多摩川サイクリングロードの車窓から

避暑ライドのはずが・・・灼熱の道志みち

 季節はすっかり夏。というか灼熱地獄。多摩川河口にある我が家も例外ではありません。こんな季節、日中に自転車に乗るなど正気の沙汰ではなく、正気を保っている常識人の俺としては家でアイスを食いながらゲームに興じる健康的かつ文化的な生活を送っておりました。
 しかしあんまり乗らないでいると遅くなるしな~、何もしないで速くなる方法はないものかな、と思索に励んでいたところ、BEX ISOYAで涼を求め山中湖ライドが開催されるというのでちょいと参加してみることにしたのです。それがあんな恐ろしいことになろうとは・・・



 集合場所は津久井湖。今日も相変わらずの猛暑で、街中を走るのがイヤだったので橋本駅まで輪行したのですが、津久井湖までのわずか7kmで早くも汗だく。先が思いやられます。到着してみると他のみんなは集合していたのですが、そのうちKMRさんが車をインロックしてしまっており、JAFを呼ぶ羽目になってしまいました。
 かなり時間がかかるとのことで、仕方ないので先に出発して可能なら追いかけてもらう、ということになりました。今日の参加者はお店のTDKさんを含めて6名なのですが、早くも一人脱落。波乱含みのスタートといえるでしょう。


 出発前の段階で、既に暑さでバテ気味です。


ところで今日は山中湖まで道志みちを通るわけですが、道中かなり暑いのでは?(名推理)

(今更気づいたのか)

 今日の目的地である山中湖は標高1000mほどの高所にありますのでそれなりに涼しいと思われます。しかしそこまでのルートである道志みち、ここは標高も高くないし、森林の影もあまり期待できず、かなり暑いことが予想されます。この時点で、涼を求めるライドという今日のテーマが建前に過ぎないことに気づかざるを得ませんでした。
 しかも今日のメンツは揃いも揃って俺より速いメンバー。手抜きモードでチンタラ登ることが許されるかどうか・・・

なんかオラ帰りたくなってきたぞ



 出発して数キロで道志みち。天気は快晴、言うことない自転車日和です・・・気温をのぞけば。


 とりあえず青野原のセブンイレブンにピットイン。この道には数少ないコンビニで、今日も自転車やオートバイで大賑わいでした。15km程度しか走ってないにも関わらず、既に体中汗まみれ。全く、この日ざしは何とかならないもんでしょうか。

SKMさんだいぶ遅れてますね

実力的には遅れるとは思えんですね、調子でも悪いのかな

 しばらく待っていると本人が到着。なんでも暑さのせいか調子が悪く、脚が全く回らないとのこと。リタイヤして帰ることになり、これで早くも2人目の脱落。なんだかサバイバルの様相を呈して来ました。

 というか俺も脚が回らないので帰ろうかと思いましたが、考えてみれば遅いのはいつものことでした。


 気を取り直して再出発、だんだんアップダウンが厳しくなって来ました。順調に遅れ始めるの図。けして速いペースではないのですが、暑くてパワーが出ません。


 道中には湧き水が出るところも。美味しいのでしょうか、ボトルをたくさん持ってきている人もいました。



ヒャッハー!水だぁ!

 これで多少は息を吹き返し、道の駅を目指します。


 道沿いには道志川が流れていますが、交通量がけっこうあり川をノンビリ眺めながら走るというわけにも行きません。それにしてもいかにも涼しげです。あそこに顔を突っ込んだら気持ちいいんだろうなー。


 そして、ようやく道の駅どうしに到着。オートバイの数が半端じゃありません。




 食欲はあまりなかったのですが、この先には山伏峠が控えていますので、何か食わないと持ちません。・・・だからって豚串というのはどうなんだろう。



 ボトルに氷を満載し、気を取り直して山伏峠を目指します。今までは登っては下るを繰り返してジワジワ標高を挙げて来ましたが、この先は峠まで本格的なヒルクライム。ごまかしが利かないので、ジワジワ遅れていき峠で待っていてもらう・・・はずだったのですが・・・

tezzさん、なんで俺の後ろにいるの?

そりゃ、人知れず脱落されても困るじゃないですか~

いやいや、遅くて迷惑だから。先に行っていただいてですね

一人になったら際限なく怠けるでしょーが。ほらキリキリ踏んで踏んで!

 なんと言うことでしょう、完全に見透かされていました。省エネ登坂をするつもりだったのに、後ろからのプレッシャーがあるので怠けるにも限度があります。


 ようやく山伏峠に到着。後は山中湖までダウンヒルです。
 この峠は斜度といい長さといい平凡なスペックではあるのですが、その手前の道志みちで足を削られ、さらにこの暑さがこの峠を難敵たらしめています。涼しい季節に来ればもう少し楽に登れるのでしょうか。


 峠からの短いダウンヒルをこなすとそこは山中湖。日ざしは相変わらず強いですが、道志みちにくらべ日陰の涼しさが段違いで、ここが高原であることを思わせます。


 そして今日の目的地、山中湖畔にある湖麺屋リールカフェ。山中湖まで来てラーメン屋?と思う方もいるでしょうが、かなりの有名店なのです。

 既にかなりの行列でしたが、インロックで脱落したKMRさんがこちらに向かっているとのことだったので、待つことになりました。
 ところがこのお店は席が思いのほか少なく、なかなかお呼びがかかりません。結局、二時間ほど待ってようやくお店に入れました。

・・・これでマズかったらタダじゃおかねぇ

 メニューはオーソドックスな塩、醤油、味噌のほかにトマトそばなどの変り種もあり、全般的にあっさり系と言うか端麗系というかそういう感じのようです。俺は醤油味でトッピング全部のせをチョイス。


 うん、スープが透き通っていてキレイです。





 ではさっそく・・・

こりゃうめぇ

 なるほど人気になるだけのことはあります。脂が少ないのでするする食えますし、特筆すべきはチャーシュー。しっとりしていて、たたきのような食感なのです。チャーシューは口の中の水分を奪うタイプのものが多いですが、それが苦手な俺にとっては特に素晴らしい。
 今度山中湖に来ることがあったら、また是非来たいです。とはいえ二時間待つのは辛いので、平日に。


 しっかり腹ごしらえが出来たところで、帰路に着きます。今日は単純にきた道を戻るだけ。
 道志みちはアップダウンを繰り返しながら標高を稼ぐタイプの道ですので、戻る時もかなりの登り返しがあります。とはいえ下りのほうが圧倒的に多く、その勢いを使えるのでほとんど消耗せずに走れます。走れるのですが、

夕方なのになんだこの暑さは

 山中湖から降りたとたん、気温と湿度がグッと上昇。やはり標高の高いところというのは快適だと思い知りました。
 


 ところで、東京オリンピックのロードレースは道志みちが舞台になります。

 8月の酷暑の中、ここを走るとか正気とは思えません。ヨーロッパの一流選手はこんな暑さに慣れていないでしょうから、日本人選手にワンチャンあったり・・・さすがに無理かな。



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