アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米團治独演会

2011-01-16 06:25:04 | 落語
桂米團治といえば、人間国宝桂米朝の息子にして、上方落語の大名跡を継いだごひいきの噺家である。以前から書いているとおり、いかにもなセレブな感じがいい。

 その米團治の独演会が銀座ブロッサムで行われたので出かけてきた。ここは入れ物が大きいが、さすがに人気者。たいした入りである。
 まずは開口一番、米團治の一番弟子という米市が登場。入門したてだろうか。小噺三題で下がる。前座としては、明るくてよいが、なかなかいい高座着を着ていた。

 さて、まずは米團治の一席目。「つる」だった。前座噺のジャンルだが、さすがに米團治。しっかりと楽しく聞かせてくれたぞ。
 そして、ついで出てきたのが歌之助、何をやるかと思っていたら「花筏」だった。ちょっと前に昇太で聞いたばかりだが・・・

 うーん、上方らしい演出ではあるが、ちょっとこの話に関しては江戸の仕立ての方がいいかも・・・っていうか、歌之助そのものが・・・かも。
 さて、米團治の再登場。年が改まったところであるが、なんと「掛取り」をやってくれた。米團治の掛取りは、ごひいき市馬のそれと違うアレンジがあってこれもまた楽しい。

 市馬だと相撲甚句やご存知三橋美智也が入ったりするが、モーツァルトの生まれ変わりを自認する米團治だけにクラシックが入ったりする。
 芝居のところなどは市馬のそれよりも派手な演出になるのは上方のお約束か・・・ハッと気が付いたが、市馬より米團治の方が年上だった(苦笑)

 存分に楽しませていただいたところで中入り。しかし、三席やることはわかっていたが、マクラが冗長でないため、テンポがよく時間も早い。
 そしてトリの一席は、ネタ出ししていた「不動坊」だ。上方版で聞くのは初めてだが、米團治らしさが出ていて明るくも楽しい。

 幽霊役の身振り、特にバランスを崩すところなどは見台を上手く活用していたり、江戸版のそれとは印象が違った。
 最近では昇太とか一之輔で聞いたが、上方版もやはりいいなあと・・・っていうか、この日も三着着替えた米團治。

 声よし、姿形よし、高座着よし・・・やはり、個人的にはお気に入りど真ん中だ。
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