多摩川サイクリングロードの車窓から

アスピーテラインで雪の回廊をくぐる

 4月と言えば、自転車乗り的には雪の壁の季節。有名なのは何といっても渋峠ですが、去年も行ったし違うところのも見てみたい。
 渋峠以外の有名どころというと八甲田山乗鞍が考えられますが、どちらも遠いし乗鞍はまだ開通していません。

 そこで磐梯吾妻スカイライン八幡平アスピーテラインを天秤にかけて、天気がよさそうな後者に行ってきました。
 ここに重大な見落としがあったわけですが

 先月の地震で東北新幹線は臨時ダイヤになっており、朝一番のはやぶさは仙台以降各駅停車になっています。そこで盛岡ではなく、もう一つ先のいわて沼宮内駅からスタートすることにしました。少しでも距離を短縮してスタートの遅さをカバーしようというわけです。


 スタートしてしばらくは雲が厚く、岩手山もあまりよく見えません。しかし昼過ぎから晴れる予報なので、たぶん大丈夫でしょう・・・



 問題は風。スタートしてからずっと強烈な向かい風が続き、平坦なのにインナーに入れて20km/hくらいでヒーヒー言う羽目になっています。
 天気に気を取られて風向風速をチェックするのを忘れるとは不覚でした。山に登るともっと風は強くなるかもしれませんし、まともに登り切れるのでしょうか?





 アスピーテラインの登り口にはウェルカム激坂が待ち構えていますが、先は長いのでここで踏みすぎるのは禁物。ゆるゆると登っていきます。



 天気も良くなってきたし、言うことありませんね。風さえなければ。





 スノーシェードをいくつか通り過ぎ御在所のあたりまでくると、白銀の景色に変わってきました。
 そして樹木が減るにしたがって風が強くなり、まともに前に進まないわ、横風でまっすぐ走れないわでさあ大変。この辺りでは大真面目に撤退を考えていましたね。



 標高1400mを越えたあたりから、雪の壁が断続的に続くエリアに突入しました。延々と続く白い回廊の中を走るのは不思議な気分。青い空とのコントラストもあり、吸い込まれそうな錯覚を覚えます。



 一番高かったのは多分ここ。ざっと7,8mくらいはありましたかね?高さも長さも、確かに渋峠よりも上と言わざるを得ません。

 アスピーテラインのゴールにはレストハウスがありますが、その近辺の雪の回廊はドライブ組で混雑します。もう少し手前の方が雪も高いし人もいないので、気兼ねなく停車できる自転車組はそっちでゆっくり鑑賞するのがおすすめです。



 レストハウスでうどんを食って一息入れてから帰ることにしましたが、同じ道をUターンするのも芸が無いので、帰りは樹海ラインを下ることにします。アスピーテラインの南側を降りる道で、こちらでも雪の壁が見れるみたいです。
 この風景は秋田県側。岩手山が見えないだけでずいぶん印象が違って見えます。


 こちらの雪の壁は、ピークから少し下った藤七温泉付近にあります。長さは少し短いですが、高さではアスピーテラインのそれに引けを取りません。


 帰り道にある「上坊牧野の一本桜」は雄大な岩手山を背景に凛と立つカスミザクラですが、咲くのは5月半ば。そのころまで雪の壁はあるらしいですが、さすがにだいぶ低くなっているのでしょうね。
 まかり間違って咲いたりしてないかと思って寄ってみたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。



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