アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

国産にステーションワゴンが少ないわけ

2016-10-02 06:58:25 | 車ネタ
「いつかはクラウン」という記事で、国内専用車クラウンを軽くディスった小生であるが、そのときに、ふと気付いたことがある。


 クラウンには現在ワゴンの設定はない(かつては存在した)が、そもそも国産でセダンとワゴンが設定されているモデルって、今ほとんどないのでは・・・と。
 トヨタのホームページを見ると、ワゴンのラインナップにはアベンシス・カローラフィールダー・プリウスαの三つだけだ。このうちセダンがあるのはカローラだけだ。

 同様に日産では、セダンとワゴンがあるモデルはない。以下見てみたが、スバルのレガシィや、マツダのアテンザぐらいしか見つからなかった。
 プリウスやホンダのシャトルのベースのフィットはセダンとはいえないだろうと・・・いやそもそもワゴンすらも少ない。これってなんで・・・と。

 その理由のひとつは、日本ではセダンの屋根を伸ばしたもの=バンという商用車が定着したことがあげられよう。あのスタイルはプライベートで乗るものではないというイメージが根強くある。だから、高級セダンには設定しないという・・・
 だが、それ以上に暮らしの本質があろう


 皮肉にもクラウンのパンフに書かれていた、「忙しい国の休日」 という言葉に本質が出ているような気がする。この国では、家族でバカンスを楽しむという文化がない。
 わずかな休日は、ゴルフに行くのだ・・・クラウンのパンフには「家族四人でのゴルフ」なんて表現もあるが・・・

 だからひとくちでいえば、この国ではステーションワゴンを必要とする人たちが少ないのだ。今でこそ違うだろうが、昭和のサラリーマンにとって、休日に会社の人と過ごすのは当たり前であって、家族と楽しむというのは普通ではなかった。
 そんな人にとって、ワゴンは必要なかったというべきであろう。

 だがバブリーな時代に、風が変わった時期があった。週末となれば、関越のSAには屋根にスキーを積んだレガィのワゴンが並んだ。
 実質初めて、日本にワゴンという言葉が定着したのはこのときだろう。これに対抗すべく三菱がレグナムとかを出したりしていた。


 このときのレガシィのヒットが、スバルのイメージを変えたと言ってもいいだろう。今でも、スバルは国産では例外的にレヴォーグやワゴンに近いインプレッサなど、その手のモデルが多い。
 また、当時は目立たなかったが、今日本国内より、海外での評価の高いマツダにアテンザのワゴンが設定されているのも興味深い。

 いずれにしても、国産車においては、ステーションワゴンを選ぶと言っても選択肢が少ないのが現在のマーケットの実情だ
 これに対して、輸入車においてはセダンとワゴンの並設は普通のことだ。たとえば、ゴルフはハッチバックだが、ワゴンの設定もある。

 MercedesもBMWもAudiもフラッグシップ以外はワゴンの設定がある。フランス車、イタリア車、イギリス車も同様だ。なんとポルシェも設定している。
 もうここまでくると、文化というかDNAというレベルにまで来ているような・・・外国かぶれのようだが、ステーションワゴンはホテルに乗り付けてもサマになるし、キャンプなどでもおかしくない・・・いい選択だと思うんだがなあ
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