
皆さんにも立ち食いそばに思い出のある方も多いだろう。小生も少なからず、思いがある。会社勤めをしていた頃、帝国劇場の地下を通って通勤していた時期があったのだが、途中に立ち食いそば屋があった。
小生、朝出勤前によく立ち寄った。決してお腹が空きまくっていたわけではないが、汁の香りについつい・・・という。
そのそば屋は賛否両論あり、会社の仲間にもゲキマズという声も少なくなかったが、好きな人も多かった。小生は後者だったが、朝よく会社の専務と会った。
小生、一流企業の三流社員で、出世には縁がなかったが、顔だけは広かったので、専務とも顔なじみでたまに飲みにも行っていた。
専務から「桂、お前もここのそばのファンなのか」と言われたが、お互いかき揚げそばを食べるのがルーティンだった。
ということで、先日このそば屋の前を通る機会があり、フラフラと入ってしまった。注文はかき揚げそば一択だ。
出てきたのが、上写真のこれ・・左がZenfoもne8、右がRakuten Handだ。かき揚げのサイズが昔より小さくなったように見えるが、まあこんなものかと・・・
だが、汁は変わっていないものの、そばのレベルは少し落ちたかなとも。何よりあの頃はオヤジが切り盛りしていたが、今ではバイト? のおばさんがやっていた。
ノスタルジーはあのままだが、20年以上経っていることに気付いた。そりゃあ変わるわ・・・って。
ときに、こちらのお値段は470円だったが、かき揚げそばの相場って? と思い、別の日にチェックしてみた。
西武線池袋の構内のお店は500円(左写真)、富士そばは490円(右写真)だった。そう考えれば、日比谷でこのお値段は、頑張っているというべきか。
とはいえ、生活感覚からすれば、立ち食いのかき揚げそばが約500円というのはけっこう辛い時代ではある。
昔、朝に立ち寄っていた頃は300円台だったような・・・しかたないとはいえ、この国が悪循環に陥っていることは間違いないよなあと。
政府は認めないが、ずっとこの国は不景気だ。物が売れないから価格を上げられない。その結果給料も上がらない・・・
退職したときに、小生は失業保険の給付を途中から下げられた。いわく「平均賃金が下がったから」と。あれ? なんたらミクスの成果で給料は上がっているのでは? と。
さらには、物価は上がっても平均賃金が下がったので年金も下げられた。この国の経済構造を考えれば、円安政策をとれば、こうなるのは自明の理だったはず。
立ち食いそばでそこまで考えるのはどうかと思うが、なんか明るくものが考えられなくなってきたのも事実だなあと・・・
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