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免償について

2022-09-05 14:08:46 | 日記
免償について 



免償の免は免じる、赦すという意味です。償はつぐなうという意味です。
*信者に免償を与える 

免償とはなんだろうか?要理によりますと免償は罪として既に赦されている事柄に対する有限の罰の解放である。教会は救いの奉仕者としてキリスト及び諸聖人の手柄の宝を使って一定の条件のもとにキリスト信者に免償を与えるのです。さて、免償に関するこの教会の教えは、また教会の歴史における実践の理解のために、罪の二つの結果を思い出す必要があります。

大罪は私たちを神との交わりから引き離すものです。そしてその結果は永遠の命を
 受けることを不可能にするのです。罪を告白すればそれは赦されます。永遠の罰、永遠の苦しみは赦されます。しかし、心から痛悔していない場合、やはり、有限の罰と苦しみが残ります。それを償わなければなりません。それは、この世で償うか、煉獄(れんごく)で償うかこれがやはり重なります。さて、このような有限な罰と苦しみから解放される為にいろいろな方法があるのです。


*4つの方法が挙げられます。

●最初の方法は生活に出る苦しみと試練を神様のみ旨と甘んじて受け入れます。

●もうひとつは愛徳とあわれみの業を隣人に対して尽くすこと。

●もうひとつは祈りを捧げること。

●4つ目がこの免償です。
教会が与える免償を利用するということです。

 では、免償について具体的に申し上げます。免償には部分免償即ち罰が苦しみの一部が免除されるということです。全免償は、全部免除されるということです。これを受けるには望み(意向)が必要です。自分が望まなければならない、決められた条件を果たさなければならない。自分にあるいは死者に当てはめても良いようになっています。生きている人には当てはめられません。信者であること、恩恵の状態にいるというようなことです。
部分免償は1日に何回ももらっても良いが、全免償は1日に1回だけです。


全免償を得る為に罪の愛着を自分の心から取り除かなければなりません。
それを取り除かないと業をはたしても全免償を得られません。
勿論部分免償は得られますが。

さて、今度は具体的なことを申し上げます。
 定められた業はどういうものか、免償のついている祈りとか業とはどういうものなんだろうか?ある祈りには
部分免償がついています。

●ロザリオの祈り。
●教会の聖体訪問。これは小教区の教会の聖体訪問です。
●墓地の訪問。
●前に出て聖書を朗読する。
●クリスマスや聖霊降臨の9日間の祈り(ノヴェナ)。
●洗礼の約束の更新。
●敬虔な気持ちを持って十字架の印をする。
●マリア様の祈りを唱えるか歌う。
●元后哀れみの母を唱えるか歌う。
●信仰宣言を唱える。
●聖母の連祷、信徳唱、望徳唱、愛徳唱を唱える。
その他たくさんあります。

 最後に
全免償ですが、そのために定められた業は次の条件が必要です。

1.小罪さえもない心。
2.赦しの秘跡を受ける。(ゆるしの秘跡を受けた前後1週間ほどの間に、全免償を
  受けることができる。
3.その日にご聖体をうける。
4.教皇の為に祈る。
5.「主の祈り」と「アヴェ・マリアの祈り」を一回ずつ唱える。
   (代わりに下記の祈りや信心業(例)を自由に選ぶこともできる。)

●せめて30分聖体の前に立ってご聖体を礼拝する。
●教会でロザリオの祈りを唱える。
●十字架の道行の絵の前で十字架の道行を行う。
●聖金曜日に十字架の礼拝に出る。
●3日間の黙想会に参加する。
●初聖体のミサに出る。
●司祭の初ミサに参加する。
●教会の保護者の日、教会の献堂の日、洗礼の記念日に洗礼の約束を更新する等、
その他たくさんあります。

 今日の話は聖パウロ6世の書簡からとりました。 

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