Watoriaにある全エリアを走破し、最後はAlpe du Zwiftの山頂ゴール。距離128.3km、獲得標高2379mという超大型コースです。
ローラーというのは屋内練習の道具ですから、短時間でガーッと乗ってさっさと終わらせるのが普通のやり方でしょう。いくらバーチャル世界を走れるZWIFTと言えど、屋内でダラダラと乗ってもしょうがありません。それにこんな長丁場だとパワーは抑え気味にならざるを得ず、練習効果もイマイチに思えます。
しかしこういうコースを設定されている以上、一度くらいは走ってみたくなるもの。今日はたまたま雨で外に行けないしちょっとやってみるかと思い立ちました。Watopia観光案内と思ってしばしおつきあいください。
スタート地点はWatopiaの市街地。なんだかんだで最も頻繁に走るところで、向こうに見える観覧車の足元には各種イベントのスタート地点である桟橋があります。こういった風景は南カリフォルニアのサンタバーバラやサンタモニカをモデルにしたのだとか。
それにしても今日は何時間かかるのでしょうか。リアルにこの距離と獲得標高のコースを走るならば昼飯・休憩・写真撮影その他諸々込みで9時間と見積もるところです。信号のないこの世界ならもう少し早く終わると思うのですが。
市街地を抜けてまず向かうのは、南にあるEpic KOM。Alpe du Zwiftが実装されるまでは、ZWIFT世界最大の山岳でした。
登るにつれて雪が深くなっていきます。標高300mくらいでそんなに積もるわけないだろ!とツッコむのはヤボってもの。
Epic KOMの頂上、ラジオタワーの手前には10%~15%の激坂が待ち構えています。もうすぐ登りきるというあたりで、正面に見事なお月様。クレーターもきっちり描いてる当たり芸が細かいです。
下のグラフはパワーの推移で、緑色はFTPの75%~90%を意味します。もちろん脚を使わないよう抑えて走っているのですが、この時はまだこれくらいのパワーが出せていました。
Epic KOMを降りて次に向かうのは南西にあるRuins。ここのモデルはマヤ遺跡とジャングルだそうです。遺跡を探して回るのも面白いんじゃないでしょうか。
このエリアは大部分がオフロードなのでマウンテンバイクの方がスピードが出ます。今日の所は乗り換えるのが面倒なのでそのまま走りましたけどね。
お次のエリアは西にあるVolcano。溶岩の中を走るという現実ではありえない体験ができるのですが、夏に走ると視覚効果で暑苦しさが倍増してしまう場所でもあります。
頻繁にレースが行われるコースでもあり、かく言う俺も幾度となく参加しているのでこの辺りの光景はすっかり見慣れてしまいました。
火山と言っても山頂の標高は170mほどで、山岳としてはさほど大きくありません。ここまでで約2時間が経過、先は長いのでここでいったん小休止。
お次は市街地を通り抜け、東側のFuego Flatsへ。砂漠を走る平坦コースで、2019年4月に実装されたばかりです。
砂漠と言っても砂ばかりの風景ではありません。一面の花が広がり、岩山や滝なども配置されています。
視覚的には変化に富んでいるのですが、平坦コースなので走りは単調になります。ちょうどいい具合に小集団ができたので、先頭には出ずにぬくぬくしていました。
というかこの時点で脚がだいぶ消耗しており、お尻は痛いは手は痺れるわで満身創痍。頭の中は最後の関門のための体力を温存することばかりです。
長いこのコースも残り僅かになってきました。しかし最後に控えるはZWIFT世界最大の山岳Alpe du Zwift、この山頂がゴールになっています。獲得標高は1000m以上、全力で登っても俺だと1時間弱かかる難コース。ここまでで消耗した脚でどの程度走れることやら。1時間半くらいはかかるかもしれません。
少しでも楽に登れるよう、ここで山岳向けのTarmac Pro + Lightweightに乗り換えることにしましょう。
Alpe du Zwiftも2018年3月に実装された比較的新しいコースで、名前で分かる通りラルプデュエズ(Alpe d'Huez)をモデルとしています。
ここまで来ると完全に足が終わっており、下のグラフも青(FTPの60%~75%)ばかり。序盤のEpic KOMでちょっと張り切りすぎたでしょうか?
ここがAlpe du Zwift最後のコーナー。この長~い旅路もあの像の下でやっと終わります。あとちょっと!
ちなみにリアルのラルプデュエズ最終コーナーはこんな感じ。道路の線形は一緒ですが、Alpe du Zwiftの方がだいぶ殺風景です。それだけにあの巨大な像やパラボラアンテナが目立つわけですが。
ようやく山頂に到達!同時にThe Über Pretzelも完走となりました。ずいぶん苦労した割に何もご褒美がないのがちょっと不満ではあります。ジャージの一つくらいアンロックしてくれても良さそうなもんですが。
その後のダウンヒルも含め、走行時間は5時間53分。昼飯や休憩の時間を含めると所要時間は7時間弱でした。
一応の達成感はあるのですが、もう二度とやりたくないし人にもちょっと勧められません。確かにいろんなコースを一気に走れるのですが、別に一気に走る必要は全くないし、こんな長い時間をかけるならば外を走るほうがよっぽど建設的です。練習効果も微妙でしょうし、あちこち痛くなるし、ロクなもんじゃございません。
それでもやってみたい!という奇特な方は飲み物と補給の準備をお忘れなきよう。何せ長丁場ですのでね。
【訂正】
当初、このコースを「ZWIFT世界最長」として記事を書いていたのですが、LondonにThe PRL Fullというさらに長いコースがありましたので訂正します。
ちなみにThe PRL Fullというのはこちら。
1週14.9kmのLondon Loopを11周する、全長173.3km・獲得標高2623mのコースです。
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かわ
たかにぃ
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