→【ZWIFT】機材ドーピングガイド 2024年9月版
最近はZwiftの更新情報をロクに追っておらず、前回記事から1年以上が経過してしまいました。
その間に様々なアップデートがあり、機材の力関係もだいぶ変わっています。
(この記事はZWFT INSIDERのデータを基に作成しました)
最大の変化はChapter2 TOAの実装です。
聞いたことのないブランドですが、2017年に創業したニュージーランドの新興メーカーで、TOAはその最新モデル。(cyclowiredの記事)
Zwiftでは全フレームの中でヒルクライム性能2位、平坦でも8位というチート級の万能ぶりを示しており、勢力図を一変させてしまいました。
また、高性能フレームがいろいろ実装された結果、かつてのヒルクライム王者だった Specialized Tarmac Pro が7位まで転落。山岳コースのお供として長い間君臨してきたフレームでしたが、今となっては埋もれた存在になってしまっています。
それに替わって山岳最強の座に就いたのは、同じ Specialized の Aethos S-Works 。
Tarmac Proと同様に平坦ではあまり速くないので、Alpe du Zwiftなど大型山岳専用ということになるでしょう。
大きな変化はもう一つ。以前は Zipp 858 / Super9 が平坦最速ホイールでしたが、それを上回る DT Swiss ARC 1100 Dicut Disc が実装されました。
登り最遅クラスである点はZipp 858 / Super9と変わっていませんが、ディスクホイールに登坂力を求める人はいないでしょうから大した問題ではなさそうです。
これにあわせ、おススメ機材も大幅に変わりました。特におすすめの必須アイテムは赤字になっています。
レベル別お買い物ガイド(フレーム編)
Level 6 ZWIFT Aero
このレベルでは最速フレーム。Aeroad 2021までのつなぎとしてFocus Izalcoかこれを買っておけばよさそう。
Level 8 Focus Izalco Max 2020
このレベルでは最速フレームだがすぐにAeroad 2021が買える。ZWIFT Aeroを買ったなら無理に買わなくてもいいのでは。
Level 9 Cannondale EVO
登り性能は全体でも3位と優秀で、レベル18でChapter2 TOAが手に入るまで使える。
Level 10 Canyon Aeroad 2021
レベル18まで平坦最速の上、登りもそこそこ速く便利。必須アイテム。
Chapter2 TOAやUranium Nuclearが手に入ると影が薄くなるが、この両者の中間的な性能で総合力は高い。
Level 10 Specialized Shiv S-Works
TTバイクの中で最も登りが速い。といっても所詮TTバイクなので、ヒルクライムではほとんどのロードに敵わない。Level10で買うにしては高価でもあるので、優先順位は低くなる。
Level 18 Chapter2 TOA
前述の通り、ヒルクライムで2位・平坦で8位という超万能フレーム。これ1台あればだいたい全部オッケーです。
Level 19 Uranium Nuclear
平坦ではトップタイの性能を誇る。ド平坦コースならこのフレーム、アップダウンがあればChapter2 TOAという使い分けで十分戦える。
どうやらリゴベルト・ウランが作ったブランドらしい。
Level 20 Trek Super Caliber
マウンテンバイクの中では平坦・登りとも最強なので、グラベル用に買っておきたい。
Level 26 Canyon Speedmax CF SLX
TTバイクの中で平坦最速。ZwiftはそもそもTTバイクが無くても困らないゲームだが、興味があれば。
Level 33 Specialized Venge S-Works
平坦性能はNuclearと同じトップタイだが、登坂性能で上回る。ド平坦コースの決定版。
Level 34 Specialized Aethos S-Works
Tarmac Proに取って代わったヒルクライムの新王者。平坦はイマイチなのでほとんどのコースでTOAの方が勝るだろうが、Alpe du Zwift や Ven-Top で出番がある。
レベル別お買い物ガイド(ホイール編)
Level 4 ENVE SES 3.4
レベル6で買えるDiCut 62が優秀すぎて霞んでしまうが、ヒルクライムで4位・平坦もまずまず。登りに限ればレベル26でCadex 36が登場するまで最速なので、長く使える。
Level 6 DT Swiss ARC 1100 DiCut 62
登りでも平坦でも上位の性能を誇る万能ホイール。登りではENVE SES 3.4に僅かに劣るが平坦では大きく上回る。
Level 13 Zipp 808
レベル30まで平坦最速ホイール。長く使うのでぜひ買うべき
Level 24 Zipp 454
登り・平坦ともに速い万能ホイールだが、Dicut 62とキャラがかぶるので必須とまでは言えない。余裕があれば。
Level 26 Cadex 36
ENVE SES 3.4を上回るヒルクライム性能を持つが、平坦がかなり遅いので微妙感が漂う。ヒルクライム最強のLightweight Meilensteinを未入手なら一考の余地があるかも。
Level 31 ENVE SES 8.9
平坦でZipp808を上回るが登りは劣る。DiCut 62と使い分けるのが良さそう。
Level 32 Roval Alpinist CLX
Lightweight Meilensteinとほぼ同じ性能で、平坦はイマイチだがヒルクライムは最強。Lightweightガチャを当てていない人は是非。
Level 35 Zipp 808 / Super9
平坦ならレベル41まで最速・全体でも3位だが、登りは最遅クラス。ディスクホイールだから仕方ないね。見た目を含め、好みが分かれそう。
Level 37 Zipp 858
平坦で4位、ディスクホイールを除けば最速。平坦・登りともZipp 808やENVE SES 8.9を上回る優秀なホイール。
Level 39 ENVE SES 7.8
Zipp 858と比べて平坦でわずかに劣り、山岳で少しだけ速い。正直大差は無いのでお好きなほうをどうぞ。
Level 42 DT Swiss ARC 1100 Dicut Disc
登りは遅いが、平坦ならば頭一つ抜けた最速ホイール。
トロンバイクはオワコンなのか?
以前は、極端なヒルクライムコース以外ではZwift Concept Z1(トロンバイク)一択でした。しかしChapter2 TOAによってその座は大きく揺らいでおり、レースでもその割合は目に見えて減っています。
トロンバイクだらけでイルミネーションみたいなのはいかがなものかと思っていましたが、いざ減ってくると少し寂しかったりしますね。
それでは結局、レースではどの機材が最速なのか?
上にあるほど平坦向き、下の方がヒルクライム向きの組み合わせです。
↑平坦向き
Specialized Venge S-Works + DT Swiss ARC 1100 Dicut Disc
Chapter2 TOA + DT Swiss ARC 1100 Dicut Disc
Zwift Concept Z1(トロンバイク)
Chapter2 TOA + ENVE SES 7.8
Chapter2 TOA + DT Swiss ARC 1100 DiCut 62
Chapter2 TOA + Lightweight Meilenstein
Specialized Aethos S-Works + Lightweight Meilenstein
↓山岳向き
Chapter2 TOAの躍進によりトロンバイク1強の時代は終わりましたが、それでも最強の一角を占めています。
それだけでなく、平坦でトロンバイクに勝つにはディスクホイールが必須となっています。ディスクホイールを買えるレベルに到達していない人、あるいは見た目の面でディスクホイールを使いたくない人にとっては、依然としてトロンバイクは平坦最速自転車です。
入手が大変な機材ではありますが、見た目も派手ですし手間暇かける価値はまだまだありそうです。
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