カブスのダルビッシュ有が日米通算150勝を達成した。昔ならいざ知らず、ピッチャーの肩は消耗品という価値観が定着した今、1シーズンで20勝というのは普通ではない。
ダル待望の今季初勝利は日米通算150勝!「一人だけ抜きたい人がいる あと16勝したい」
逆にいえば、毎年コンスタントに10勝するピッチャーは日本でも一流という扱いになる。仮に、毎年10勝したとしても、150勝には15年かかる。
日米通算だが、彼は13年目で到達したことになる。もちろん、所属チームの打線の援護にもより、勝利については運・不運も生じる。
近い年次の涌井投手(ロッテ)が3度最多勝を取っているのに対し、彼は一度も取っていない。よって通算勝利数だけで云々するのは・・・ではあるが、ここに至る試合数では306と、日米通算の選手では3番目の記録のようだ。
もっとも日米通算で達成したのはまだ5名しかいない(岩隈もいる)ので・・・
ちなみに2年下の田中将大投手はすでに達成していて、到達試合も278と日本のプロ野球記録と比べても3傑に入るすごい記録だ。
このマーくんと同期のマエケンも120勝を越えているので、ダルビッシュの達成した13年目あたりにとどくかどうかということになりそうな。
さて、今年のメジャーの話題はよくも悪くも大谷君一色になっているが、彼は国内では5年で50勝に届いていない。
よって、メジャーで15勝を続けても、あと6年以上かかる。
さらにいえば、ダルビッシュ・田中・前田には日米通算200勝の期待もかかる。岩隈は170勝に到達しているが今期は休んでいて、今のところ先行きが見えない。
過去日米通算で200勝達成したのは野茂だけなので、続いてほしいものだ。もっとも、名球会なるものについては、勝利数とか安打数しか評価しないので、今やその価値は・・・だし、大谷君が両方のいずれかを達成するのは厳しいだろう。
いずれにしろ、野茂がメジャーに行ったとき、国内では「裏切り者」とか「恩知らず」といった批判ばかりが殺到した。
だが、その結果彼が開いた道を幾多の選手が追随し、成果を挙げている。日曜日の某番組でメジャー嫌いを標榜する3000本安打達成者などはいまだに、日本選手のメジャーでの活躍についてネガティブに語っていることをよく聞く。
小生の私見だが、日本のプロ野球においてはデータ分析などで、メジャーのそれに大きく後れを取っていることは間違いのないところ。
ついでにいえば、投手の投球数制限や引退後の年金などの処遇などは比べるべくもないことだ。実力のある選手からすれば、メジャーに挑戦するのは当然だろう。
個人的な感覚だが、日本においてはかつてのスーパースターONですら1億には到達しなかったが、逆にいえば彼らの年俸が抑えられたことが、いまだに国内の選手の年俸が比較的低く抑えられている遠因になっていると思っている。
年金などの保証もなく、メジャーに比べて低い処遇・・・今後も国内からメジャーに行く流れは続くしなかないだろうなあ。
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