OPアンプを使ったBTLアダプタは、それをプリとの間に入れても、私には音質の劣化は感じられないレベルで、いい感じだ。
JAZZを聴く限りは、もう「このままでもいいか」と思わせる。
ただ、最近、クラッシックのオーケストラも聴く頻度が増えたのだが、これだとなかなか納得できる音が出てこない。
ま、使っている中、高音のドライバがJBLなので 無理もないかと思うのだが、何とかならないものかと思う。
JBLの#4343を使っている人などは、そこそこクラッシクも聴けると聞くが。
4343の場合はSPユニットの構成と LCネットワークの構成が、私の場合とはかなり
異なっているので、JBL375のストレートに出てくる音とは違っているかも知れない。
と、この話になると 30年来の悩みになってしまうので、それは別の機会に考えるとして
目下のテーマは低音を中心としてアンプ群をまとめ上げることだ。
手持ちのパーツの有効利用を考えて 2N3055を使った120Wクラスのパワーアンプを作ることを
考えてて抵抗類を準備した。
が、Web上を検索しても 金田式アンプのファンが バイポーラ・タイプやハイブリッドの
パワーアンプを愛用されているようには見えなかった。
金田氏 ご本人は4個のウーファを使い2Ωとしておられるので、8Ωで50-60Wのアンプでも
十分な出力を得られるのだろう。
ご本人が音のいいアンプと言われる終段の石は 当分は2SK2554なのだろうと思われる。
ということなので、私も、ここはやっぱり 2SK2554 で作ることにした。
で、昨夜は手持ちの2SK2554の Vgsを測ってみた。
この写真の 上段右側の2個は、光が反射して見にくいが 2.12V だ。
確かまとめて10個買ったと思うのだが、比較的 揃っていた。3セット分は取れそうだ。
が、初段に使う 2SK117BLが、最近はいろんな場面で使われるので、手持ちがなくなってしまった。
なんとか、今回の1セット分はあった。同様に2SJ77, 2SK214も 手持ちが減っていた。
とりあえず、低音のBTL用に あと1台は作れそうだ。ということで、昨夜から プリント基板の
パターンを起こし、レジストペンでパターンを描き、エッチングした。
見かけは、あまりよくないが、たかだか2セットくらいにしか使わないので、良しとしよう。
今回は、エッチングする面積を減らすためパターンを太目、広めにし 空いた部分はアースにした。
参考にしたのは単行本 「オーディオDCアンプ製作のすべて(下巻)」の P49だ。
だが、P50に掲載されている部品が配置された写真は 回路図とは異なるものだ。
編集部のチェック漏れか?
初段の石が 2SK117ではなく 2N3954 で、2001年9月発表の No.164のようだ。
まあ、パターン図は、現行化されてるので、慣れた人には問題ないとは思うが。
ただ、気になったのが、サーミスタとパラに入れる抵抗が従来の220Ωでなくなぜか330Ωに
なっていることだ。 たぶんケースや放熱器の関係だろう。
いづれにしても、この回路は No.167を手直しした最終版と思われるし、私はこれを保護回路も
入れずに10年近く使ってきて トラブルもないので、安定度は問題なさそうだ。
オリジナルはソース・フォロアだが、単行本版では、普通のダーリントン接続となっているので、
どちらにも対応できるようにしたい。