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二千円札は、今から二十一年前の今日、2000年7月19日に九州・沖縄サミット開催を記念して発行された。記念して発行されたと言っても、記念紙幣ではなく通常紙幣である。しかし、最近では全くと言っていいほど二千円札を目にする事が無くなった。若い世代では一度も見た事がないという人も多いのではないだろうか。
発行当時は一般に流通させるため、色々な方策がとられた。自分は当時小規模局に勤務していたのだが、親局に営業資金を請求すると、1万円券だけで請求しても必ず2千円券一束が混じって送られてきたりもした。
確かに、券種が増える事によって、例えば1万円に対し9千円のお釣りを渡す際、5千円券と千円券の場合5枚必要なところ、5千円券と2千円券では3枚で済むというメリットもあるのだが、それよりも券種増による管理の煩わしさが上回って、自分はあまりいい印象を持っていなかった。それは、使用する側も感じていた筈で、加えて、多くのATMが二千円札の入金には対応していても出金には対応していなかったのが普及を妨げた原因だろう。ちなみに、沖縄では二千円札の出金に対応したATMが多くあり二千円札も相当枚数使用されているようだ。これは、沖縄サミットを記念して発行された紙幣であり、普及に努めた結果だろうか。
さて、消えた二千円札は、今頃日銀の金庫の奥深くで静かに眠っていることだろう。
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