アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

きたくなるまち区民寄席

2012-07-01 05:48:11 | 落語
小生の同期が王子でこういう会があるから行こうぜ・・・ということで北とぴあで開催された「きたくなるまち区民寄席」という会に誘われた。



 この寄席という言葉は文字通り「寄せ集める」ところから来ており、落語・色物それもいろんな要素・演者が集まるのが正しい意味の寄席である。
 だから寄席だと、ごひいき以外の演者も多く出てきて、意外にそこから新たなお気に入りが見つかったりする楽しみもある。

 というのも、志の輔が出ることは聞いていたが、あと誰が出るのか知らないまま、今回は出かけたのだ。それなりにワクワクであるが、会場にはこのポスターが・・・
 おお、なんと・・・こんなにたくさん出るんだ。いいじゃないか・・・ということで、開口一番。小曲という前座が「寿限無」をやる。

 そしてさん弥の登場。なんでも昨年この会場であった若手の会で優勝したとのことだが・・・「かぼちゃ屋」をやったが・・・
 うーん、ちょっとつらい時間が続いたぞ。今度は・・・と思ったところで歌橘の登場。ここまではすべて初めて聞く噺家だ。

 ネタは「粗忽の釘」、むむむ・・・まあ悪くはないんだが、前日一之輔のそれを聞いてしまった後だけに、ちょっとものたりなさも。
 いかんいかん、こんな批判的になってしまっては・・・なんてやってたら談笑の登場。おお・・・ここでかよ・・・始めたネタは「片棒」の改作。



 場内大爆笑だが、なんともつらい・・・正直、この時点では来るんじゃなかったなあと。談笑は何をどうしたいのだろうか、笑わせればいいと考えているのか。
 そして、それは落語というジャンルじゃなきゃいけないのだろうか・・・なんて考えていたところで中入り。

 一息ついたところで、百栄の登場。相変わらず独特の空気をかもす。新作で初めて聞いたが「とんびの夫婦」という。ようやく落語会らしく・・・(汗)
 そして、ヒザに鏡味正二郎が太神楽で入り、トリに志の輔の登場だ。場内大拍手で出てくると、さすがに空気が変わる。

 気の利いたマクラにさりげなく人情噺の予告を入れつつ始めたのが「妾馬」だあ。と思っていたら、少しずつ志の輔の改作が入っていて、八五郎の人物描写に力も入っているし、士分に取り立てるのを断るなど、アレンジされている。
 しかし、談笑の改作と異なり、なんでこのようにしたのかがよくうかがえるし、さすがに力量が違う。

 場内を完全に引き込んでおいて、サゲの工夫もよかった。うーん、やはり志の輔、たいしたものだと再認識。
 終わってから、同期とたまたま居合わせた先輩と落語談義・・・ああ、また二日酔いだよって(汗)
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