生解説が終わってオート投映が始まると、担当者はのんびり昼寝でもしているんじゃないかと思われるかもしれませんが、なにしろポンコツ機械、いつトラブルが起こるかわからないので気が抜けません。次の投映までの15分ほどの時間も、機器の点検、異常箇所の調整、観望会や星空案内の原稿作り、新番組の選定、報道関係へのPR、スライドや音楽のチェック、そうこうしているうちに次の投映の準備が始まります。
番組終了後、一人の子供が私の所にやってきて
「なんだ、ここで話していたのか。今のお話おもしろかったよ。」
と話しかけられたことがありました。また、投映中に客席から
「子供の気持ち、よく知ってるね」
なんて声が聞こえてきたこともありました。こんな感想を聞くと、もっとがんばって面白いお話をしなければ、と張り切ってしまいます。
最近は日本人宇宙飛行士もどんどん活躍していますが、彼らが宇宙に興味を持ったきっかけは、小さいころ見たプラネタリウムだと言っています。プラネタリウムに来てくれた子供たちの中から未来の宇宙飛行士が生まれるかもしれないなんて考えると責任重大で、話にも力が入ります。