オカンとチビの会話4 「神降臨」
チビ「オカンなにしとるん」
オカン「そろそろ降誕祭や正月の準備せんならんから
道具とか出すが ホコリ払わんとな」パタパタ
チビ「オカン 学校で ” おまえんちはほんもののキリスト教徒か ” 言われた」
オカン「本物か、とはすごい質問やなw」
チビ「ほやから、そうや、って答えたん」
オカン「そうか」パタパタ
チビ「そしたらな、何するんやってきかれた」
オカン「ははあ」
チビ「何するて、おいのりしてミサ行って、そんな感じやって
答えたんやけど」
オカン「キリスト教徒って何して暮らせば教徒なのかと 知りたいんか
お前どう思う」
チビ「どう思うて、知らん。おれ生まれたときから信者やもん ほかの家の
こと知らんもん」
オカン「もうそろそろ 信者やない友だちからそういうこと訊かれる頃やな
まあ わしらは一言で言うと 神さまと暮らしているな」パタパタ
チビ「そうなん?」
オカン「神さまと家族や」
チビ「かぞく?」
オカン「そうや」
チビ「オカン神さまのことそういう風に言うと んじゃどこに居るんやって
きかれるで」
オカン「 ” 彼らは お前たちの神はどこにいる と 日夜我らに問う ” 」
チビ「だって見えんもん」
オカン「オトンも日中は姿見えんが家族やで」
チビ「オトンはしごとに行ってるやん ちゃんとおる」
オカン「姿見えんけど居るには居るな」
チビ「えー」
オカン「なこと言うて、お前神さまがほんまにおらんようになったら大変やで」
チビ「でも、でもなんで見させてくれんねん」
オカン「民にあおられてるモーゼみたいやなw」
チビ「何で神さま 目に見えさせてくれんの?」
オカン「どんな風に見させて欲しいんや」
チビ「何かこう、どーんと皆の前に登場とか」
オカン「そんな見せもんのようなんは神さまとちがう にせもんや
シンゴジラみたいなんで登場してほしいか」
チビ「いやそれちがう こわい」
オカン「そんなんが来て上からがぉー言うたらたまらんわ」
チビ「もっとかっこええて、神さまらしいのにして」
オカン「何を持ってきてもレベル低すぎや だいたい神さま来たら何言われる
と思う」
チビ「…えーと」
オカン「ごはんのおかずの好き嫌いですぐ文句いうし
ゲームは1日1時間やゆうても もうちょっともうちょっとで言うこと
きかんやろ」
チビ (´・ω・`)
オカン「ああいうデカいカミサマがそれ言ってがぉーしたらどないするんや」
チビ「いやこわいごめんなさい(泣」
チビ「でもこわくない姿みせてくれれば 皆信じて 悪いことせんように
なるんやないの?」
オカン「言うとくが 神さまは別に信じてもらえんでも損とかせんぞ」
チビ「信じなさい言うやんか」
オカン「その方がうちらの方にとってものすごええからや」
チビ「神さま見たくないんか オカンは」
オカン「何や、お前が見たいんか」
チビ「…だって」
オカン「いや見たい言うのはええことや
信じてるんが強いとそうなる」
チビ「そうなん?」
オカン「しかし正確には見たいいうのはちょっと違う
会いたい言うのが本当やな
見たいいうのは得したいからで 会いたい言うのは慕うているからや
慕うてもおらんのに神さま見ようとするとちょっとまずい」
チビ「何でまずいん」
オカン「神さまに文句いわれるか 神さま見た奴が文句言うかのどちらかや」
チビ「もんく?」
オカン「人間にはそういうとこあるんや」
チビ「ふーん」
オカン「人間達はほんま言うこと聞かんぞ
神さまは炎とか雷とか見せて 社畜どころか奴隷だった者ら助けても
まだ文句出るんや」
チビ「…何で文句出るん?」
オカン「人間は自分達でちゃんとできんくせに ちゃんとしてくれる者がいると
不満たれるんや」パタパタ
チビ「じゃ、神さま何でも出来るんから
皆をいっぺんにイイモンにしてくれればいいやん」
オカン「お前、わしがお前ゲームやめんからもう うちの子やない言うたら
どないする」
チビ「えー」
オカン「言うことようきくええ子やないから 嫌いや、いっそ改造したる
言うたら」
チビ (´・ω・; )
オカン「うちの子はチビやのうて ドラえもんの出木杉くんみたいなんが
住むのかもしらん」
チビ「オカンそれいやや、それおれじゃない
いい子かも知らんがおれじゃない いやや」泣
オカン「そうやろ 神さまだってそんなんしたくないわ」
パタパタ
オカン「それにどの位大きければ神さまや言うねん
上には上があるし 宇宙作られた神さまが宇宙より小さいとかないやろ
神さまは大きい姿したり 巨大な光とか 地震大嵐とかで現れたりせん
そんなんはただ大きいだけで ” 大きさ ” を作った方にはつまらんことや」
チビ「神さま、どんなんか想像つかん」
オカン「それで正しいわ」
チビ「そうなん?」
オカン「わしらがどんなもの想像してもそれはニセモンや」
チビ「オカン、それツリーか」
オカン「そうや 立てたら飾りつけような
今のお前の背丈より小さいな そのうち もう少しおおきいの買いたいわ
お前、ちょっと手ぇ出し」
チビ「何やのん?」
オカン「ほれ」(チビの手の上にのせてやる)
チビ「あー、赤ちゃんのイエスさまやー」
オカン「そうや、お前の両手くらいの大きさやが
本物の赤ちゃんはもちょっと大きいな
これ見てみ」(アルバムを出す)
チビ「あ、おれや」
オカン「生まれて2日目やぞ」
チビ「ちーさいなー」
オカン「どや、似とるやろ」
チビ「オカンに?」
オカン「イエスさまに似てるんや」
オカン「お前イエスさまみたいやったなあ」
チビ (*'ω'*)
オカン「イエスさま、かわいいやろ」
チビ「…うん///」(じっと見ている)「オカン、イエスさまのことかわいい
言うてええのん?」
オカン「何でイカンのや」
チビ「だって神さまやん」
オカン「全然言うてええぞ」
チビ「イエスさま わらの上で痛くないんか」
オカン「ちくちくするかもしらんな」
チビ「おれのマフラーもってくる」
オカン「大きすぎるな」
チビ「じゃあマリアさまにかしたる」
オカン「ヨセフさまにはなしか(笑)」
チビ「////」
オカン「心配せんでええが、これがあるぞ」
チビ「ふわふわしとる これ何や」
オカン「お前がかぶっていた毛糸の帽子や」
チビ「ちいさいなー///」
オカン「こんなかにイエスさま寝てもらうか?」
チビ「うん!」
(馬小屋のまぐさおけが 乳児用の毛糸の帽子)
オカン「床の間に馬小屋作るから手伝い」
チビ「わかったー」
オカン「キリストは何と弱くちいさな赤子となられたか
神は我々にこうして身をゆだねて下さり
育んでくれ守ってくれ
いだいて愛らしいと思ってくれとおおせられる
では我々も神にゆだねる事を恐れずともよい
神を愛らしいと微笑んでよい
神の降臨を恐怖ではなく
静かな聖なる平和の中に喜んでよい」
オカンとチビの会話 5 「 罪」➡
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