アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

夢の美術館、アジアの仏ベスト100

2006-01-09 12:03:07 | つれづれ
三連休の三日目、さすがに朝寝坊しながらぼんやり目覚め、何気なくNHKをつけると、祝日の特集で「夢の美術館、アジアの仏ベスト100」というのをやっていた。

 ひたすら、アジア各地の仏像や仏画を紹介するもので、解説は名前は知らないが、チューボーですよで、「今週も街の巨匠に感謝」のナレーションをやっている人だ。
 司会に松坂慶子がいたが、さすがら民放系と異なり、過剰な演出やクサイやりとりもなく、久しぶりに好感を持った番組だった。

 だったというのは正しくなく、朝から延々と、この記事を書いている間も続いている。ちょっと前に、日本の作品を続けて紹介していた。
 トップ写真は、皆さんもご存知だろう、法隆寺の釈迦三尊像、この仏像は鞍作止利の銘があることでも有名だ。飛鳥寺の飛鳥大仏の作者でもある。


 右の写真は、東大寺の仁王像のレプリカをスタジオに持ってきたもの、スタジオの高さより高いので上がりきれない(笑)
 だが、これを伝説によれば、運慶・快慶は69日で仕上げたという。下から見る人の視線まで計算していたことは有名だが、天才としかいいようがない。

 ちなみに、仁王が高さ8mで大仏が16m、南大門が24mで、大仏殿が48m・・・見事なバランスだ。中学のとき、この話を聞き絶句したのを思い出した。
 さらに、アジア各地の仏像もたくさん紹介されているが、国ごとにイメージが違っていてとても興味深い。歴史マニアの小生としては、たまらない。

 ちょっとおもしろかったのは、普賢菩薩像の解体のシーンだった。源氏物語の末摘花のワンシーンがオーバーラップした。
 美人と評判高い末摘花をナンパしに出かけた光源氏。だが、その噂は自ら流したガセで、夜這いをしたところ、これが・・・(汗)

 高校時代笑ったのが、これを紫式部がすごい表現をしていることである。「まるで、普賢菩薩の乗り物のような顔」だって(爆) どんなものかって・・・こちらを(汗)
 薀蓄ネタに楽しみながら、女性が女性にいうセリフの凄さを今更ながら感じている休みのお昼である(汗)

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5 コメント

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仏像の (すぽっと)
2006-01-09 13:33:22
醸し出す雰囲気(「ふんいき」(笑))。

な~んとも言えないものがありますよね。別に「敬虔なクリスチャン」ならぬ「敬虔な仏教徒」でもありませんが、仏像は心にある意味安らぎを与えてくれる気がします。



東大事の仁王・大仏・南大門・大仏殿のバランス。。。スゴイですよね。どうやってそのバランスを考えたのか。。。やっぱり感覚的な物だったのかしら。。。古の感性に感服です。



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ふいんきじゃなくって・・・ ()
2006-01-09 16:48:12
雰囲気って確かに・・・です。

いい番組でしたよ。やはり日本人は退化してるのかも・・・
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すごい! (ゆきこママ)
2006-01-09 18:35:30
>中学のとき、この話を聞き絶句したのを思い出した。

>高校時代笑ったのが、これを紫式部がすごい表現をしていることである。「まるで、普賢菩薩の乗り物のような顔」だって(爆)



中学生のころから、こんなに感性のあった、桂さまに感服です。

私は何か感じたろうか。。。って思った(汗)
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求む!再放送 ()
2006-01-09 19:52:08
私も見ていました。でもはずせない用事があったので支度しながら横目で見、泣く泣くうちをでました。

再放送してくれないかしら。。。



仏像はその姿を見るだけでも気持ちが落ち着きますよね。。。



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いいですねえ ()
2006-01-09 21:21:10
ゆきこママさん

小生子供の頃から歴史マニア、古文マニアだったので・・・ただのオタクということですわ。



蒼さん

知ってればDVD撮ったかもです。

小生も再放送キボンヌ・・・あっ、これじゃ2chか。
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