アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

池袋で柳亭市馬独演会

2009-02-11 21:27:14 | 落語
さて、今日建国記念の日に、池袋の芸術劇場で最近ごひいきの市馬の独演会が行われるということで出掛けてきた。小ホールではあったものの、前売りで完売という状況で、コアなファンの多さを実感させてくれた。


 まずは開口一番、例の前座の市也が転失気を演る。入門して1年半というが、稽古していることはうかがえた。サゲなどは完全に市馬のパターンだ。
 ついで市馬の一席目は七段目だった。いつものように明るい雰囲気の中、芝居仕立ての台詞と形がきっちり決まる。途中の海老蔵の声色には場内から「成田屋!」の声が入った

 うーん、さすがに観客もよくわかっている。細かな仕草ひとつも効果的だし、サゲまで一気にたたみかけてくれた。これは面白かった。
 ここでゲストのポカスカジャンがボーイズの芸で沸かせてくれた。だが、ゲストにポカスカジャンがいる以上、市馬が歌わないわけがない(笑)


 何曲か昭和歌謡を歌ってから中入り。それにしてもほんとに歌っているときの市馬は楽しそうだ。もちろん市馬ファンは歌も楽しみに来ているので大喜びだ。
 さてトリの一席は二番煎じだった先日のにぎわい座でも聴いたネタだが、今日もまた抜群のでき。火の用心のときの面白さもいいが、真骨頂はやはり後半だ。

 どんどんお酒が進むとともに盛り上がり、大爆笑させられた。わかっていても笑えるところが市馬の真骨頂というべきか。
 それにしても今日改めて市馬のよさを感じたのはサゲのよさだ。七段目でも二番煎じでもサゲをしっかり演って笑わしてくれる。

 本寸法の正統派の噺家でありながら、抜群に面白い。しかも初心者でも通でも楽しませてくれるという、まさに旬の噺家である。
 この日は、噺家の先輩と聴きに行ったが、終わったあと、芸談に花を咲かせたのは言うまでもない。野菜などつまんでいたが、ネタの具合が気になった。

 えっ、それはどうしてって?だって、野菜を食べながらの芸談だけに、どちらも「イチバの具合が気になります」って・・・お後がよろしいようで
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