あれから、数日は電源ON直後に ドレイン電流が800mAに達するのを受け入れて使っていたが、
やっぱり、気になる。原因として思い当たることがあったからだ。それは調整中に +37V側のFUSEが
2度飛んだことだ。原因は単純なパターン間のハンダのブリッジだった。そのときに、瞬間とは言え
どこからか焦げ臭い臭いがし、煙が出た。パーツを見渡して、焦げ付いた抵抗とかは見当たらなかった。
が、状態が隠された抵抗がある。スケルトン抵抗だ。カバーを付けたまま取り付けているので、状態が
わからない。ということで、+側の820Ωを剥いでみた。心なしか焦げたような雰囲気があった。
ということは、この抵抗への電流は 2SJ77からのドレイン電流だ。1AのFuseが瞬断するくらいだから
3-4A流れたに違いない。この2SJ77がおかしくなったと考えるのが普通だろう。
ということで、基板を取り外したりと面倒ではあったが、(該当の1個だけ)取り換えてみた。
--- 本当は2個とも取り換えるべきだったなと 後から思ったが ....。 ---
その結果、幾分、電源ON直後の電流が減った。600mAくらいになった。 出力のドリフトは2mVくらいで
これは申し分ない。
ということで、この1週間ほど使っていたのだが、2-3日前から 幾分 涼しくなったせいか、電源を入れたら
テスターの針が、500mAをスーーっと通り過ぎ 800mAまで行った。ああ、やっぱり解決はしていなかったのだ。
この分だと、真冬などはどうなるのだろう。
残る対策としては、残ったもう片方の2SJ77も取り換えることと、終段の2SK2554も疑うことくらいだ。
何しろ、もう片方は、電源投入後 400mAくらいしか流れないし、先に作った同じ基板によるアンプが
同じように安定しているからだ。 初めての体験なので、ちょっと戸惑っている。
と言いながら、次のステップは DAコンバータだ。CS8416とPCM1794だけが取り付けられた
基板を眺めながら自分らしい構想を練っている。ただし、この手の回路をいじるスキルはないので、
電源をAC電源にできないかと思案しているだけだ。