野営地に落ち着いたら、キャンプ椅子に深々と座ってビールを傍らに読書するのは至福の時間だ。
そのうち眠くなったらそのままウトウトするのもいい。
そんな時に重宝するのは短編集なんだ。
「オートバイの旅」は「アウトライダー」の何周年か記念とかで付録に付いていた文庫サイズの短編集だけど、バイクのタンクバッグに入れて持ち歩いて野営地で開き、キリのいい所まで読んで時間を過ごすのにとても便利だった。
短編集だから、どこから読んでもどこで終わってもいいってのは旅先でとても都合がいいのだ。
「どこから読んでもどこで終わってもいい」って利便性で探してみると究極は句集になるんじゃないかな。
17音の超短編がズラッと網羅されてるわけなんだよね。句集って。
それこそどこから読んでもどこで終わってもいい。
そして旅の気分にマッチする句を多く作る俳人も多い。
「山頭火句集」なんて正に旅の句集だ。これはヘビロテした愛読書だった。
旅の句集と云えばコレも外せない。
バッグに入れて持ち歩いて、半年くらいかかってやっと読破した。
これが面白くなってしまって芭蕉沼に引きずり込まれそうだ。
勢いで古本市で買ってしまったこいつは750頁もある。
したがって、厚みが在り過ぎて旅のお供には少し邪魔になるかも知れない。
クルマの備え付けにしておくかな?