9月16日、桂川のフィールドへ。
7月の失火事件の際に出張所の担当者から「巣を見たいので案内して欲しい」と頼まれ、
OKしてそのままになっていたのだが、先週火曜日に改めて電話があり、案内することに。
当日の午前中は、地域の小学校で理科支援の仕事があり、帰宅後慌ただしく支度をして出張所へ。
出張所の担当者2名と除草会社の担当者1名と合流し、管轄エリア内の主な営巣場所を見て回った。
最初のポイントで比較的新しい巣を発見。さっそく見て貰う。
「あ、鳥の巣みたいですね。」
「おー、こんな高いところに作るんだ。」
「なるほど、これは草がないとダメですねー。」
などと、皆、感嘆した様子で写真を撮っていた。
7月に焼けたエリア。ほぼ同じ位置から撮影。
左手前にはクズが復活しているが、奥の方はイネ科草本が増えていた。
メインはエノコログサ。オギのシュートもそこそこ確認できた。
火災直後、クズやセイタカアワダチソウは黒こげだったのに対して、
オギやセイバンモロコシは燃え残りが目立っていた。
その時の状態の違いが、回復に影響したのだと思う。
結果的に、火災がクズを除去してくれたような格好になった。
もちろん、あくまで結果論であって、常識的には8月の火入れなど考えられないし、
桂川のような民家が近い環境で、火入れを植生管理の手法に取り入れるのは危険ということは、
強調しておきたい。
ただ、ひとつのケース・スタディとして、失火の後の植生回復がどのような経過をたどるのか、
少し追ってみたいと思う。
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