いつものように夜外を徘徊散歩していたら、公園に子熊を連れた人がいた。いやまさかと思い近づいてみたがやっぱり子熊にしかみえない。百歩譲ってサモエドか。しかしサモエドにしては黒い。怪訝な目で見つめていると、飼い主さんにこの子はチャウチャウだと教えてもらった。黒のチャウチャウ。Wikiで調べるとなんと中国の食用犬らしい。食用犬は赤犬しか知らなかった。そういえば昔、モンゴルのゴビ砂漠で飼われていた黒くて大きな犬の面影を思い出した。品種改良で作られた犬種ではなく紀元前からいる古代犬種とか。「なかなか遊んでもらえないんですよ」と飼い主さんはおっしゃっていたが、確かに一見、人の指くらいは難なく噛みちぎりそうな風体をしている。だが、実際近づいてみるとおとなしく賢かった。本日の散歩も収穫があった。