高湯温泉は、福島市街から山を登り、磐梯吾妻スカイラインの入り口の手前に位置する。磐梯吾妻スカイラインは高湯から浄土平を経由して土湯方面に抜ける風光明媚な観光ルートだ。
元々は有料だったが、東日本大震災以来無料開放してくれている。今回は、土日とも晴れの予報だったので、土曜にスカイラインを土湯方面から登り、吾妻屋に入る算段だった。
ところが東北道が渋滞したため、到着が少し遅れ、このコースは難しくなった・・・というのも、吾妻屋は多くの皆さんが早くチェックインされるので、遅く着くとお風呂が混むのだ・・・それは秘湯マニアにはツラいので(汗)
ということで、土曜日はスカイラインを高湯から登り、途中の紅葉名所のつばくろ谷まで行き、引き返すことにした。
その時の写真がトップ写真のこれだ。磐梯吾妻の紅葉は真っ赤ではないが、パッチワークのじゅうたんみたいでなかなかきれいだ。また橋の上から谷を覗くと、上の写真の通り、滝が見える。
そして翌日、快晴の中、再度スカイラインを登った。途中は吾妻小富士に雪が残り、そして手前の紅葉と美しいコントラストになっている風景などを楽しみながら・・・
さらに進むと、およそ日本とは思えないようなダイナミックな光景を間近に・・・だが、この数分後、天気は急変する。正しくは、ここから数分の浄土平とここではまったく天気が違っていた。
ちょうど太平洋側と日本海側の天気の境目がまさに浄土平であった。まず圧倒的に寒く、風がものすごい。そして・・・雪が降っている。上右の一切経山の中腹の火口からはもくもくと噴煙が上がっている。
雪にもめげずに浄土平から遊歩道を歩き、桶沼まで行ってみたが、下左の写真のような状況だった。
ここから磐梯の方へ進むと、明らかに天気が違う。雨で道路が濡れている・・・対向車はおそらく、浄土平を越えると天気が良くなることに驚くはずだ。
気温の方も標高差があるため、浄土平で1℃だったが、下ってスカイラインを出るころには10℃近くまで上がっていく。
よくロンドンでは一日のうちに四季があると言われるが、まさにそれを味わったような気分だ。
これまで何度もきているが、これだけすごいのは初めてだ。実はここ3年は吾妻山の火山活動でスカイラインが交通止めになっていたので、久しぶりに来れたのだが、こちらもほどなく冬季の交通止めになりそうだ。
また来年も・・・きっとと思いながら、帰路についた。
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