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しかしみたところ、何の変哲もないローラーである。これが伝説のローラーなのだろうか?
訝しむ我々の目の前で起きた驚くべき現象とは!!
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自作PCの世界では、パーツからパソコンが生えてくることがあります。もちろん本当に生えてくるわけではなく、余ったパーツを有効活用しようとしてもう一つパソコンを作ってしまうことをそう表現します。パソコンが2台あっても個人では使い道などまず無いので自己満足でしかありませんが、マニアあるいはコレクターという人種はそういうものなのでしょう。
俺は余ったパーツはサッサと売ってしまうタイプなのでパソコンを生やしたことは無いのですが、知人にCPU冷却ファン(CPU本体ではない)からパソコンを生やした猛者がいます。
これと同じような事が自転車にも起こりえます。やれホイールだブレーキだコンポだとパーツをグレードアップする人は多いですし、必然的に古いパーツは余ってきます。普通だったら予備として取っておくか中古屋に売るか、といったところでしょうが、人によってはもったいないからと自転車を生やしてしまうわけです。
もう一つはローラーから生やすパターン。
自転車をローラーにセットするにはちょっとした手間が必要になります。手間と言っても5分もかからない作業なんですが、毎回となればこれが微妙にメンドクサイ。それに固定ローラーで追い込むと自転車が暴れてフレームにダメージが行くのではと心配になってきます。
それだったら、メインの自転車とは別にローラー用に安い自転車を買ってしまえばいいのではないか?ローラーにつけっ放しにしておけば手間もかからないし、安いフレームというのはアルミだからローラーで負担がかかったくらいで壊れることはまずないでしょう。
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そういう経緯で生えてきた自転車がこちらになります。
フレームはTREKのロードの中で一番安いDOMANE AL。もともとSORAのコンポがついていましたが、手元にULTEGRA6700のコンポ一式が余っていたので入れ替えてもらいました。ホイールも同じく手元にあったWH-9000-C24-CLを乗っけています。
ローラー用の自転車にしては奢ったパーツ構成ですが、手元にパーツを余らせても意味がないし、メインのDOMANE SLRが使えないときの予備という位置づけでもあるので、それなりに走る自転車にしたかったのです。
実際に尾根幹を走ってみたところ、スタート時にモタつく感じがある上に登りも重いのですが、普通に走る分にはなんら問題はなさそうで、予備の自転車としては十分かと思っています。
ただしこいつを導入するために、クロスバイクを処分せざるを得ませんでした。うちの自転車部屋はそんなに広くなく、3台以上の保管は無理があるためです。
クロスバイクを買ってから6年。最近はほとんど乗っていなかったとはいえ愛着はあったので少し迷ったのですが、乗りもしないで埃を被らせておくよりは、欲しい人に譲ったほうがマシだろうと割り切ることにしました。
ともあれ、こいつを導入したことでローラーに乗る頻度はだいぶ上がりました。事前準備がほとんど不要になったのはやはり大きいですね。これでエンジンのパワーアップが出来れば万々歳なんですけど、年齢的にそうそう成長しないお年頃ですので、さてどうでしょうか。