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先月、鳥居観音の激坂を半死半生、息も絶え絶えになりながらかろうじて登りきることに成功しました。
まぐれだろうが何だろうが一度登ってしまえばこっちのもの、俺はあそこを脚付き無しで登れたんだぜ!と言い張り続けて二度と近寄らない所存です。
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しかしふと考えました。
だいぶ前に挑んだものの全く歯が立たず敗退したラピュタ坂、鳥居観音とそう大差はないんじゃなかろうか?
と言うわけでスペックを見てみましょう。出典はSTRAVAの記録です。
ラピュタ坂:長さ0.75km、高低差147m、平均斜度19.3%
鳥居観音 :長さ0.88km、高低差151m、平均斜度17.0%
奥多摩のラスボスと言われ、激坂として知られる風張林道ですら平均は12%ほどです。どちらも風張林道に比べれば短いとは言え尋常な斜度ではありません。
平均斜度が2.3%も違うというのは無視できない差で、ラピュタの方が一枚上に思えますが、鳥居観音の数字には後半の緩斜面が含まれています。そこで前半のスーパー激坂区間だけを抜き出すとこうなりました。
鳥居観音(前半):長さ0.56km、高低差107m、平均斜度19.1%
これを登れたのなら、ラピュタも行けないことはないんじゃね?
そう思ってしまったためにあんなことになろうとは。この時は夢にも思っていなかったのです・・・
決行は12月25日。ニャロメさんを道連れに挑む予定だったのですが、当日朝はあいにくの雨。
諦めて家で二度寝をしていたのですが、ニャロメさんはじっとしていられなかったようで雨が止むや否や現地に突撃し、
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スマホに敗退の連絡が飛び込んできました。
ニャロメさんの本領は平坦のタイムトライアルですが、ヒルクライムでも俺より一枚上のスピードがあります。その彼が登れないのなら、俺が登り切れる道理がありません。
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と、わかっていながら日を改めて和田峠まで来てしまいました。
ラピュタ坂というのは和田峠の西側にあるので、首都圏からだとここを通るのが一番近いのです。
そして和田を登るとなればついついTTをやってしまうのが自転車乗りの性。タイムはイマイチでしたが、そんなことよりもラピュタ前に足を消耗してどうするんだ。
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和田峠の西側を下ると富士山が良く見えるスポットがあります。今日は晴天、冬場の乾燥した空気も相まって真っ白な姿が良く見えました。
途中から脇道に入り、細いくねくねした道を経てやってきたのが、ラピュタ坂のスタート地点。
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いやはやここに来るのは2度目ですが、尋常ではありません。
しかもこの坂は入り口だけ急な見掛け倒しではなく、奥に行っても緩まないどころかどんどん厳しくなっていきます。
最初からギアはインナーローに入れて登坂を開始したとたんに20%の斜度が脚にズシッとかかってきます。
シッティングでは失速してコケそうになるので、よじ登るかのようなダンシングで何とか進んでいくしかありません。
少し登ったところに住宅とT字路があり一瞬斜度が緩むのですが、一息入れるほどのヒマはありません。
そこを過ぎると斜度は全く緩まないまま道が狭くなり、ひび割れだらけの悪路になります。
狭いために蛇行も出来ず、ひび割れや段差に気を使いながら20%を登るというのは予想以上の難事で、速度も3km/h位になって失速寸前。
やばいやばい、何とかこけないように立て直しを・・・そう思って踏み込んだ瞬間に湿った土を踏んでホイールが空転し、バランスを崩してしまいあっさりと脚付き。
今日の挑戦も敗退に終わってしまいました。いやまあ分かってたけどさぁ。
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鳥居観音と何が違うかといえば、やはりこの道の狭さ。
思い起こせば、あちらは道幅がそこそこあったし、路面もラピュタ坂ほど荒れていませんでした。やはり参道ですから、それなりに整備もされているのでしょう。
斜度自体はそれほど差は無くても、蛇行が難しい上にホイールが空転しやすいラピュタ坂は難易度が一枚上でした。
日本一の激坂といえば、大阪と奈良の県境にある暗峠の名前が良く出ます。
俺も以前挑んで惨敗していますが、所詮は遠く離れた関西の坂なので、何というか文字通り遠い国の出来事のようなものです。
対してこのラピュタ坂は自宅から自走で往復できる距離です。いずれまた挑まなくてはなりませんが、
・・・登れる気がしないなぁ。
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