多摩川サイクリングロードの車窓から

戦国ヒルクライム in 韮崎・甘利山 2018

 今日は戦国ヒルクライム in 韮崎・甘利山に参加して来ました。
 来週の東京ヒルクライムOKUTAMAステージとどっちに出るか迷ったのですが、目先を変えるというか、出たことないレースに挑戦してみるのも良いと思いこちらに出ることにしました。会場は韮崎なので、そう遠くもないですしね。



 前夜は甲府市内に一泊し、当日朝に自走で会場入り。


 会場にはこんな幟がたくさん立っています。総合上位24人には「武田二十四将」の称号とオリジナルジャージがもらえたり、タイム別に大将・副大将・脇大将・足軽のランキング(富士ヒルのゴールド・シルバー・ブロンズみたいなもの)がつけられたりと、戦国時代っぽい演出が特徴です。

コースプロフィールはこんな感じ。

 距離11.7km、平均勾配9.7%。距離は普通ですが、勾配がおかしい。
 激坂で知られるヒルクライムは数多ありますが、その多くは途中に激坂区間があるだけで、コース全体の平均勾配で見ればそれほどでもなかったりします。
 例えばハルヒル。神社から先のラスト3kmが平均勾配9%・最大勾配14%の激坂で知られますが、コース全体で見れば前半に緩斜面が多いため距離14.5km・平均勾配6%程度と大人しい数字になります。
 ところがこのコースはそうではなく、最初から最後まで激坂ゾーン。全体の平均勾配が10%近いというのはなかなか見られない数字です。ハルヒル終盤の激坂区間3kmを4回走るに等しいプロフィール。それをこの猛暑の中に登る。考えただけでクラクラします。

 しかも、このコースを試走しておらずぶっつけ本番です。どうしよう。



 このレースは出場500人弱の小さな大会ですが、いろいろとサービスがよく、冷たい水やバナナを無料で配布していました。


 そしてスタート前には近所の高校の和太鼓部(そんな部があるんですね)の実演も。写真は撮っていませんがゲストに今中大介が来ていたし、運営が頑張っているのが窺えます。

 スタートは年代別順で、若い方から順にスタート。しばらくは計測開始地点までの移動で、いわゆるパレード走行。沿道には応援してくれる人達がおり、雰囲気がハルヒルに似ています。しかしこのパレード走行がずいぶん長く、しかも途中から7,8%程度の登りになり、レースは始まっていないのに既にキツいです。


 面白いのは、計測開始地点の手前に給水所があること。レース中であれば給水所で自転車を降りたりしませんが、レース開始前なので遠慮なく降りて水をもらいます。それどころか、ゆっくりストレッチまでしてからいよいよスタート地点を越えます。


 スタート地点の電光掲示板にはこんな標示が。

 スタート地点を過ぎるといきなり12,3%まで勾配があがり、暑さも相まっていきなり辛くなります。カーブなどで15%位までキツくなるところもあり、序盤から自転車を押している人もちらほら見られます。助かるのは樹木が多く、コースを選べば直射日光をあまり浴びずにすむこと。徹底して日陰を選んでジワジワ登っていきます。
 ちょっと驚いたのが、排水溝にマットをいちいち敷いてあること。排水溝には段差があるし、状態が悪いとパンクや落車の原因にもなるので、これは素晴らしいと思います。他のレースでも是非マネしてほしいけど、手間が半端じゃなくかかりそうですね。

 途中に給水所が2箇所あり、そこでは水をかけてくれていました。この暑さですから俺も遠慮なく背中にかけてもらいます。心憎いことに、給水所にいるのが女の子だったんですね。必死で登っていたので美人かどうかまでは覚えていませんが、女の子に見られていると思えば力が出るというもの。ただし100mほど先で再びヘタレるわけですが。

 中盤に入ると樹木が増え、山奥感が増してきます。コースも九十九折になり、直線で少し傾斜が緩みカーブできつくなる、の繰り返しになってきます。緩むといっても8%以下になることは少ないのですが。
 この辺りは、編み笠と法被という農民風コスプレの人とタンデムで走っていました。このレースはコスプレ賞もあるので、それ狙いだったのでしょう。残念ながら、コスプレ賞は落ち武者が獲得していましたが。
 緩斜面では俺があっさり前に出て、急斜面では農民さんが前にでて俺が追走に苦労する、この繰り返しで登って行きます。やっぱり俺は急斜面が苦手みたいですね。周囲には、痩せているので激坂巧者だと思われてるっぽいですが。

 終盤に入ると傾斜が少し緩みます。直線で10%を超えることはほとんどなくなり、最後の1kmでは5%程度の区間も出て来ました。標高も1500m程度になり、ここまでくると暑さはほとんど感じません。この辺りで無意識にスパートを掛けているようで、下がり気味だった心拍も少し上がっています。ゴール前では後ろに見知らぬ人が迫って来ていました。スタートがバラバラなので競り合ってもあまり意味はないけど、ゴール前で差されるのは癪なので必死で振り切ってゴール。

 いやほんと、最初から最後まで休めるところがほとんどない鬼のようなコースでした。アウターには一度も入れなかったし、リアも軽いほうから4枚目までしか使いませんでした。

 タイムは67分58秒、順位は40台男子で完走133人中67位。比較的マイナーで、しかも激坂とわかっているレースに出てくる人達ですから平均レベルは高いのでしょう。それでもこの順位はちょっと残念ではあります。年代別なら上位1/3くらいには入りたかったのですが。


 ゴール地点は標高1600m。ここまで来るとさすがに涼しく、日陰に入ればかなり快適です。


 ゴール地点でも、水・バナナに加えスイカ・カキ氷の無料サービスがありましたが、スイカは売り切れるのが早くて食い損ねてしまいました。


 全体的に、運営が物凄く頑張っているレースだったと思います。演出を戦国風で盛り上げていること、飲食物の無料配布、沿道の応援、和太鼓、その他諸々。運営の質という点ではハルヒルがよく引き合いに出されますが、それに劣らないんじゃないでしょうか。
 スケジュール次第ですが来年も出てみたいと思ったレースです。まあ猛暑だけは勘弁して欲しいのですが。


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