエズスも祝せられたもう † 。天主のおん母聖マリア † 、罪びとなるわれらのために、今も † 、臨終の時も祈りたまえ。アーメン。
(口語)
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方 † 、主はあなたとともにおられます † 。
あなたは女のうちで祝福され †、ご胎内の御子イエスも祝福されています †。
神の母聖マリア † 、わたしたち罪びとのために、 今も † 、
死を迎える時も、お祈りください。アーメン。
この二つの祈りを大急ぎで唱える悪い習慣がついているために、最初のうちはこれらの休止を取るのが難しく思われるかもしれません。しかし、この方法で黙想に耽りながら唱える一連は、超スピードで唱える、休止もなければ黙想もない何千回のロザリオより値打ちがあります。
聖グレニョン・ド・モンフォール著 『ロザリオの神秘』 (エンデルレ書店)より
☆ 聖グレニョン・ド・モンフォールの紹介
聖グレニョン・ド・モンフォールは(1673∼1716)著作・修道院及び学校の創立・福音伝道師など様々な活動を行ったフランスのローマ・カトリック教会の司祭である。モンフォールは、聴罪司祭や宣教師としてフランス各地を徒歩で巡り、その時代に福音伝道ではことに知られている。
モンフォールは福音伝道をするだけでなく、時間を見つけては、たくさんの著作物を書いている。それはカトリックの古典書となり、幾人かのローマ教皇に影響を与えた。モンフォールは特に聖母マリアへの深い崇敬、及びロザリオの祈りの実践で知られている 。1947年に列聖。
各連を捧げる前にほんのしばらく休み(どれだけの時間を祈りにあてるかによって決める)、その一連で今まさに栄光を帰そうとしている奥義を観想してください。いつもその奥義により、また聖母のとりなしを通じ、この奥義の内で、もしくは、あなたが特に必要として黙想している奥義の中で、最も輝き出ている徳を必ず全能の神にお願いしてください。
ロザリオの祈りの間に、大抵の人たちが陥る二つの落とし穴を避けるよう、よほど気をつけて下さい。その第一は全く何の恵みも求めないという危険です。ですからロザリオを唱える目的をたずねられても何と答えていのか分からないのです。従ってロザリオを唱える時はいつも、特別な恵みを必ず求めてください。キリスト教の素晴らしい徳の一つを身につけられるように、あるいは、あなたの罪の一つに打ち勝てるよう神の助けを求めてください。
聖なるロザリオを唱える時、多くの人たちの犯す第二の大きな過ちは、できるだけ早くこの祈りを済ませてしまおうとすることの他何の目的もないことです! これは、ロザリオを心から実践していないあまりにも多くの者が、この祈りを実際よりもずっと大変な重荷に思っているからです。とりわけ、ロザリオを規則的に唱える約束がしてあったり、多少自分の意に反し、償いとして唱えるよう言われたために良心に重くのしかかっている時にこういう感じを受けます。
大部分の人たちのロザリオの唱え方を見ると、全く情けない限りです。みんな呆れる程の速度で、また祈りの言葉を不明瞭な発音でもぐもぐ唱えているのですから。たとえ最もとるに足らぬ人に対してでも、ここまでいい加減な挨拶の仕方をするなど考えられないでしょうに。
私たちは一体、そんな粗雑な挨拶でイエズスとマリアをお喜ばせできると考えているのでしェうか! そんなことでは、この聖なる祈りを何千回唱えたところで何の実りも結びはしません。一向に以前と比べて改善されたところがなかったとしても何の不思議もありません! 敬愛する信心会の皆さま、「天にまします」と「めでたし」は唱えるのがたやすいので、どうしても速くなることに注意し、数回短い休止を入れるようお願いします。
ご覧のように、この二つの祈りの中で、休止する部分に私は † 字の印をつけてみました。
A.主の祈り
(文語)
天に在すわれらの父よ † 願わくは御名の尊れんことを † 。み国の来たらんことを † 。み旨の天に行わるるごとく † 地にも行われんことを † 。われらの日用の糧を † こんにち、われらに与え給え † 。われらが人に赦すごとく † われらの罪を赦したまえ † 。われらを試みにひきたまわざれ † われらを悪より救いたまえ。アーメン。
(口語)
天におられるわたしたちの父よ † み名が聖とされますように †。み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり † 地にも行われますように † 。わたしたちの日ごとの糧を
† 今日も お与えください † 。わたしたちの罪をおゆるしください †。わたしたちも人をゆるします。
† わたしたちを誘惑におちいらせず、† 悪からお救いください。アーメン。
B.アヴェ・マリアの祈り
(文語)
めでたし聖寵満ちみてるマリア † 、主はおん身と共にまします † 。おん身は女の内にて祝せられ † 、ご胎内の御子イエズスも祝せられたもう † 。天主のおん母聖マリア † 、罪びとなるわれらのために、今も † 、臨終の時も祈りたまえ。アーメン。
(口語)
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方 † 、主はあなたとともにおられます † 。
あなたは女のうちで祝福され †、ご胎内の御子イエスも祝福されています †。
神の母聖マリア † 、わたしたち罪びとのために、 今も † 、
死を迎える時も、お祈りください。アーメン。
この二つの祈りを大急ぎで唱える悪い習慣がついているために、最初のうちはこれらの休止を取るのが難しく思われるかもしれません。しかし、この方法で黙想に耽りながら唱える一連は、超スピードで唱える、休止もなければ黙想もない何千回のロザリオより値打ちがあります。
聖グレニョン・ド・モンフォール著 『ロザリオの神秘』 (エンデルレ書店)より
☆ 聖グレニョン・ド・モンフォールの紹介
聖グレニョン・ド・モンフォールは(1673∼1716)著作・修道院及び学校の創立・福音伝道師など様々な活動を行ったフランスのローマ・カトリック教会の司祭である。モンフォールは、聴罪司祭や宣教師としてフランス各地を徒歩で巡り、その時代に福音伝道ではことに知られている。
モンフォールは福音伝道をするだけでなく、時間を見つけては、たくさんの著作物を書いている。それはカトリックの古典書となり、幾人かのローマ教皇に影響を与えた。モンフォールは特に聖母マリアへの深い崇敬、及びロザリオの祈りの実践で知られている 。1947年に列聖。
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従来の「カトリックの教え」を修正・大幅加筆:
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