KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

双眼鏡で木星の月を見よう

1997-10-01 00:00:00 | 星空の案内

◆秋から冬にかけて、南の空で明るく輝いている星が木星です。木星は地球と同じころに生まれた太陽系最大の惑星で、地球の1300倍の体積があります。水素やヘリウムなどガスの固まりでできているので、地球や月のように表面に立つことはできません。また、木星は太陽のまわりを12年もかけて1周しているので、星占いの星座の中を毎年1つだけ東へ動いて行きます。このことから木星のことを歳星とも呼んでいます。

◆木星のまわりには16個もの月(衛星)が見つかっています。そのうち特に大きな4つの衛星のイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストはガリレオが400年ほど前に望遠鏡で発見したので「ガリレオ衛星」とも呼ばれています。イオは地球以外でただ一つ火山の噴火が見つかった星です。その外の3つは氷におおわれた極寒の星です。エウロパの大気には酸素が見つかりました。さらにその地表下には温かい水があると予想され、生命存在の可能性があります。ガニメデは太陽系最大の衛星で、水星より大きな星です。ガリレオ衛星は双眼鏡でも見つけることができますので、毎日観察していると4つの衛星が木星の回りを右へ行ったり左へ行ったりして動いている様子がよくわかります。

◆2001年宇宙の旅の続編「2010年」では、木星が爆発を起こして第二の太陽になり、エウロパに新しい生命が誕生します。もし、木星が今の100倍も大きければ内部で核融合反応が起こり、この映画のようにもう一つの太陽になっていたかもわかりません。そうすれば、夜空には満月よりはるかに明るい木星が光輝くことになっていたでしょう。


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