◆新世紀!明けましておめでとうございます。21世紀の夜明けは7時7分。北東の空には織姫星、南東の空には火星が現れています。一方、夕方の南の空に木星と土星の2大惑星がならんで輝いています。さらにすぐ近くにある星の集団はプレアデス星団(すばる)とヒアデス星団です。
◆エジプトの大ピラミッドは底辺230m、高さ147mもある世界一の建造物です。今から5千年ほど前、エジプト文明が栄えた頃の北極星は「りゅう座」の4等星ツバーンでした。最近になってピラミッドの王の間にツバーンの光が差し込む細い穴が掘られていることがわかりました。その他にもオリオン座(オシリス神)の3ツ星やおおいぬ座のシリウス(イシス神)の方向に掘られた穴も見つかっています。2つの神は彼らにとって最も大切な復活神でした。また、当時は方位をはかる精密な道具がなかったにもかかわらず、ピラミッドの底辺が正確に東西南北を指し示しており、さらに上空から3大ピラミッドを見るとその配列はオリオン座の3ツ星と重なります。
◆これほど大きな建造物を精密に造り上げるのは大変むずかしく、現在の技術水準に匹敵するといわれています。一般にクフ王の墓とされていますが、実はこのピラミッドから王のミイラは見つかっていません。これは本当に王の墓なのか、数百万個の巨石をどうやって積み上げたのか。そして、地球の大きさを表すピラミッドの寸法や正確な方位、星の光を導く百mもの長い穴、3大ピラミッドの配列、・・・。この他にも謎に包まれた部分が多いのでピラミッドミステリーなどと呼ばれ、いろんな説が登場しました。ピラミッドをはじめ世界中の古代遺跡には、当時の生活水準に比べて科学技術だけが特別に進化している例が多いようです。もしかしたら、彼らはアトランティス文明のような別の超先進文明の技術を受け継いだのかもしれません。
◆エジプト文明では、ナイルの星と呼ばれるシリウスが太陽とともに東の空から昇る日を1年の始まりとして暦を作り、ナイル河の増水を予測しました。農業を営む古代エジプト人にとってナイル河の洪水の時期はとても大切な情報でした。上流の肥沃な土壌が流されてきて豊かな農地が生まれるのです。当時の人々が季節を知る唯一の方法は太陽や星の観察でしたから、正確な方位を示すピラミッドが天文台の役目も持っていたはずです。
◆5千年前、ピラミッドの王の間には北極星やオリオン、シリウスの光がふり注いでいました。永遠に動かないと考えられていた北極星と復活神。死後の再生を願うエジプト人の信仰が巨大なピラミッドを造り上げたのならここは死者の魂が永遠の時を経て復活する場所だったのかもわかりません。※それともスターゲイトやフィフスエレメントのような宇宙人文明の遺産なのかも。